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鬼だって泣く。

<国内男子ゴルフ>鬼の目に涙。金庚泰(キムキョンテ)が逆転のV14

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)

■国内男子ゴルフ/賞金レースとシード権争い「カシオワールドオープン」(11月28日〜12月1日、高知県安芸郡芸西村・kochi黒潮カントリークラブ)」1日・最終日

鬼の目に涙が光った。韓国の金庚泰(キムキョンテ)が3年ぶりのV14で号泣した。

3差の3位タイで、最終日を最終組のひとつ前から出て、今季自己ベストの「64」を記録。通算20アンダーで先にあがると、しばらくして朗報は届いた。

母国韓国ではアマ時代から、プロの試合で平然と勝つなどあまりの強さに”鬼”と呼ばれた。06年のプロ入り後は日本ツアーで2度の賞金王。13勝を重ねたが「今まで、勝って喋れなくなるほど泣いたことはなかった」。
浴びせられた祝福の水シャワーに紛れて、鬼の目からとめどなくあふれ出た涙。
「今年はつらい思いをしたので本当にうれしい」。

デビューの06年にもスランプの経験はあったが、今季は7月の日本プロから、母国開催の「Shinhan Donghae Open」まで続けて予選を通れず「7試合連続の予選落ちというのは、初めて」。

”鬼の強さ”に綻びが出たのは、昨秋の疲労骨折がきっかけだ。
「痛くて振れない。練習もできない。もともと飛ばないのがもっと飛ばなくなった」。
以前より3番手以上も飛距離が落ちて、苦戦した。
ようやく痛みが癒えても、今度は得意なパットで、バックスイングが上げにくくなるゴルフ病の「イップス」を発症。
「何もかも、上手くいかない。メンタルもやられた」。
もともと、寡黙な性格は「誰にも、家族にも相談できなかった」と、ふさぎがちに。
シーズン途中にいったん、クラブを置くことも考えた。
「このままゴルフを続けても良いことない。一度休んだほうがいいんじゃないか…」。
しかし「家にいたって、どうせスコアを見ちゃう。休んでたって、どうせ試合のことが気になり『なんで僕はここいるの』と」。

どこにも逃げ場所はなかった。「やるしかない、と思った」。生まれて初めて、メンタルの先生に頼った。「緊張したら、考えたように動かない。どうやったらうまくいくか」。
鬼の強さが、自分の弱さに気づいて、試行錯誤を始めてやっと2週前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、今季最初の自己ベストの66。
「先週まで4アンダーを出すのがやっとだった自分が、まさか今週、勝てるとは…!」。

首位との3差を追った最終日は7番で10メートルを沈めたのを契機に4連続バーディを記録。「一番嫌いなホール」という12番のパー4ではカラーから6メートルも決まり、醸し出す空気はすでに、常勝期の鬼そのもの。
この日、同じ組でV争いを繰り広げた宮本勝昌は、47歳。「僕より、14歳も上なのに飛んでる。僕も頑張らないといけない」。隣のベテランも励みに、最後は2差で振りちぎって「やっと、また勝てた」。
普段は冷静で、あまり多くを語らぬ選手が3年ぶりのV会見は喜びで、いつになくちょっぴり饒舌。

「今日で家に帰れると思っていましたけど、帰れなくなりましたね」。
賞金ランク41位で迎えた今週、土壇場のV14で同12位に上昇し、次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権も獲得。
この日は、高知龍馬空港から16時発の羽田経由で帰国するつもりが、急な嬉しい行き先変更。
「来週、もう1週間、ゴルフができます。頑張る」。
一度は休戦を覚悟した韓国の鬼は、もう迷わない。

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