湘南、力及ばず…アトレチコ・パラナエンセが南米王者の実力を見せつけタイトル奪取!【サマリー:JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦】

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南米王者の力強いプレーを前に、湘南は力及ばず、初の国際タイトルを手にすることはできなかった。

ルヴァンカップ王者としてこの試合に臨んだ湘南は、土曜日に行われた直近のリーグ戦からメンバー8人を入れ替えてキックオフを迎えた。

序盤はアトレチコ・パラナエンセの鋭いサイドアタックにやや後手を踏んだものの、次第に相手のスピードにも慣れ、互角の戦いを演じていく。暑さの影響もあり、持ち前の切り替えの速さを示せなかったものの、高い位置でボールを奪えれば、シュートチャンスにつながっていく。26分には巧みな連係で左サイドを崩し、あわやという場面を迎えている。

しかし、その後は徐々にアトレチコ・パラナエンセが主導権を握っていく。28分にはロングボールに抜け出したホニが角度のないところから左足を一閃。30分にはウェリントンの狙いすましたミドルが、湘南ゴールを襲った。

嫌な流れとなった湘南は、すぐさま守備体系を変更し、狙われていたサイドのスペースをケアすると、プレスのはまりも良くなり、いい形でボールを奪える機会が増えていく。

ところが流れを取り戻しつつあった41分、一瞬の隙を突かれてしまう。左サイドに起点を作られると、ウェリントンのクロスをフリーのマルセロ シリノにヘディングで合わせられ、前半終了間際の嫌な時間帯で手痛い失点を喫した。

反撃に打って出たい湘南は、後半に入ると齊藤 未月、杉岡 大暉らを投入。すると徐々に動きにスピードが生まれ、推進力も高まっていった。

もっとも前がかりとなった分、リスクマネジメントの意識が希薄となっていく。56分にはホニに豪快なミドルを突き刺されると、63分には左サイドをあっさりと崩されて、ピッチに立ったばかりのトニー アンデルソンにダメ押しゴールを浴びた。

それでも湘南は最後までファイティングポーズを崩さなかった。人数をかけて相手ゴールに向かい、途中出場の梅崎 司やクリスランらがゴールに迫っていく。カウンターを浴びる機会は増えたが、身体を張った守備で応戦。85分には4点目を失い、さらに点差は広がったが、一矢を報いようと最後まで戦い抜いた。

もちろん、称えられるべきはアトレチコ・パラナエンセである。ハードスケジュールのなかで来日し、90分に渡って質の高いパフォーマンスを披露。個々が技術の高さを発揮し、メンバーが大きく入れ替わってもクオリティは落ちなかった。余裕の展開のなかでも隙を見せず、見事にクリーンシートで勝利を飾っている。

最終スコアは4-0。試合後の表彰式で喜びを爆発させるその姿から、この試合にかけた熱い想いが伝わった。

ブラジルのチームとしては2009年のSCインテルナシオナル以来となるタイトル奪取となった。南米王者の実力をまざまざと見せつけたアトレチコ・パラナエンセの見事な戴冠だった。

最終スコアは4-0。南米王者の実力をまざまざと見せつけたアトレチコ・パラナエンセの見事な戴冠だった 【©J.LEAGUE】

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