【新日本プロレス】1.4東京ドームの“ライガー引退試合I”であの藤波辰爾と合体!「ホントにレスラー冥利に尽きます! ボクは幸せ者」【1.4東京ドーム会見(2)】

チーム・協会

【(C)新日本プロレス】

両国国技館大会から一夜明けた10月15日(火)がテレビ朝日にて行われ、『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』1月4日(土)東京ドーム大会の対戦カード第1弾が発表され、『獣神サンダー・ライガー引退試合I』に出場する獣神サンダー・ライガー選手と藤波辰爾選手が出席した。

また、菅林会長より「1月5日が引退試合II、1月6日大田区大会では引退セレモニーを行う予定です」との発表がされた。

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■菅林直樹会長のコメント

「2020年、『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』での引退を発表しております、獣神サンダー・ライガー選手の対戦カードを発表させていただきます。2020年1月4日東京ドーム大会、『獣神サンダー・ライガー引退試合I』獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾&ザ・グレート・サスケ&タイガーマスクwithエル・サムライvs佐野直喜&大谷晋二郎&高岩竜一&田口隆祐with小林邦昭が決定いたしました。また、保永昇男に特別レフェリーを務めていただくことが決定いたしました。佐野選手は普段は佐野巧真のリングネームですが、今回はライガー選手の思い入れがある佐野直喜としてリングに上がります。なお、ライガー選手に関しましては、1月5日が引退試合II、1月6日大田区大会では引退セレモニーを行う予定です。その他の対戦カードについては決定次第、発表させていただきます。私からは以上です」

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■獣神サンダー・ライガー選手のコメント

「皆さん、こんにちは。お忙しい中、ありがとうございます。なんでも聞いていただければと思います」

――1.4東京ドームのカードが発表されましたが、対戦カードをご覧になっていかがですか?

ライガー やはり、引退試合だから湿っぽくなるのもイヤだったので、ちょっと華やかに派手やかにいこうかなと。ボクがプロレスラーになるキッカケを作った藤波さんとか、ともに闘っていたサスケ選手とかそういった選手とまた新たにタッグを組めると。で、相手が大谷、高岩、そういったいわゆるとんがっていたメンバーですよね。そういった人たちとバチバチまたやれるっていうのは凄く楽しみです。正直、そんなにまだ実感はないんですけど、引退式ってなるとどうしてもみんなシュンってなりがちなので、そうじゃなく「オー、スゲー!」って試合で終われればなと思ってます。

※ここで拍手の中、藤波辰爾選手が登場

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■藤波辰爾選手のコメント

藤波 まずは今回、ライガー選手の引退ということで、ライガー選手、お疲れ様でした。そして、今回こういう形で1.4東京ドームにあがるキッカケを作ってくれたライガー選手に感謝したいと思います。自分自身がこの場にいて、長年いたこの新日本プロレス、そして今回この1.4にあがれることを、ホントに快く懐の深いところをみせてくれて、自分を藤波辰爾をまたこの新日本プロレスのリングにあがることを、機会を作ってくれた新日本プロレスに対して、ホントに心から感謝を申し上げたいと思います。
いま自分自身で久々に興奮というか緊張をしてますが、とにかくいままで馴染んでいたとこなんですが、もう十数年ぶりにまた久々にこうやって新日本のリングに立つとなると、違った意味で今回、特にライガー選手のパートナーってことで、とにかく足手まといにならないように、いま一度コンディションを整えて、準備万端でリングに立ちたいと思います。よろしくお願いします。

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■質疑応答

――ライガー選手。パートナーに藤波選手をお迎えすることになりましたが。

ライガー 恐れ多いですね。ホントに恐縮です。ありがとうございます。ボクが小学生の時に、本屋さんに行った時に、ちょうど藤波さんがチャンピオンとして凱旋帰国。で、チャンピオンベルトを肩から担いで雑誌の表紙になって、「カッコいいなぁ!」って思ったのが最初です。それからプロレスにハマって、藤波さんの雑誌とかについてるドラゴンロケットのポスターと、ダブルアームで投げてブリッジしてる2枚を部屋に貼ってですね、Y少年はプロレスラーを目指したわけですね。だから、藤波さんがいらっしゃったからこそ、いまのボクがここにいるっていうのは過言でも何でもないです。ですので、その藤波さんと最後タッグを組んでいただけるってことで、ホントにレスラー冥利に尽きます。ボクは幸せ者だなと思います。ホントにありがとうございます。

――そのほかのパートナーに関してはいかがですか?

