【F1第5節/F選抜×名古屋】大敗したが、前向きな気持ちで。「『ここからどうするか。自分たちで変わっていこう』という話を選手たちとしました」(F選抜 金井一哉監督)

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【軍記ひろし】

6月23日(日)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1第5節、Fリーグ選抜vs名古屋オーシャンズが武田テバオーシャンアリーナで行われF選抜は1-7で敗れた。

昨日AFC フットサル選手権2019で優勝を果たしたU-20日本代表メンバーが5人も不在の中行われた名古屋との一戦。試合は開始3分に先制を許してしまう。主導権を握られたままでいると、前半6分にも失点。8分、9分にも失点を重ね0-4で前半の20分が経過する。

4点ビハインドと大きく差をつけられて迎えた後半、相手陣の深い位置にまで押し込むこともあったが後半23分に5失点目。32分、35分にも失点してしまいスコアは0-7に。しかし、残り2分26秒にF選抜が一矢報いる。GK・上原拓也のロングフィードを平井雅大が左サイドで受けると、逆サイドにいた計盛良太へパスを送る。そしてループで冷静に相手GKの肩口を抜いてネットを揺らした。

最後の最後でゴールこそ奪えたが結果は1-7。今シーズンこれで1分4敗になった。

できなかったことに対して真摯に向き合う

金井一哉監督(Fリーグ選抜)

──試合を振り返って。


今日もたくさんのお客さんに来ていただいて本当に感謝しています。昨年の王者の名古屋オーシャンズさんとの対戦は自分たちの現状を知る道しるべになる戦いだと思いました。そこに向けて自分たちの全力がどう通用するのか。もしくは通用しないのか、というところに挑んだ試合でしたが、点差がこれだけ開いてしまうのはやはり完敗だったのかなと。ここからどうするか、僕自身、チーム個人、全員が考えて前に進んでいきたいと思います。

──1-7という結果でしたがその中でも今日の試合で感じた手応えは?

自分たちは前線からプレッシャーをかける守備の細かい部分、ボールが動いている間にセカンドディフェンスが寄せるとか。そういうことができたときには相手を苦しめることができた手応えはありました。攻撃では今、少し取り組んでいる[4-0]のシステムからボールを前進させるシーンもほんの少しでしたができました。勇気を持ってパスを通せたときには崩せました。そういうところに手応えを感じました。

──2試合連続で人数が少ない上、相手は名古屋でした。悪条件でしたが打開策をどう立てたのでしょうか?

そこに関しては、まず自分たちがゆっくりボールを回して押し込むことは正直まだできません。まずは相手の裏を走る。もちろんことらの体力も削れますが、それをしないと自分たちが足元でボールを回すことができない。それで相手を引かせられれば少しずつ自分たちがボールを持てる時間帯になる。

それがやっと後半の残り数分につながりました。プランニングとしては選手たちに1回、2回、うまくいった失敗ではなく、ボクシングのボディーブローのように何回もしつこくやることで「一本取れるこの試合は取れるんだ」というので、我慢比べをするつもりでプランニングしました。

──計盛選手のゴールがまさにそれだったと思います。

今回、テーマとしていたのが「1:29:300のハインリッヒの法則」で相手に重大な事故を起こさせる一敗をつけようと言いましたが今回は1得点というものでした。最後、ロッカールームでも「これが現状。ここからどうするか。自分たちで変わっていこう」という話を選手たちとしました。

磯村直樹(Fリーグ選抜)

──試合を振り返って。


チャレンジャーとして挑んだ試合でしたが、自分たちがどこまでやれたかというのは、自分たちが普段練習からやれたことを知っている自分たちしかわからない。そこは自分たちでしっかり振り返って何ができたかを確認していくことが大事。もちろん、できなかったことはたくさんあると思うのでそこは真摯に向き合って今後、自分たちが埋めていかなければならないと今日の試合で気付けたなら良かったのかなと思います。

──昨日、Fリーグ選抜の選手が5人選ばれているU-20日本代表が優勝しましたが今日の試合はどんなモチベーションで臨まれましたか?

U-20の昨日の試合は3点取りましたが、3点とも選抜の選手が絡んで活躍していました。そのなかで自分たちも負けてられないぞと。しっかり、いい報告できるようにやろうと挑みましたが、そんなに簡単ではないです。ただ、結果は大差で負けましたけど「今日の試合はU-20の選手に見られて恥ずかしいゲームか」と言われても別にそうでもない。胸を張って迎え入れたいですし、みんなを祝いたいと思います。
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