Day7【ドーハ世界選手権】デイリーハイライト&選手コメント

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【フォート・キシモト】

男子十種競技の右代は、世界大会最高順位の16位


大会第7日の10月3日は、後半の種目が行われる男女混成競技(男子十種競技、女子七種競技)のほか、女子砲丸投と女子400mの4種目で決勝が行われました。日本勢は、男子十種競技に出場した右代啓?選手(国士舘クラブ)ただ一人が登場し、後半の5種目を戦いました。

1日目を3766点・20位で折り返した右代選手は、2日目は16時35分から開始された110mHからスタート。15秒26(+0.2)をマークして818点を獲得して、順位を1つ上げて19位に。さらに1回目を38m88で入った円盤投では2回目に47m44を投げたあと、3回目にはこの種目で3位となる48m41へと記録を伸ばし、ここでさらに18位へと順位を上げました。棒高跳で4m50を2回目にクリアして、この段階で17位(6181点)に、さらに、やり投では1回目に61m36をマークしたあと、記録を伸ばすことはできませんでしたが、種目別6位の記録でさらに押し上げ16位まで浮上しました。

0時25分にスタートした最終種目の1500mは、さすがに終盤で疲れて4分52秒12でのフィニッシュとなりましたが606点を獲得。トータルは7545点にとどまりましたが、オリンピック・世界選手権を通じての過去最高順位となる16位で競技を終えました。
【決勝結果&コメント】
◎右代 啓?(国士舘クラブ)
男子十種競技 16位 7545点

第1日:100m11秒44(+0.3)-走幅跳6m90(+0.4)-砲丸投14m31-走高跳1m90-400m51秒42

第2日:110mH15秒26(+0.2)-円盤投48m41-棒高跳4m50-やり投61m36-1500m4分52分12



今までの海外試合だったら、(昼休憩を挟む午前と午後の2セッション制なので)朝から始まって、夜遅くまでという感じだが、(今回は)夕方からのセッションということで、あっという間に終わっちゃったなというのと、同時に、自分の精度が足りなかったなという反省がある。

ただ、自分のやりたいことは、1つだけではあるが円盤投では練習でずっと重点的にやってきたことができた。そこは自信にしていいと思うし、いい投げができたなと褒めたい。また、円盤投のように、1投目に失敗しても、2投目、3投目に記録を伸ばしていくようなことが各種目でできればと思った。海外のトップ選手たちは、それができているなという印象がある。(普段から)がむしゃらな練習を積むようなことはやってはいないけれど、もっと「精度を高めるような練習」というものを今一度考え直しながら取り組み、東京オリンピックの参加標準記録をいち早く切りたいなと思う。

(順位は過去最高だが、との問いに?)やはり8000点で12位というのが僕の目標だったので、そこに到達していないのは悔しい。オリンピックや世界陸上も含めて、海外の試合は10回以上やってきたが、この大会に向けて準備してきたものは、これまでのどの大会よりも大きかった。すべての種目において、やり残しがないような状態で迎えることができていたので、かなり自信を持って挑んでいただけに、やってきたわりに成果が出ないというのは、正直、本当に悔しい思いがある。

ただ、年齢(的な限界)や体力的な弱さというのは感じていない。大舞台で力を出すための「何か」が、世界大会10回くらいやってもまだ見つからないんだな、というような感じである。得ることができた手応えもあれば、「(力を出すための)そのきっかけはどこにあるんだろう」と思う部分もある。「まだやれる」と自分で思っている時点で、まだチャレンジは続けていけると思っている。
大会8日目の10月4日は、現地時間の20時05分(日本時間10月5日2時05分)から競技がスタート。男子1500m準決勝、男女4×100mR予選以外はすべて決勝のみのタイムテーブル。トラック&フィールド種目終了後は、23時30分からドーハ市内の海岸線に設けられた周回コースで、男子20kmWの決勝が行われます。

日本勢は、男子4×100mR予選と、男子20kmWの決勝に出場。4×100mRはまずは大会9日目に行われる決勝進出を目指してのレースに、男子20kmWは、50kmW優勝の鈴木雄介選手(富士通)に続くメダル獲得を狙って挑みます。
大会に関する情報は、世界選手権特設サイト( https://www.jaaf.or.jp/wch/doha2019/ )、日本陸連公式Twitterを、ご参照ください。

>>より深く楽しむ!人に言いたくなる「世界陸上特集」はこちら(ASICSサイト)
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/trackfield/sekairikujo?utm_campaign=doha_jaafcp_190927&utm_source=jaaf&utm_medium=media

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

陸上競技界の様々な情報を、より早く、より深く、より沢山お届けいたします。 日本代表やトップアスリートたちの素顔、大会の裏側、データで見るコラムなど、ここでしか読むことができないコンテンツをお楽しみください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント