【フットサル日本代表】ブルーノ・ガルシア監督が明かした”日韓戦”の勝因。「韓国は特殊なやり方をしてくるので……」

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【軍記ひろし】

AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020東地区予選の第2戦。日本代表は韓国代表に4-2で勝利し、AFCフットサル選手権の出場権を獲得した。試合後、日本代表を率いるブルーノ・ガルシア監督が囲み取材に応じた。

当初の目的を果たすことができた

──今回の東地区予選の2試合を振り返って。

第一に、「最短で本大会の出場権を獲得する」という当初の目的を果たせた、達成できたことに意味があると思います。1、2試合目共に自分たちのスタイルを見せられた、上回れたという自負もあります。とても良い大会だったと思います。

──非常に隙がないという印象を受けたのですが、これは入念な準備の賜物でしょうか。

おっしゃる通りです。自分たちができることをやり切った成果だと思っています。トレーニングをして、自分たちのプレーを見せるための準備をやりこむ。そして、実際のゲームの場でそれを出す。そこを含めて準備というと、十分にできたと思いますし、そこまでの道すがらにはいろいろな障害や障壁もあります。それを乗り越えられたのが今回の結果につながったと思います。

──前半と後半で内容が変わった要因は。

最初から難しいゲームになるのはわかっていました。韓国は特殊なやり方をするチームです。ボールが浮いている時間が長くなる、放り込んでくるスタイルで、そういったチームと戦う時にはリズムをつかみにくくなります。その中で苦しんでいたのが前半でした。後半に向けては少しリラックスすること、我慢しながら辛抱強くやることで、ゲームが変わったと思います。

──加藤未渚選手が2試合連続ハットトリックと大活躍でしたが。

非常に良かったですし、よくやってくれたと満足しています。初戦のマカオは、どちらかといえば後方に固めてくる相手で、今日の韓国はタイトについてくる相手で、セットプレーが大事になると思っていました。両方で彼の持ち味を発揮してくれたと思います。

──GKに関口優志選手を先発出場させた理由は。

(選手起用は)大会や対戦相手に応じて、戦略的に選択しています。もともと、この韓国戦にはということで準備をしてきました。今日のパフォーマンスについては、失点は2つともPKですし、それ以外はとても良かったと思います。特に、トランジションでカウンターになった時のGKからのスローが鍵になると思って、そこを強調していたのですが、うまくやっていたと思います。

──来年2月の本大会に向けて、今回呼ばれなかった選手へのメッセージを。

我々のやり方というのは、ポジションごとに何名かのいつ呼ばれてもおかしくないメンバーを揃えているという状況です。今回は14名のリストを作りましたが、今回召集されていないラージリストにも遜色のない、いつ誰が欠けてもプレーしてもらえる選手がいます。パフォーマンスには好不調も怪我もあります。今回呼ばれていない選手については、競争に食い込み、勝ち抜んでいく、そういうモチベーションを高く持ってほしいと思います。

──記者会見ではサポーターへの感謝の気持ちを話していましたが。

こちらに、はるばる、力を与えに来てくださった方々の一人一人に感謝の気持ちを表したいです。今回の2試合でも大きな力を送ってくれたことに感謝しています。ただ、今回来てくださったみなさまというのは、いろいろな理由でこちらに来ることができなかった、何百万というみなさまの代表です。すべての日本のサポーターに感謝したいです。
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