バスケットボール女子日本代表:第7次強化合宿開催報告「世界のトップチームと対戦するためにもこのチームに残らなければならない」中田珠未選手

日本バスケットボール協会
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【JBA】

 AKATSUKI FIVE女子日本代表は8月1日(木)から5日(月)までの期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第7次強化合宿を実施。今年度は短期集中型となり、大会毎にターゲットを合わせて強化を行っています。最初はベルギー代表を迎えた「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019 三井不動産カップ」で2連勝し、トム・ホーバスヘッドコーチも「良いチームができた」とその時点では及第点を与えます。しかし約1ヶ月のオフを経て、渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)などが加わった16名で臨んだ7月のニュージーランド戦も2連勝しましたが、多くの課題が浮き彫りになりました。17名を招集した今合宿より「FIBA女子アジアカップ2019」(9月24日〜29日@インド・バンガロール)へ向け、本格的なチーム作りを目指した強化がはじまっています。

 今合宿より藤?三佳選手(トヨタ自動車アンテロープス)と中田珠未選手 (早稲田大学 4年)が復帰しました。中田選手は「第30回ユニバーシアード競技大会 (2019 / ナポリ)」に臨み、目標としていた優勝には届きませんでしたが、世界4位の好成績を収めています。前回大会準優勝メンバーであり、2度目の今大会は「主力として点を獲らなければいけないですし、チームを引っ張っていかなければならない立場となったのに、結果を出せなかったことは悔しかったです。それでもプラスになることはたくさんありました」と世界大会を通じて経験値を上げています。今年から取り組みはじめた3Pシュートも「打つ機会が増え、打つことに対して躊躇することもなくなっています」と成果も見られていました。

中田珠未選手 (早稲田大学 4年) 【JBA】

 ベルギー戦は直前の練習中に他の選手とぶつかるアクシデントに見舞われ、思うような出場機会を得られず。また、ユニバーシアードに備えて合宿に参加できない日も多く、「トムさんの前でバスケットを見せることができていなかったので不安はありました。でも、こうしてまた選考していただいたのは素直にうれしかったです」とふたたびチャンスを得ました。

 「日本代表に一番近い場所にいられるうれしさはありますが、それで満足せず、最終メンバーに残ることが一番大事です。自分が通用する部分を感じることもあれば、周りの選手のすごさを実感する部分もたくさんあります。良いものを盗んで自分のものにできれば、成長につながると思っています」と唯一の大学生である中田選手は貪欲に取り組んでいます。

 中国遠征へ向けたロスターは15名になるとホーバスヘッドコーチは話しており、「今までアンダーカテゴリーで試合をし、昨年はアジア競技大会に出場しましたが、相手はB代表やアンダーカテゴリーで出場してきたチームもありました。本当の意味で世界のトップチームと対戦するには、このチームに残らなければ経験できないことです」という中田選手はアピールを続けます。

 2016年リオデジャネイロオリンピック時、女子日本代表の平均年齢は24.7歳。来年23歳を迎える中田選手は高校生の頃から、「オリンピックエイジ」と言われてきました。当時その実感はありませんでしたが、2年前のユニバーシアードで銀メダルを獲得し、昨年はアジア競技大会に出場し、今年は女子日本代表合宿に参加していることで「本当に一つひとつ上っていることを実感しています」

 今年度から26名のプール制を導入し、大会毎に18名前後のメンバーで強化する女子日本代表チーム。「最初のプールに選ばれた時点でオリンピックを狙える位置にいられることがすごく幸せです。あと少しとはまだ思えませんが、狙える立場にいられるのは気持ち的に大きくなりました」と中田選手も今では自信を持ってオリンピックを目指しています。

 アジア4連覇を目指す女子日本代表の強化試合が、8月24日(土)と25日(日)にさいたまスーパーアリーナで行われます。「バスケットボール女子日本代表国際試合 三井不動産カップ2019(さいたまスーパーアリーナ)」のチケットは好評発売中です。

渡嘉敷来夢選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) 【JBA】

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