<国内男子ゴルフ>飛距離とお酒と誕生日。宮本勝昌の原動力

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【飛んで沖縄】

男はいくつになっても、飛ばしあいに勝てれば、気分がいい。それが結果に結び付けばなおさらだ。

47歳の宮本が、初日からさっそく沖縄の強風に吹かれて「66」を出した。
スタートの1番パー5で、グリーン横から寄せてバーディ発進で弾みをつけると、501ヤードと距離のある3番パー4は、よもやの”チャン・キム越え”。
予選ラウンドの同組対決で、第1打が16年から2年連続の飛距離NO.1より前に飛んで「気持ちよかった」。
この日のオーバードライブは、この1回だけでも「僕はもう、満足です」。

当のキムには「47歳とは思えない。体は25歳ですね」。お褒めの言葉に預かれれば、なおテンションマックス。

先週から、契約のブリヂストン社の新ボールに取り換え「自分の実力プラス、非常に初速が出てくれるので。チャン・キムを超えられたのだと思う」と、すっかり気をよくして9Iで打った160ヤードの2打目は、10メートルのバーディトライを残したが、これも決まった。

「その後は苦しいのばっかり。勢いには乗れないです。乗れるゴルフ場じゃないです。ノーボギーのゴルフも奇跡みたいなもの」と謙遜したが、チャン・キムが優勝を飾った一昨年には、最終日にここで63を出すなど、記憶に残る難コースで、4番、5番もチャンスを沈めて3連続バーディを奪うなど、ボギーなしの5アンダー。
「すべてが上手くいった1日でした」。

スンスハンや、アンジェロ・キューら海外勢に交じって日本勢唯一の初日の首位獲りを成功させた。

若いころならプレー後の一杯で済むところを、近頃では晩酌がすっかりお楽しみのひとつ。
つい盃も進んで一昨日は泡盛を。
「でもちょっときつかった。すごいロックを回した。昨日は軽めのオリオンビールにした」と、2日続けて沖縄が誇る地酒を堪能。
「”お酒は裏切らない”と、久保谷(健一)さんがよく言ってた」と、酒豪の先輩からかつてよく聞いた口癖を、宮本も実感するお年頃。

お酒の力も借りつつ好発進したが、「ベテランになると、4日間持たない」。
ついこぼれた弱音を、先週の兄弟子の姿を思い出して戒めた。
股関節痛を訴えながら、「マイナビABCチャンピオンシップ」で、4位タイに食い込んだ藤田寛之。
「あの人は、特殊なので。普通の50歳ではないので。あまり参考にはならないが、ああいう姿を見ると、自分もまだまだ頑張らないと、と思う」。

さらに10日日曜日の最終日はチームを率いる師匠の芹澤信雄の還暦の誕生日。
今年5月の中日クラウンズでツアー通算12勝を飾り、令和最初の勝者になった際にも、チームの絆が原動力だった。
「師匠のお誕生日会をやる前によい報告を…と、そんなベタな理由で頑張りたい」。
今季2勝目で、師匠にとっておきのプレゼントを買っていく。
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