<国内男子ゴルフ>谷口徹の夏休みの過ごし方

チーム・協会

【この夏は、51歳にして初の主催者も体験!】

男子ゴルフは7月2週目から突入した約6週間の”夏休み”の真っただ中。それも半ばを過ぎて、そろそろ8月の声を聞くがプロゴルファーは、どんな日々を過ごしているのだろう。

若い選手ならば後半戦にむけて、各地区競技に参加して試合勘を継続したり、夏合宿で目いっぱい汗をかくのだろうが51歳のベテランともなると体力温存。無理はしない。
谷口徹はこの半月で、ラウンドはまだ一度きり。いま勢いのある選手とのプレーで負ければ自身の闘志にも火が付き練習にも精が出るだろうと、後輩プロを誘ってみたのだが、あてが外れた。後輩を軽く打ち負かしてしまったそうで「つまんない…」。

ならば、家族サービスをと2人の愛娘を連れ出そうにも、中学生になる長女は毎日部活。小学生の次女は習い事に忙しくて、「誰もパパに構ってくれない…」。
そんな孤独の日々を埋めてくれるのは、やっぱり大好きなあのお2人しかいなかった。
なんなら本業のゴルフよりも、愛してやまない大人気デュオ。コブクロさんのこの夏の大阪ライブには、もちろん2日間とも参加。
1人でいそいそ出かけていって、感動の歌詞と美しいハーモニーに人知れず涙を流すのも、今やオフの恒例行事となった。

昨年の日本プロで史上最年長Vによる、5年ぶりの復活優勝を飾った祝勝会では黒田さんと小淵さんからサプライズのビデオメッセージが届いて感激のあまりに号泣したほど。
直接お2人に頼めば特等席も用意してくださると思うが、今だ律儀にファンクラブの公式サイトを通じて自らライブチケットを予約するのは、谷口のこだわりでもある。
「特別席って…かえって目立って居心地が悪そうだしそれより大勢のファンに紛れていたほうが楽しい」と、あくまでおしのびに徹する。
それでもたまに会場で存在に気付かれ「谷口プロ!」と、声をかけられた時にはたまらなく恥ずかしい思いだそうだが、それもいざ幕が開けば吹っ飛んでしまう。

どの歌詞も深く、じっくりと耳を澄ませるほどに新たな発見があるといい、だからこそコブクロさんの”好き歌”は一曲にはしぼれない。癒されたり、励まされたり…。「どの歌もそうだけど、MCがまた面白くていいんよ」と、コブクロさんのコンサートはもはや、谷口の生きがいのひとつになっている。

今夏も満タンに英気を養えば、8末からまた再開する男子ツアーに向けて、そろそろ本格始動だ。
7月30日には出身の奈良県で、自身初の冠大会「谷口徹ロートジュニアカップ」を開催(=写真はその一風景)。主催者を初体験したその翌日には北海道へ。8月2日、3日は石川遼発案のツアー外競技「フューチャーツアー」に出場したら、またすぐ帰阪して、契約メーカーのイベントに参加するなど51歳の夏休みも後半からにわかに忙しくなってきた。
「若い子は飛ばすし、レギュラーツアーはしんどいけれど。まだまだ壁でありたいから」。
コブクロさんの歌声をエールに、ベテランはまだまだ元気だ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が運営する公式サイトです。 男子プロゴルフツアーの大会スケジュールや試合のLIVE速報、試合結果、選手のランキングデータの情報はもちろん、各試合の最新ニュースやトピックス等をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント