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【Challenge to TOKYO 2020 日本陸連強化委員会〜東京五輪ゴールド・プラン〜】第9回「ダイヤモンドアスリート」の飛翔(2)

日本陸上競技連盟

ドーハから東京へ羽ばたけ!

──最後に、来年に迫った東京五輪に向けて、今年のドーハ世界選手権をどう戦うか、そこまでどんな準備をしていきたいか、選手の皆さんにお聞きします。

サニブラウン 今年の世界選手権は9月末から10月初めにかけてなので、例年より遅いですよね。そうなると東京五輪に向けてのプランが難しくなってくるんですけど、とりあえず今年は今年で集中して、ドーハで100%と言わずそれ以上の力を出せるように、大学に戻って1日1日を大切に練習していきたいです。


──そこから先、東京五輪に向けてやるべきことは何でしょうか。

サニブラウン フォームの改善もそうですし、試合での集中力を磨くこと、練習でやってることを試合で出せるようにすること。そういったことが必要になると思うので、それは世界選手権でしっかりできるようにして、オリンピックに向けては、さらにそこで出てきた課題に取り組んで、修正できればと思ってます。

北口 世界選手権では「日本にも女子やり投選手がいる」ということを世界の人たちに知ってもらいたいので、8人(決勝のトップエイト)に残って知名度を上げたいです。7月8日からのユニバーシアード(イタリア・ナポリ)に出た後、チェコに行って、そこからドーハに入ることにしました。3ヵ月以上、日本に帰ってきません。それが良ければ、東京五輪の時もそうしたいです。コーチがずっと見てくれている環境でやるほうが、精神的にもすごく落ち着きます。今年の世界選手権は、そういうかたちで臨む予定です。

橋岡 僕もすぐユニバがあるので、そこでしっかり記録を出せるように準備します。

──サニブラウン選手も北口選手も「日本記録保持者」ですからね。

橋岡 僕だけ日本歴代2位(笑)。でもまあ、そんなにあせることもないと思ってます。自分がやるべきことをやってユニバで1回がんばって、そこから先は(5月に)ケガをしたこともあってスケジュールを組み切れてないんですけど、森長先生と話し合いながら最善の道筋を立てていきたいと思います。今年は運がいいことに世界の走幅跳のレベルが下がっていて、8m30台後半を跳べばメダルも見えてくる感じなので、しっかりとチャンスをものにできるように取り組んでいきたいと思います。

山崎 私たちの頃は世界選手権やオリンピック出場が「一大イベント」のような感覚があったけど、話を聞いていると「普通」になってきている。これこそがダイヤモンドアスリートの狙いだったんです。あとはもうそれぞれの道で、何をやるべきかだと思います。私たちはなるべく制約をかけないようにすることが仕事になってきますね。

朝原 あとは、試合ですよね。オリンピックや世界選手権のメダリストというのは、パッと出てきた人はほとんどいなくて、ダイヤモンドリーグとか国際陸連が主催する大会で上位に来ている選手ばかりです。そういうレベルの高い試合にどんどん出られる環境ができたらな、と思います。


──母国で開かれるオリンピックでは、どんなパフォーマンスを披露したいですか。

サニブラウン まだ何も考えてないです。とりあえず今年をしっかりやって、たぶんまた違うものが見えてくるので、そこからですね。正直、世界選手権だろうが、オリンピックだろうが、ただの大会だと思って行くと思います。そこを本当に気にしたら、負けだと思っているので。

北口 私はチェコのコーチに「東京五輪で68mを投げてメダルを取りたい」ということを伝えて、そのために教えてくれてるし、そのために私も行くんです。でも、まだオリンピックに出たことがないので、「東京だから地元だ」という感覚はないんです。東京オリンピックが選手生活のゴールではありませんし。その後も世界のトップ選手として名を連ねていたいです。

橋岡 僕は「8m50を跳んでメダルを取ること」を目標にしていますけど、東京でやるオリンピックだからその目標じゃなくて、普通に競技をやっていく中でそういう目標になっただけなんです。「8m50」を実現するためには今年がキーになってくると思っていて、この1年でどれだけ成長できるかのきっかけがドーハにあるような気がしています。僕もハキームと一緒で、「今年をしっかりやり切る」ことが先決です。

朝原 すごいなぁ、みんなしっかりしていて……。ダイヤモンドアスリート修了生は頼もしい。

山崎 大人の目線だと「地元のオリンピックだからどうの」という聞き方をしちゃうけど、「言わせちゃってるかな」という気がしないでもないですね。彼らの選手生活はこれからが本番ですから、1人のアスリートとして、陸上界の代表として、みんながあこがれるシンボル的な存在になってくれそうです。ダイヤモンドアスリートに関わった者として、とても楽しみですね。


──日本選手権直後で疲れている時に、みなさんありがとうございました。

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