西村/柴田組、鈴木/永田組、初優勝。 「マイナビジャパンツアー第5戦松山大会」最終日。
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■男子チーム戦評
西村/柴田組は昨年のオフシーズンからペアを結成した。今年46歳の西村、25歳の柴田。年の差は21歳差におよぶ。冬季はアメリカで合宿を行った後、ワールドツアーを転戦し強化を図ってきた。しかし、マイナビジャパンツアーでは未だ無冠。柴田は「この大会で結果が出なかったら、自分から西村さんにペアを終わりにしたいと申し出ようと思っていた」と振り返るように、決死の覚悟で今大会に挑んだ。
男子決勝戦。佐藤vs柴田 【(c)JVA】
決勝の相手は、7月からペアを組んできた佐藤亮太(雄大グループ/テクノスジャパン)/平良伸晃(松戸レガロ/D-FORUM)組だった。佐藤は、「オフシーズンからくっついたり別れたりを繰り返してきたが、今回はこのままファイナルを目標にペアを継続していくと決めている。準決勝までは、2人で少しずつ積み上げてきたものをしっかり出すことができた」。
初の決勝進出を果たした佐藤/平良組 【(c)JVA】
セットカウント1-1。第3セット序盤は佐藤/平良組が6-3とリードを奪う。しかし、ここから柴田のブロックがそれまで有効だった平良の攻撃をとらえはじめる。
「試合序盤は佐藤、そこから狙いを平良に代えたが、飛びつくように打つ平良の攻撃は止めづらく、ブロックを交わされていた。それでも最後は、止めることができた」と柴田。終盤の連続ブロックで流れを引き寄せると、13-11と逆転に成功。初のマイナビジャパンツアーの栄冠をつかんだ。
「初優勝まで長かった」と柴田 【(c)JVA】
■女子チーム戦評
今シーズン、ワールドツアーを中心に転戦し、今大会初のマイナビジャパンツアー参戦で初優勝に輝いた。
今シーズンの女子チームは、開幕戦こそ石井美樹(湘南ベルマーレ/荒井商事)/村上めぐみ(オーイング)組、二見梓(東レエンジニアリング)/長谷川暁子組が顔をそろえたが、ベテランの草野歩(パソナ)/西堀健実(トヨタ自動車)組、中堅チームにあたる藤井桜子(市進ホールディングス)/熊田美愛(リソースフォレスト)組、鈴木/永田組、鈴木千代(クロス・ヘッド)/坂口由里香(オーイング)組、石坪聖野(アットホーム)/柴麻美(帝国データバンク)組らは、オリンピック出場に向けてポイントを獲得するため、ワールドツアーを主戦場としてきた(石井/村上組、二見/長谷川組も第2戦以降は不出場)。
マイナビジャパンツアー初優勝の永田/鈴木組 【(c)JVA】
両者、初顔合わせとなった決勝戦。準決勝でも坂口/村上組を翻弄した永田のサーブが第1セット序盤から走る。「外国人選手とずっと対戦して強打の対応に慣れすぎて、ショットへの対応が遅れてしまった。フェイクを使って修正することができた」と永田。ディフェンスの範囲を少しずつ広げ、石坪/柴組の攻撃ミスを誘い、鈴木/永田組は13-8とリードを奪う。先手を握った鈴木/永田組は、鈴木が高さある迷いのない強打を打ちこんでいき、第1セットを21-17と先取した。
石坪のディグ 【(c)JVA】
マイナビジャパンツアーは都城、名古屋、大阪と残り3戦(スケジュール)。まだまだ目が離せない展開を迎え、終盤に突入していく。
■優勝チームコメント
「負けたらやめる、それくらいの気持ちで挑んだ大会だった。勝ててよかった。柴田には毎日怒っているけど、本当によくついてきてくれるな、とがんばっていると思う」
柴田大助
「準決勝の相手はミスが少ないし、いつも自分がミスして負ける。最後は集中して挑み、勝って燃え尽きた感があった。決勝の相手も負けたくなかった。雄大な松山城を見る余裕もなかったので、見ながら試合をできるようになったら本物だと思う」
永田唯
「ワールドツアー東京大会の時はあまり調子がよくなかったけれど、その後から2人の関係性がかみあってきた。今大会は悠佳子さんが拾って決めてくれたのが勝因だと思う」
鈴木悠佳子
「初日は私の調子が悪かったけれど、最終日は修正ができたのがよかった。今チームの役割ががはっきりしている。今大会は自分たちのことを考えずにしっかり相手にフォーカスして集中することができた」
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