【フットサル第7節/立川・府中×F選抜】6試合連続先制の“必勝パターン”で痛恨の1敗。「ミスからの失点でナーバスになった」(立川・府中 山田・マルコス・勇慈監督)

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【軍記ひろし】

6月30日(日)、Fリーグ2019/2020ディビジョン1 共同開催名古屋ラウンドの最終日が武田テバオーシャンアリーナで行われ、立川・府中アスレティックFCはFリーグ選抜に2-3で敗戦を喫した。

直近の5試合負けなしで好調を維持する立川・府中は5分、右サイドの上村充哉が中央の渡邉知晃へパスを当てると、その落としを上村が左足で決めて先制。上村はこれで3試合連続ゴールとなり、チームとしても、開幕節の敗戦以外の6試合すべてで先制点を挙げるという、“必勝パターン”に持ち込むかと思われた。

しかし9分、相手にゴレイロとの1対1を決められて同点とされると、後半開始早々には、ゴール前の間接FKから逆転を許してしまう。さらに、勢いづく相手を抑えきれないまま、ことごとくチャンスを作られる苦しい試合展開となっていった。それでも、クロモトに代わって入ったゴレイロ・田中俊則を中心にしぶとく守りながら同点ゴールを狙っていく。

すると31分、左サイドのキックインを逆サイドで受けた完山徹一が中央へ流すと、酒井遼太郎が滑り込みながら合わせたボールがゴールへと転がり、ついに同点に追いつくことに成功した。それでも、勝ち越せない立川・府中は36分、新井裕生をゴレイロに代えてパワープレーを開始して勝利への意地を見せる。

しかし、結果的にこれが裏目に出てしまう。試合は残り6秒。中央のマルキーニョのシュートが防がれると、そのこぼれ球を拾った相手にパワープレー返しを決められ万事休す。終了間際の痛恨の失点によって、Fリーグ選抜に今シーズン初めての勝利を与えてしまった。

先制点後からすでに集中が途切れがちだった

山田・マルコス・勇慈監督(立川・府中アスレティックFC)

──今日の試合を振り返って。

この2連戦で、今日はタフなゲームになると予想していました。それは町田に対してどうこうという話ではありません。(疲労がたまっている)2日目の負荷のことと、相手が40分間、どんな展開でも最後まで走ってくるチームだという部分です。最初から本気でくる相手ですし、難しいチャレンジだと思っていました。

その予想の通り、最後まで諦めずに戦ってきて(パワープレーで)つかまってしまいました。相手にとっては、とても喜ばしいことだと思います。こちらとしては、前半の立ち上がりのいいところから、ワンプレーのミスから失点してナーバスになってしまい、集中が途切れてしまいました。試合中に作戦も変化していったので、監督としてもバタバタしてしまったことが敗因の一つです。そこは次に向けて改善していきたいです。

──Fリーグ選抜と戦ってみて、改めてどんな印象を持ったか。

まず、相手に対して有効な形はピヴォを使った戦いだと思っていたので、そこはジョーに任せるやり方を考えました。それで、失点しないことを考えるか、ゴールを狙っていくかのどちらかで言えば、攻撃のことを最初に考えて組み立てていきました。

だからこそ、攻撃と守備のアンバランスが生まれてしまい、逆に相手にチャンスを与える結果になりました。失点からナーバスになり、イージーミスが起こってしまいました。選手は、「決めたい」という焦りや、認知、決断、努力、精神的なミスからイライラしてしまい、疲れがあったことも重なってしまいました。

一方で相手は、メンバー全員が夢を持っています。点差が開いたとしても、夢を叶えるため、活躍するためにということを考えていますから、そういう生き様の選手たちを絶対にナメてはいけません。経験値ではうちが上回っていますから、次は必ず借りを返したいです。Fリーグ選抜はすごく強いチームでした。

クロモト(立川・府中アスレティックFC)

──今日の試合を振り返って。

監督は、ミスからの失点後に(集中が切れた)という話をしていましたが、こちらが先制点を決めたときからすでに集中が途切れがちでした。それ以降、僕らは何もできないまま相手にやられてしまいました。こういう試合はあるものですが、悔しい結果です。次の試合に向けて、また週明けからトレーニングを頑張らないといけません。リーグ戦は長いですから、今日の結果を忘れないように戦っていきます。
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