【車いすラグビー】どの競技よりも激しいのに男女混合! 車いすラグビーの面白さにハマる人が続出!
【?Getty Images Sport】
「車いすラグビー」ってどんなスポーツ?
? 車いすに乗って戦うラグビー
? 車いす同士のぶつかり合いOK
? 「マーダーボール(殺人球技)」と言われていたほど激しい
?日本は、 2020年東京パラリンピックで金メダル候補
数あるパラリンピック競技の中で唯一、車いす同士の意図的なタックルが許され、その激しさからかつては「マーダーボール(殺人球技)」という異名を持っていた車いすラグビー。元々は四肢麻痺者など比較的重い障がいのある人に向けて考案されたスポーツでありながら、コート上では本家のラグビーに負けずとも劣らないアグレッシブかつ激しい攻防が繰り広げられることで人気を博している。
日本では、車いすラグビーが1996年のアトランタパラリンピックでデモンストレーション競技として初登場した翌年に連盟が設立。以来、着実に普及・強化が進み、日本代表は2016年のリオパラリンピックの銅メダルに続いて2018年の世界選手権では初優勝を遂げるなど目覚ましい活躍を見せている。実は東京2020パラリンピックで最も金メダルに近いと言われてる車いすの団体競技が、この車いすラグビーなのだ。
一般のラグビーと何が違うの?
(写真はInvictus Games Orlando 2016)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
? 前方へのパスが認められている
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
? ヒザの上に乗せてボールを運ぶ
? 独自の点数制で行われるチーム編成
そして「男女混同」であることも車いすラグビーを魅力的な競技にしている要因の一つ。女性選手がチームに加わる場合は、1名につき4人の合計持ち点から0.5点がマイナスされるので、女性も活躍できるうえ、持ち点の高い男性選手を複数起用できて戦術の幅も広がる。そのあたりのチーム戦略も大きな見どころなのである。ちなみに日本代表では倉橋香衣選手が昨年の世界選手権に出場した。
ココに注目!観戦が面白くなるポイントは?
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
? 車いすの激しいぶつかり合いに注目!
? 装甲車のような車いすがカッコイイ
なお、ラグ車は攻撃型と守備型の2種類。ハイポインターと呼ばれる障がいの程度が軽い選手が使う攻撃型は丸みを帯びたコンパクトな形状で小回りがきくようになっており、障がいの程度が重いローポインターが使う守備型は相手の動きをブロックするためのバンパーが突き出ているのが特徴。まずは乗っているラグ車を見て、選手たち個々の役割を把握するところから始めてみると、より深い視点で試合観戦ができるはずだ。
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
? ゲームが盛り上がる、絶妙なチームワーク戦略
車いすラグビーを観戦するには?
(写真はリオパラリンピック)?Getty Images Sport 【?Getty Images Sport】
金メダル候補として臨む2020年の東京パラリンピックはもちろん必見だが、その前に、まずは今年秋、ラグビーW杯と同時期に日本で開催される「車いすラグビー ワールドチャレンジ2019」で日本代表の勇姿を目の当たりにしよう!
text by Kai Tokuhara(Parasapo Lab)
photo by Getty Images Sport
※本記事は2019年6月に「パラサポWEB」に掲載されたものです。
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