【フットサル第6節/大分×湘南】移籍後初ゴールの小門勇太を称える「Fリーグでもトップレベルの選手」(大分 伊藤雅範監督)

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【軍記ひろし】

6月29日(土)、Fリーグ2019/2020ディビジョン1 共同開催名古屋ラウンドの2日目が武田テバオーシャンアリーナで行われ、バサジィ大分は湘南ベルマーレに2-2の引き分けに終わった。

前日のエスポラーダ北海道戦に勝利して開幕6連勝とした首位の大分が、共同開催初戦を迎える湘南と対戦。立ち上がりから強みであるピヴォを使って押し込んでいく大分。しかし2分に失点を喫すると、その後も相手陣内にボールを運び、決定機を作り出すが決めきれず。それでも残り1秒で左サイドのキックインから小門勇太が豪快に蹴り込み試合を振り出しに戻した。

前半同様にハーフに守備ラインを敷いてブロックを作る大分だが、27分に相手のカウンターから失点してしまう。しかし残り3分から白方秀和をゴレイロに置くパワープレに入ると、39分に森洸のミドルシュートが炸裂し、試合は振り出しに。終盤もパワープレーに入るなど勝利への貪欲な姿勢を見せた大分だったが、勝ち越しゴールは生まれずに試合は終了。連勝は6で止まるも、開幕からの無敗は7試合とした。

小門のシュート練習中に監督がとる行動とは?

伊藤雅範監督(バサジィ大分)

──試合を振り返って。


勝ち点1という結果を、いい意味でも悪い意味でも捉えながら。悪い意味とは、強度を出せなかった、自分たちらしさを出せなかったこと。いい意味とは、プレーオフを争う直接のライバルに勝ち点3を与えなかったこと。ただ、まだ試合はあるので次の試合に向かって準備をしたいと思います。

──連勝が止まったことでの雰囲気は?

連勝していたことに対してあまり意識していなかったです。別に何か変わることはないと思います。僕たちは何かを勝ち取ったチームではないですし、全力を出し切らないとプレーオフ圏内は難しいと考えています。次の試合で勝ち点3を取れるようにやっていきます。

──小門選手が移籍後初ゴールを奪えたところも良かった点なのでは?

勇太に関しては2つあって、1つはポテンシャルの部分では日本代表レベルですし、Fリーグでもトップレベルのピヴォだと思っています。2つ目、彼の直面している問題なのですが、今は選手としての存在感を増すために学ばなければいけない。彼はその段階に来ています。能力を見れば、練習を見れば、明らかにシュートが(試合中とは)全然違います。

シュート練習をしているとき、彼がシュートを打つとき、監督の仕事はまずゴールから離れること。ボール拾いは一度やめて、ゴールから離れてまずは逃げることです。当たったら危ないですかあら。それだけポテンシャルがある選手ですし、ゴールを残せるようにしつつ、成長と彼の良さを引き出したいと思っています。

──監督もシュート力あった選手でしたが、その監督から見ても小門選手のシュートは強力ですか?

明らかに違います。僕と彼の共通点は、サッカーからフットサルに転向したこと。そういう選手が、絶対にぶつかるところがディフェンスや経験の部分です。彼は今フットサル初めて3年目くらいで、まさにそこにぶつかっています。

僕は、彼が色々な問題を抱えているのを理解しています。ただ、そこを乗り越えることができれば、彼のポテンシャルからいって、止められない選手になるでしょう。そこを期待しています。

白方秀和(バサジィ大分)

──試合を振り返って。


結果的に、引き分けて残念です。気持ちを入り変えて、次のFリーグ選抜戦に向けてチームを仕上げていきたいと思っています。
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