【売り子ペナントレース】あやかさん(キリン氷結)

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【(C)千葉ロッテマリーンズ】

2019年の開幕からホーム最終戦まで、ZOZOマリンスタジアムの売り子がドリンクの販売杯数を競う「売り子ペナントレース」が開催されている。球場を盛り上げる売り子たちの仕事ぶりに注目だ。

あやかさん 【あやかさん】

今回紹介するのは、6月度の首位に輝いた、あやかさん。売り子2年目で、ペナントレースの参加も2度目だ。11試合で2284杯を売り上げ、堂々のファイナルラウンド進出を果たした。

「ルールが変わった(2年目のため140%計算で3198杯としてカウント)おかげもあったと思います。自分がランキングに入るとは思っていなかったので、お客さんに本当にありがたい気持ちです。いつも買ってくれている方に褒めていただいたり、記事を見て買ってくれた方もいたり、嬉しいですね」

元々野球に興味があったわけではなく、きっかけは東京ドームで売り子をする友人の存在だった。「大変そうだというのもあったけれど、友達が楽しそうだったので」と、地元千葉のZOZOマリンを選び、2018年のオープン戦から勤務を始めた。最初は持ち歩くドリンクの重量や、先輩売り子の階段移動の速さに驚いたという。客席を見上げて一礼するときに観客と目を合わせる大切さは、売り子デビュー間もない頃にマリーンズファンが教えてくれた。

「お客さんがすごく優しいですね。わざわざ自分のことを選んで買ってくれる方もいて、嬉しいなと思います。天候や試合展開によって、売れる杯数や場所やタイミングが変わるので、そこはまだ勉強中です。同じ本数でも、すごく売れることもあれば、逆にあまり売れなくて一周してしまうときもあるので、頭を使って歩かないといけないですね。雨が降るとお客さんが上に移動するので、二階も気にしながら販売しています」

今の販売スタイルを築いたのは1年目の交流戦の時期だった。「ただ黙って売るよりも、お客さんとしゃべる方が自分も楽しめる」と、会話を大切にしている。野球観戦に来る人々は、好きな選手のユニフォームを着たり、グッズを身に付けたり様々だ。あやかさんは一人ひとりの個性を見つけて、その人のことを覚える。久々に顔を合わせた場合も「前も買ってくれましたよね?」と明るく声をかけ、会話が弾む。ビジターゲームの日は野球観戦に出かけ、他球場の売り子を観客目線で見ながら野球場を楽しむ。売り子の仕事を始めて、マリーンズの選手応援歌も自然と覚えるようになった。

「去年より体力がつきましたし、しんどいと思ってもお客さんに買ってもらえると頑張れます。ファイナルラウンドに出る売り子さんはベテランの方が多くて、私はハンデをいただいてランクインできたので、そういうところも活かして頑張りたいです。“応援しているよ”と言葉をいただくことが嬉しいので、お客さんに結果で返すことも大事ですけど、一番は感謝を伝えながら販売したいです」

謙虚さと明るさを忘れないあやかさん。9月のファイナルラウンドに向けて、真夏のZOZOマリンを盛り上げる。

長谷川美帆(千葉ロッテマリーンズ オフィシャルライター)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

球団に関するニュース、球団広報によるコラム、オフィシャルライターによるチームのこぼれ話や球団情報をお届けします。お楽しみに!!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント