【サーフィン】エルサルバドルで『2019 ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』開幕

チーム・協会

【ISA / Sean Evans】

世界最大のアマチュアサーフィン団体、ISAは『ISAワールドサーフィンゲームス』、『ISA世界ジュニアサーフィン選手権』などのサーフィンイベントだけではなく、他にも様々なウォータースポーツのイベントを開催している。

その中の一つ、SUPとパドルボードの世界一を決める『2019 サーフシティ エルサルバドル ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』が11月24日に中米のエルサルバドルで開幕した。

オープニングセレモニー

【PHOTO: ISA / Ben Reed】

27カ国、161名のアスリートが集まった『2019 サーフシティ エルサルバドル ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』

現地時間11月24日には会場の「エル・スンサル」でオープニングセレモニーとSUPの短距離レースが行われた。

オープニングセレモニーは他のISAイベント同様にパレード・オブ・ネイションズから始まり、各国から持ち寄った海の砂を一つの箱におさめる「サンド・オブ・ザ・ワールドセレモニー」と呼ばれるISA独特の儀式で161名のアスリートの関係者の心が一つになった。
残念ながらISA会長のフェルナンド・アギーレ氏は怪我で欠席したが、スピーカーからメッセージが流れた。

【PHOTO: ISA / Sean Evans】

イベント前半、日本代表は4メダルを獲得

日本代表 【PHOTO: ISA / Sean Evans】

イベント前半の時点で、日本代表はパドルボードテクニカルのウィメンズで三井結里花が銀メダル。 奥秋李果がSUP長距離レースとSUPテクニカルでが銅メダルを獲得。ジュニアのSUPテクニカルで、田口頼が銀メダルを獲得している。

その他、SUP短距離レースで田口頼が5位、ウィメンズで奥秋李果が7位。
SUP長距離レースで田口頼が9位、村田暁が14位。
パドルボード長距離レースで山尾良寛が5位。

コンテスト3日目に行われたチームリレーでは4位でカッパーメダルを獲得。
国別では暫定6位になっている。

SUP短距離レース

【PHOTO: ISA / Ben Reed】

『2019 サーフシティ エルサルバドル ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』はSUPとパドルボードに分かれ、多くのカテゴリーがある。

基本的に一つのカテゴリーがその日に完結。
最も参加人数が多いSUPで波に乗る「SUP Surfing」だけはサーフィンのISAイベント同様に敗者復活戦のリパチャージを含み、多くのラウンドを数日かけて行うフォーマットだ。

オープニングセレモニーの後に行われたSUPの200m短距離レースでは、イタリアのクラウディオ・ニカ、ウィメンズはアメリカのジェイド・ホーソンが金メダルを獲得。

メンズで優勝したイタリアのクラウディオ・ニカは200mを59秒という全てのヒートで最速のタイムを出して初の金メダルを獲得。

ウィメンズの短距離レースで金メダルを獲得したジェイド・ホーソンはまだ17歳。
SUP界の未来を背負って立つ選手だ。

SUP短距離レースでは17歳のジェイド・ホーソンがトップでゴール 【PHOTO: ISA / Ben Reed】

長距離レース

過酷な長距離レース 【PHOTO: ISA / Ben Reed】

コンテスト3日目は18kmの長距離レースがSUP、パドルボードの両方でファイナルまで行わた。

SUPではブラジルのヴィニシウス・マーティン、ウィメンズはスペインのエスペランサ・バレーラが金メダルを獲得。
日本の奥秋李果が3位で銅メダルを獲得。

長距離レースのコースは6kmを3周して合計18kmの長丁場。
ウィメンズは全ての選手がコースミスを犯してしまい、1周6km多く走ることを強いられていた。

「優勝だなんて信じられないわ。この厳しい状況の中、みんなが激しくパドルしていたの。私たちは3周目に全員コースミスに気付き、もう一周しなければいけないと知ったのよ。みんなが同じミスをしたこのレースでリードを維持しようと頑張ったわ。これもゲームの一部、しっかりとした考えと体調管理が必要なのよ」
―エスペランサ・バレーラ

パドルボードではディフェンディングチャンピオンでもあるアメリカのハンター・プリューゲル、ウィンメンズは南アフリカのタイラ・バンコムがISA初参加での金メダル獲得した。

SUP長距離レースで金メダルを獲得したエスペランサ・バレーラ 【PHOTO: ISA / Ben Reed】

チームリレー

チームリレーで金メダルを獲得したスペイン PHOTO: ISA / Sean Evans 【THE SURF NEWS】

コンテスト3日目は国別対抗のチームリレーが開催。
国別対抗リレーレース「アロハカップ」に似たこのカテゴリーで、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、フランス、グアテマラ、イタリア、日本、南アフリカ、スペイン、アメリカの10カ国が参加。
各チームはSUPとパドルボードの男女、計4名で構成される。

トップバッターのパドルボードメンズは波があるサーフゾーンで大混戦となり、競技を盛り上げていた。
サーフゾーンを抜けてからはスペインとフランスがトップを争い、3周目にはフランスがリードする場面もあったが、最後はスペインが12分31秒のタイムで金メダルを獲得。
銀メダルは0.06秒の僅差でフランス、銅メダルはアメリカ、カッパーメダルは日本が手にした。

チームリレーは激しいデットヒートになった PHOTO: ISA / Ben Reed 【THE SURF NEWS】

テクニカルレース

フランスのティトゥアン・プヨは2014年ぶりの金 Photo: ISA / Ben Reed 【THE SURF NEWS】

コンテスト4日目には、SUPとパドルボードのテクニカルレース、ジュニアテクニカルレースが行われた。

SUPテクニカルで、2014年ぶりの金メダルを獲得したティトゥアン・プヨをはじめ、フランスはこの日だけで6つのメダルを獲得。ウィメンズは、スペインのエスペランサ・バレーラが金。

パドルボードは、フランスのジュレーン・マルティコレーナ、ウィメンズはイッツァー・アバスカルが金。ジュニアは、デンマークのクリスチャン・アンダーセン、アメリカのジェイド・ホーソンが金。

日本代表もこの日は活躍を見せ、SUPテクニカルで奥秋李果が銅、パドルボードで三井結里花が銀、ジュニアで田口頼が銀を獲得している。

『2019 サーフシティ エルサルバドル ISA SUPアンドパドルボードチャンピオンシップ』の残りのカテゴリーはSUPサーフィン。

イベント前半の時点で国別ではフランスが暫定1位、2位はスペイン、3位はアメリカ、日本は6位になっている。
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