【フットサル 第13節/名古屋×湘南】執念のゴールで湘南に逆転勝利!「一瞬もゆっくり息を吸えないぐらいの試合だった」(名古屋 フエンテス監督)

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【軍記ひろし】

9月14日(土)、AFCクラブ選手権の関係で未消化だったFリーグ2019/2020ディビジョン1の第13節 名古屋オーシャンズ対湘南ベルマーレが武田テバオーシャンアリーナで行われた。

試合は開始3分にこの日キャプテンマークを巻いていた安藤良平のゴールで名古屋が先制する。しかし6分にファーで合わせた相手選手のシュートは一度ポストに助けられるが跳ね返りが相手の体に当たってゴールイン。

スコアをふりだしに戻されると7分には逆転ゴールを許してしまう。それでも8分に得意のセットプレーから安藤の2得点目が決まって2度同点に。その後、名古屋がボールをつないでゲームを支配する展開が続いたが、ゴールは決まらず2-2で前半が終了した。

後半もなかなか得点を決められない名古屋は14分半を切ったところでパワープレーを開始。5人でボールを支配し、ゴールを狙うがそれでも点の入らない時間帯が続く。そして、後半17分にラファがゴール左隅に同点弾を決める。

3-3になってもなお、パワープレーを継続する名古屋は残り1分53秒に橋本優也が値千金となる逆転弾を決めて試合は4-3で終了。翌日行われるバサジィ大分との首位攻防戦へ向けて弾みをつけた。

負けてもおかしくない試合で勝ち点3を取れたのは大きい

フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


非常に強度が高く、両チームともガチガチなゲームでした。一瞬もゆっくり息を吸えないぐらい、相手チームもハイプレスで来たタフなゲームだったと思います。展開としては早い段階で私たちが先制して、ある程度ゆとりあるゲームができるかなと思いましたが同点にまで持ち込まれて、体のぶつかり合いのゲームになった。

どちらに転んでもおかしくないゲームで進んでいき、前半の終わりは感情的になって、流れとしてはいい流れではありませんでした。同点の状況でハーフタイムに入ってそこでいろいろな状況の修正、注意をして後半に入りましたがすぐに失点をしてしまいました。

その失点で、チームが気持ちの面で少し不安定になってしまいました。あまり流れが良くないて、ゴールが決まるが難しいと感じました。そこで流れを変えるために早い段階でパワープレーをして、リズムを変えるなり、そこで得る感覚を一度早い段階でテストした方がいいと思い始めました。

そこで少しずつ私たちのペースが戻ってきて、ゴールチャンスもありました。ただ、そこではゴールは入らず相手が修正してきてさらに私たちがまた修正して違う体制をとりました。そこでの相手との駆け引きの中で1点返すことができました。そこからは自信を持ってパワープレーをすることができたので微調整しながらパワープレーを続けようと思いました。その結果、逆転して勝つことができました。この試合ではいろいろな課題が残った試合ではありますが、負けてもおかしくない試合で勝ち点3を取れたのは大きかったです。

──課題の大きく残る試合とのことでしたが、明日の大分戦までにどう過ごすか?

この時間で一番大事になるのはメンタルケアです。先ほどもチームと話していましたが、今日課題があったものを引きずるのではなく今はリセットすることが大事です。一人ひとり、自分の評価は反省すれば十分わかるものだと思います。ずっとやってきていることの評価なわけで、この試合で特に新しいことをやったわけではない。

相手チームが今日の試合で出した強度に私たちがアジャストする適応力が十分でなかったことが一人一人反省すべきことかなと思いますが、それはみんなわかっていると思います。今は気持ちをリセットすることと、非常にタフなゲームでしたので一度帰ってしっかり食事と睡眠をとって明日、できるだけフレッシュな状態で来てほしいです。私は今からスカウティングをしてできるだけ新しい情報を選手に明日また与えられるようにしたい。明日は頭がフレッシュになった状態で選手に情報インプットして試合にいい形で入れたらなと思います。

安藤良平(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。


自分たちで試合を苦しめてしまったので、その中で勝ちきれたことはポジティブな面ですね。僕たちは自分たちのやるべきことをやれば勝てるチームだと思っています。それができなければ相手どうこうではなく自分たちで試合の流れを悪くしていく、それが負けパターンになっている。その中でもちょっとずつ修正していってパワープレーで逆転して勝ち点3を手に入れることができたのはいい面だったと思います。
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