11連勝でキャリアをスタートさせたトレヴィン・ジャイルズは、現在UFCのライトヘビー級で頭角を現しつつあるライアン・スパンがオクタゴンへ向かう前の2017年11月にそのスパンを倒すなどの活躍で、地方で注目を集めるようになった。UFCに戦いの場を移してからも、ジェームズ・ボクノビックとアントニオ・ブラガ・ネトを倒して注目すべきファイターとしての評価を確立している。

しかし、その後は地元ヒューストンで警察官の訓練を完了するために、プロとしてのファイティングキャリアは一時休止状態に。18カ月ぶりに戦いの場に戻ってきたジャイルズは、ザック・カミングスにサブミッション負けを喫して、初めての黒星がついた。

今週末、ジャイルズは今回も巧みなサブミッションが持ち味のベテラン、ジェラルド・マーシャートとの試合で巻き返しのチャンスを得ている。

この試合はサビを落としてミドル級で一要素となれるポテンシャルを示したジャイルズが、実際にどこまでいけるかを図る上で役立つだろう。マーシャートは2連敗を喫しているものの、常に相手に苦戦を強いるタイプのファイターだ。だからこそ、ジャイルズがここで勝利できれば、再び軌道に乗って次の試合ではさらに高みを目指していけるはずだ。