王座を奪還した2017年のアジア選手権。石井章夫監督は、連覇を目指してチーム作りを進める(写真=藤岡雅樹)。

【週刊グランドスラム】10月のアジア野球選手権で連覇を狙う社会人日本代表がフランス遠征メンバーを発表

公益財団法人 日本野球連盟

 台湾・台南市で開催されていた第5回WBSC U-12ワールドカップで、仁志敏久監督(元・横浜DeNA)が率いるU-12日本代表は、8月4日にチャイニーズ・タイペイ代表と決勝を戦い、0対4で敗れたものの準優勝した。8月26日には、神宮球場で大学日本代表と高校日本代表が壮行試合を行なうなど、各カテゴリーで侍ジャパンの躍進が関心を集めている。
 そんな中、社会人日本代表は10月14日から台湾・台中市で開催される予定の第29回BFAアジア野球選手権大会に向けてチーム作りを進めている。高見泰範委員長、2017年に就任した石井章夫監督を中心にした競技力向上委員会では、春先に50名超の選手を日本代表候補としてピックアップ。JABA大会や都市対抗予選を通じてパフォーマンスをチェックし、6月24日から4日間は、30名の選手を招集して強化合宿を実施した。
「私自身の経験から、優勝を争う韓国やチャイニーズ・タイペイの野球に対応できる選手、相手が嫌がるタイプを把握できました。そういう選手を探すのと同時に、国際大会で経験を積んでいる選手を中心に、社会人野球日本代表の戦い方も突き詰めていきたいですね」
 そう石井監督が語るように、チーム全体のレベルアップを視野に入れながら、8月下旬からフランス遠征を実施する。そのスケジュールとメンバーが、8月8日に発表された。20名のメンバーは以下の通りだ。

©JABA

公式戦のスケジュールを考慮しながら2019年最強チームに仕上げる

 8月24日に東京都内に集合し、25日は東京ガス、26日は埼玉西武のファームとテストマッチ。27日には日本を発ち、現地28日からフランスが主催する国際親善試合『吉田チャレンジ』でフランス代表と5連戦する。31日には、大会名になっている元・阪神監督の吉田義男氏のセレモニーが行なわれ、毎試合前には野球教室と、現地での地域貢献も盛り込んだスケジュールだ。
 ただ、この日程は日本選手権最終予選と重なる地区があり、石井監督は「あくまで所属チームの予定を優先する」という方針のため、JABA大会に優勝して出場権を得ている(予選免除)チーム、予選に出場するものの選手の派遣を承諾したチームから20名を選出している。
「今回の遠征は、侍ジャパンとしての公式戦でありながらも、アジア選手権に向けた最終選考の意味合いもある。藤井 聖投手(JX-ENEOS)、神鳥猛流外野手(王子)を初招集しているのも、そうした理由からです。アジア選手権の登録は24名ですから、フランス遠征のメンバーをベースにしつつも、プラスアルファで今年の社会人最強チームを編成できればと考えています」
 石井監督は、綿密な計画と精力的な視察によって選手の選考に当たっているが、いざ采配となれば、2017年のアジア選手権では機動力で韓国、チャイニーズ・タイペイのディフェンスを粉砕したように、思い切った手を打ち、その成功体験でチームを着実に成熟させている。今回のアジア選手権でも、どんな戦いを見せてくれるか興味深いが、まずはフランスでの土台作りに期待したい。(文/横尾弘一)

関連リンク

クラブ名
公益財団法人 日本野球連盟
クラブ説明文

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

スポナビDo

イベント・大会一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント