<国内男子ゴルフ>ユーサクは何しに日本へ? 宮里優作が帰国中

チーム・協会

【you作は何しに…】

昨年から欧州ツアーで戦う宮里優作が、日本の夏休みに合わせて久々に帰国中だ。今季は海外に出ずっぱり。そのため2人の我が子には、寂しい思いをさせ通しだ。
そろそろヤバい…と主戦場の空き週を利用して、留守がちな前半期の穴埋めをするため先月末から戻ってきている。
今年はまだ、日本ツアーの出場もゼロ。育ち盛りの子どもたちとも離れ離れの単身赴任は不本意でも、海外参戦はかねてから優作の夢だった。

長兄に聖志(きよし)、妹に藍さんを持つ沖縄の”宮里プロ3兄妹”の真ん中は03年に鳴り物入りでプロデビュー。初優勝には以来10年も要したが、そこから一気に飛躍する。
17年にはシーズン最終戦でのVしかチャンスがないという状況で、大逆転の賞金王に。就任して2年目の”選手会長キング”は史上初の快挙でもあった。

男子ゴルフに金字塔を打ち立てたことで、ひとつ肩の荷を下ろした優作はその後、石川遼に会長職をゆだねて渡欧。かねてより目標としていた欧州ツアーに軸足を移して18年から転戦を始める。

2年目の今季は序盤に腰をひどく痛めたことと、クラブのマッチングに悩んで賞金ランキングはまだ200番台。今月18日にはまた日本を出て過酷な10連戦でシード権の確保に奔走する予定だが、再出発までは”パパ業”に徹して家族サービスに励む。

貴重な休暇の合間には”ライフワーク”も欠かさない。
8月4日には、名古屋市内の自宅から上京。ゴルフとアートを絡めたジュニアイベントにも参加した。後輩プロの稲森佑貴(=写真左)や中西直人(=同右)も誘って我が子と同じ年ごろの小学生と初心者用道具のスナッグゴルフで遊んだり、うちわにゴルフをテーマにしたスタンプアートを描いたり、夏休みの思い出作りを手伝った。

父親でコーチの優さんに3歳からゴルフの指導を受けたが「オヤジに成績で叱られたことは一度もなかった。でも道具を粗末にしたり、不貞腐れたプレーや対戦相手に礼を欠いた時のオヤジの叱責は、半端ではなかった」という優作は、ツアーきっての優等生としても有名。
自身もゴルフに育てられたという意識が強く、3年前から米発の非営利ジュニア育成団体「ザ・ファースト・ティプログラム」のアンバサダーもつとめる。
ゴルフを通じた子どもたちの健やかな人格形成をうたう同団体の趣旨に共感し、リッキー・ファウラーやセルジオ・ガルシアらビッグネームとともに活動を続けている。

SNSには我が子の独創的な夏休みの作品を投稿して、「ゴルフも発想力が豊かな選手ほど、思い通りに体を動かせたりする。子どもたちの豊かなイメージ力から学べることは多い」と、優作。久々の日本で家族サービスを受けているのは実は、パパのほう?!
夏休みを満喫したら、8月4週目のスウェーデンから後半戦を再開。女子ゴルフの”シブコさん”の快挙に沸く日本にまたひとつ、笑顔を届けてはくれまいか…。
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