昨年は、東近畿代表の大和高田クラブ(奈良県)が7年ぶり4回目の優勝。連覇はなるか(写真=真崎貴夫)。

【週刊グランドスラム】8月26日に開幕する第44回全日本クラブ野球選手権大会の組み合わせが決まる

公益財団法人 日本野球連盟

 8月4日の東北二次予選を富士通アイソテックベースボールクラブとオールいわきクラブが勝ち抜き、第44回全日本クラブ野球選手権大会の代表16チームが出揃った。昨年優勝の大和高田クラブ、準優勝のマツゲン箕島硬式野球部が磐石の戦いで出場を決めた一方で、最多37回出場と10回優勝を誇る全足利クラブが苦杯を喫するなど、熾烈な地区予選を勝ち抜いたチームを紹介しよう。
 北海道のチームで唯一の優勝経験がある札幌ホーネッツが、11年ぶりに出場する。相次ぐ企業チームの撤退で危機にあった北海道の社会人野球を盛り上げようと、2000年に設立されたNPO法人北海道ベースボールクラブによって運営されているチームは、2003年に日本一に輝き、2005年にはホーネッツ・レディースも活動を開始。現在はキッズスポーツスクールも運営するなど、地域のスポーツ環境を活性化する役割を果たしながら、大舞台での勝利を目指す。
 古くからクラブ野球が盛んで、全国でも最多の4代表を送り込む東北からは、青森県の弘前アレッズ、秋田県のゴールデンリバース、福島県の富士通アイソテックベースボールクラブとオールいわきクラブが出場する。
 弘前アレッズは、地元で生まれ育った選手を、地元のチームからプロに輩出しようと2012年に設立された弘前市民球団プロジェクトによるチームで、8年目にして2年連続5回目の出場と安定した力をつけている。ゴールデンリバースは、年齢も職場もバラバラの選手たちが自主運営するクラブチームの基本形。TDKでプレー経験のある選手が多く、東北二次予選優勝の実力を遺憾なく発揮したい。
 伊達市にある富士通アイソテック株式会社に勤務する選手が中心となって結成され、5年連続出場の富士通アイソテックベースボールクラブは、新興勢力の代表格。2016年のベスト4を上回りたい。オールいわきクラブは、1980年の第5回大会を制したオール常交を母体にした30年以上の歴史を誇る老舗クラブ。5年ぶりの出場で初勝利を狙う。
 北信越代表の千曲川硬式野球クラブは、都市対抗二次予選でバイタルネットとフェデックスを下し、代表決定戦でも信越硬式野球クラブと2?3の接戦を展開した。この3試合に完投した八幡宥喜は、日本福祉大から入部したルーキー。173cmと上背には恵まれていないが、キレのあるストレートを軸にした投球は注目だ。

大和高田クラブなど西日本には優勝候補が並ぶ

 栃木県の全足利クラブ、茨城県の茨城ゴールデンゴールズと北関東の強豪が敗退したことで、関東の4代表は南関東勢が占めた。東京都のTHINKフィットネスGOLD S GYMベースボールクラブは、プロ経験者を含めてパフォーマンス力の高い選手が揃う。千葉県のYBC柏は、元・中日の谷沢健一氏が故郷で立ち上げたチーム。2014年にはベスト4に進出している実力派だ。埼玉県の所沢グリーンベースボールクラブは、2010年の第35回大会で日本一に輝いた。その後もコンスタントな戦績を残しており、今大会の戦いぶりも楽しみである。神奈川県の横浜金港クラブは、終戦直後は都市対抗にも出場していた伝統を誇る。ひたむきなプレースタイルでも、クラブチームの手本になっている存在だ。
 東海代表は、愛知県の矢場とんブースターズ。名古屋名物みそかつの人気店が運営するチームで、3回目の出場で初勝利を挙げれば、一気に上位へ進出する力を秘める。
 そして、西日本の代表チームは、すべて優勝候補と言っていい。奈良県の大和高田クラブが優勝して1枠増の東近畿は、その大和高田クラブと滋賀県のOBC高島。大和高田クラブは、元・近鉄の佐々木恭介監督が指揮しており、OBC高島は横浜DeNAの大家友和コーチがゼネラル・マネージャーを務めている。西近畿代表のマツゲン箕島硬式野球部を加えた3チームはクラブの中でもトップクラスの実力を誇り、企業チームとも互角の戦いを繰り広げる。
 中国・四国代表の愛媛県・松山フェニックスは、都市対抗、日本選手権とも出場歴があるが、クラブ選手権は2009、14年の準優勝が最高。悲願の頂点は、準々決勝からの連戦をどう乗り切るかにかかっている。九州代表の沖縄県・ビッグ開発ベースボールクラブは、2016年に怒濤の快進撃で日本一を勝ち取った。投打にスピードとパワーにあふれた野球が持ち味だ。
 大会は、クラブ野球の聖地・メットライフドームで、8月26日から4日間にわたって開催される。組み合わせは以下の通り。夏の甲子園が終わっても、熱い戦いは終わらない。
(文/横尾弘一)

©JABA

関連リンク

クラブ名
公益財団法人 日本野球連盟
クラブ説明文

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント