２年連続の２０号に到達し球団の日本人選手では１９９８〜２０００年に３年連続でマークした初芝清以来の快挙となったロッテの井上晴哉内野手が８月２３日の福岡ソフトバンク戦（ZOZOマリンスタジアム）の八回に試合を決める２１号２ランを放った。

　ホークスの絶対的エース千賀の渾身の１球を仕留めた。打球は逆方向のライトスタンドへ一直線。一塁ベースを回るとガッツポーズも飛び出した。ホークスに6年ぶりの勝ち越しを決めたヒーローはカード勝ち越し決定について「選手も一生懸命やってますし、何より熱い応援をしてくれるファンの方々のおかげだと思っています」とファンへ感謝し、「ここからさらに上を目指して1試合1試合一生懸命に闘いますので、応援よろしくお願いします」と残り２７試合での上位進出を口にした。

　首位のホークスとは９ゲーム差だが、直接対決はまだ６試合も残しており、マリーンズがホークスを得意中の得意としている現状を踏まえると奇跡と呼ぶのは失礼かもしれない。千葉ロッテマリーンズがパ・リーグの台風の目になりつつある。令和元年のリーグ優勝を掲げるチームの主砲のバットがいよいよ火を噴き始めた。