欧州からVの金言 脇元華が好スタート

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 雄大な富士山に、脇元華が映える。身長174センチの大きなスイングアークから繰り出されるショットは、ダイナミックそのものだ。2週連続の好スタートを決めた。「アドレスがオープン気味で、ちょっとずれていた。修正したら、ショットの感触がとてもいい。また、パッティングの調子が良くなっている。少しつかんだかなぁ。そんな感じがした」と歯切れが良かった。

 6バーディー、2ボギーの内容。特に10番では、10メートルの難しい下りのスライスラインを、まるで魔法のようにカップへ沈めた。好調の要因は、意外なアドバイザーのおかげだ。欧州ツアー転戦中の谷原秀人からの助言。

 「谷原さんと親交がなかったけど、パッティングがとても素晴らしいと伺った。前半戦、私はずっとパターで悩み通し。思い切って連絡してみました。そうしたら、動画を送るように、と。『頭が動いている。ボールの位置と体の重心位置を、左に置いた方がいい』と教えてくださった。上体が起き上がらないように意識をしたら、ボールの転がりが良くなり、うまくラインへ乗るようになったのです」と、ゲキ変のきっかけを明かした。

 聞く勇気。自らの向上心が好スコアを呼び込んだ。ちょっと気は早いが、優勝を飾れば、地元宮崎で行われる最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの出場権を得ることができる。「自宅から、車で5分。絶対に出場したい」。7月はヤングジェネレーションの台頭で、LPGAツアーがより熱くなった。4試合の優勝者は、U-21である。さらに、ここ3試合連続でツアー初優勝という新しい波が続く。

 「すべては最終戦のために。毎試合、狙っています。3パットをしなければ…」と明確な課題をあげた。(森谷 清)
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