石川明日香 猛虎の勢いで今季2勝目

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【<Photo:Ken Ishii/Getty Images>】

 2019年LPGAステップ・アップ・ツアー第17戦『フンドーキンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が10月3日、大分県臼杵市・臼杵カントリークラブ(6,502ヤード、パー72)で行われた。勝負は通算8アンダーで並んだ石川明日香と幡野夏生のプレーオフへ。3ホールの激闘で石川が今季、ステップ・アップ・ツアー2勝目を飾った。(天候:晴れ 気温:28.7℃ 風速:4.8m/s)

 石川明日香と幡野夏生。ステップでは、今季初のプレーオフへ突入した。パーセーブを重ねる攻防は3ホール目。「最後は、運が良かった。向かい風が強く、距離を合わせたらショートすると感じて…。80センチ、カップの右を向いて強めに打ちました」と石川は勝利を手繰り寄せた第2打を振り返る。そして、9メートルのバーディーパットを沈めた。プロ入り後、自身初のプレーオフを制し、混戦にピリオドを打つ。

 「本当に、疲れました。今年、優勝したルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースのときも風が強い。それほど風が吹くラウンドは得意ではありません。だから、なんでうまくいったかわからない。練習ラウンドのときは、ショットがめちゃくちゃ曲がっていた。予選通過も無理だと思っていたぐらいです」と目を丸めながら、ひと息つく。

 そして、「ただ、前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントの第2日、菊地絵理香さんと同組で、父が菊地さんのキャディーさんから、守っていたら無理ですよと言われたらしい。だから、今週は自分で決めたら、迷わず打つことを最優先しました」と勝因を分析した。

 もっとも効果的だったのは、パー3の12番。この日、唯一のボギーホールだ。「風が右から来て、アゲインストだと思った。グリーンを外したので、ミスショットに見えたかもしれないけど、風の読み違い。思ったところへ打てた。以前なら悩みながら、スイングをしたでしょう。だから、次のバーディーへつながったと思います」と解説していた。

 物心がついたころから阪神タイガースのファン。「追い込まれてからの6連勝はすごい。負けたら絶対、ダメな状況で勝ち続ける。最終戦で3位。私も、残り3試合です。どこまでできるか、チャレンジしたい。タイガースのように可能性がある限り、来季のLPGAツアー出場権を得られる順位を目指したい」。石川のクライマックスシリーズは、これからである。
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