ライガー サスケ選手が最近ちょっと別の世界に行ってるみたいなので、ちょっと微妙なんですけども実力はありますし、信頼も置いてます。そういうところでは心配してませんし。タイガーマスク選手は普段からずっとタッグを組んでますので、まったく不安なところはありません。そして、なんと言っても藤波さんがボクたちのチームの舵取りというか、船で言うと船長の役割をはたしていただけると思ってますので、藤波さんにおんぶに抱っこに肩車。そこまでお願いしようかなと思ってます。もういまここで宣言しましたので、よろしくお願い致します。

――セコンドにはエル・サムライさんがついていただけるとのことですが。

ライガー 「試合しろ!」って何回も言ったですけど、「俺できませんよ」ってわけわからないこと言ってましたんで、サムライ選手はボクのパートナーを長年務めてくれてました。ですので、彼がやっぱりセコンドにいるといないとでは全然、気持ちの持ちようが違うので、「じゃあ、セコンドとして来てくれよ」ということでお願いしたところ、彼もオッケーしてくれたので。ホントにボクのプロレスラーになるキッカケを作ってくれた大先輩、ともに闘ったパートナーだった、昔いまパートナーだった、そういった選手が集まっているので、これはね、嬉しいよね。ホントに心から嬉しいです。ホントに感謝してます。皆様に感謝してます。

――対戦相手に関してはいかがですか?

ライガー 田口隆祐選手はですね、普段からタッグを組んだり試合をしたりして手の内はわかってますし、大谷選手と高岩選手はゼロワンっていう団体で試合をしておりますので、彼らの気の強さ、負けん気の強さ、そういうのはわかってるつもりです。ですので、こっちもバッチバチ真正面からぶつかっていきたいと思いますし。佐野直喜さんはですね、昔、“藤波2世”って言われてまして、「藤波さんの後継者は佐野しかいないだろう」って凄く期待されてました。
で、ボクが同期で入って、少し佐野さんの方が先輩になるんですけども、「絶対に負けたくねぇ!」と思ってて、じつは佐野さんもこの素顔のライガーにだけは絶対負けたくねぇ。おたがいが常にそう思ってたっていうライバル関係。だから、最後のリングでもそういう気持ちがぶつかり合うと思うので楽しみですね。バチバチし合えるっていうは。ボクのバックには藤波さんがいますので安心です。

――相手チームのセコンドには、小林邦明さんがつくことになりましたが。

ライガー ボクのデビュー戦の対戦相手ですね。やっぱり、いらっしゃるっていうだけで威圧感が伝わってくるし、「プレッシャーだな」と思うんですけど、試合が始まれば気にしていられないので、引退試合だから相手に花を持たすとか一切ないです。ガッチガチでいきますからよろしくお願いします。

――レフェリーは保永昇男さんですが。

ライガー 保永さんはこの間、『マスターズ』っていう団体の試合でお会いしたんですけど、全然、変わってらっしゃらなくて、保永さんがメキシコから海外遠征を終えて帰って来られた時、道場でよく練習を一緒にしたんですね。ボクがまだ素顔の時代ですけども。そういったことでよくお話もさせてもらったりしてたので、保永さんがレフェリー、ホントにこれもありがたいなと思います。

――藤波選手から見ると若い選手が集まりましたが、ちょっと大変ではないでしょうか?

藤波 でしょうね。皆さんが狙うところはたぶんボクのとこでしょうから、自分はちゃんとそれに対応できるように、自分に懸ってるでしょうから、コンディションを目いっぱい上げて、ライガー選手へいい餞ができるように精いっぱい頑張りたいと思います。

ライガー いやいや! 藤波さんこう言われてますけどね、ボク、マスターズのリングで藤波さんを観てますけど、一番コンディションいいから。これはお世辞でもなんでもなくて、ホントに凄いなと思います。だから、そういう大先輩に負けないように、ちょっと頑張りたいと思います。ボク、藤波さんとタッグを組んでいただいたのはあんまりないですよね? 凄くワクワクしてます。

――1.5までに団体問わず、「この選手と闘いたいな」っていう選手はいますか?

ライガー レスラーですので、闘ったことのない選手と闘いたい。それは誰がどうのこうのじゃなくて、願望として常にありますね。レスラーっていうのはいろんな相手を試合をしてみて自分の実力をはかったり、実力を上げていく生き物なので、やったことない選手とは一回、手合わせをお願いしたいですね。

――それは団体問わずに?

ライガー ハイ。老体にムチ打って頑張ります。

――藤波選手は2006年以来の1.4東京ドーム大会参戦となりますが、この舞台に関してはどういう想いがありますか?

藤波 冒頭にも言いましたけど、いままで過去何年かずーっと慣れ親しんだ場所でもあるんですけど、繰り返しな言葉になりますけど、藤波辰爾としてまた東京ドームに迎い入れてくれたっていう、ホントに新日本プロレスに感謝と、先ほどライガーから再三、自分を持ち上げる言葉をいただいたので、ホントに今度は自分が応えなきゃいけないので、とにかくタッチをしなくていいように、自分が全部相手を倒すぐらいの気持ちでいきたいなと思います。

――1.5東京ドームの希望対戦相手に関しては?

ライガー いや、「ボクと試合をしてあげるよ」っていう方がいればボクは誰でもオッケーです。嬉しいですよね。

――いま現在、ご自身の中でご希望はないですか?

ライガー とくに「絶対こういう人とやりたい」っていうのはないですね。ただ、何度も言うように、湿っぽい試合はしたくないんですよ。ガンガンぶつかり合える試合。やっぱり、「最後までライガーはライガーらしかったね」ってファンの皆さんに言ってもらえるような試合ができる相手でしたら、ボクは誰でも構わないですね。

――1.6大田区でセレモニーということですが、それもドームで湿っぽくしたくないという想いからですか?

ライガー そうですね。やはり、ドームの試合数とか雰囲気とか、そういうなかでボク自身もセレモニーは4日5日の試合だけでいいかなと思ってたんですよ。10カウントっていうのもみんなやってるし、別にやんない人間がいてもいいんじゃないかなって。「引退します!」って言えばいいのかなと思ってたんですけど、やはり会社の方から、「ちゃんとケジメをつけた方がいいし、セレモニーの時間はそこで取るよ」と、わざわざそういう席を設けてくれるっていうのはありがたいなと思ったので、そこで「お願いします」って頭を下げた。だから、自分の所属している団体、会社を持ち上げるわけじゃないですけども、そういう配慮をいただいたっていうのは凄く感謝しています。これは正直な気持ちですね。

――藤波選手はライガー選手が引退されることに関していかがですか?

藤波 ボクよりまだまだ現役として続けられる。でも、これはライガー選手の気持ちがあるのでね。先だって引退された長州力選手もそうなんだけど、そういう部分では寂しい気もしますけど、とにかくプロレスを盛り上げる意味では、今回闘う選手も同じ気持ちでしょうから、目いっぱい送り出しをしたいと思いますね。

――引退発表をされて7ヶ月が経ちますが、ライガー選手にとって引退というものは?

ライガー ボクで言わせていただければ、レスラーとして獣神サンダー・ライガーはプロレス界から消えるということですね。レスラーとしてですよ。もちろん、試合の復帰も考えてませんし、ありえないことですし、まさしく消え去る、レスラーとして消え去る、ということじゃないかなと思います。

――現時点で引退というものは良いものですか? それとも寂しいものですか?

ライガー 二つありますね。一つは「これでもうこういう苦しい想いをしなくて済むな」って。やはり、試合はおたがいを痛めつけながら相手から勝ち星を奪うっていう競技なので、やることもありますけど、当然やられることもある。やっぱり、痛い思いもするし、ケガもありますし、命にかかわるようなこともあります。で、そういったいろんなものから逃れようとする恐怖心もありますよね。そういうものから解放されるのはホッとする部分じゃないかなと。逆にそういった緊張感、ああいう緊張感を私生活では味わったことがないので、そこらへんが寂しく感じるかなとは思ってます。みんなと巡業でバスに乗ってワイワイ言いながら地方回って、そういったことがなくなるのでそれは寂しいのかなと思いますけども。とりあえず、いまは練習して試合して、またツアーでいろんな各地を回って、もうそれでホントに精いっぱいなので、この7ヶ月もあっという間でしたし、1月に向けて感傷的になってるヒマもないし。とにかく1試合1試合、頑張ってやるだけですね。あとは6日セレモニーが終わった後にどうなるかですよね。それは「どんな気持ちなんだろう?」ってボクもちょっと楽しみにはしてます。

――東京ドーム用に新しいコスチュームなどは考えていますか?

ライガー 考えてません。いつものあれでいいんです。いつも通りです。ライガーはいつも通りです。特別引退式ってこともないですし、引退のセレモニーの時も、普通にライガーでいようかなと思ってますので。ライガーはライガーでいいんじゃないですか。そう思ってます。

【(C)新日本プロレス】

★『獣神サンダー・ライガー引退試合I』
獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾(DRADITION)&ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&タイガーマスクwithエル・サムライ(SPORTIVA)
vs佐野直喜(FREE)&大谷晋二郎(ZERO1)&高岩竜一(ZERO1)&田口隆祐with小林邦昭。
※特別レフェリー、保永昇男

■『WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』
2020年1月4日(土) 17時〜東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「アリーナB」は残りわずかとなりました。

2020年1月5日(日) 15時〜東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「アリーナA」は残りわずかとなりました。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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