スキージャンプ

スキージャンプ

概要

写真:時事通信社

 ノルディックスキー競技の一つ。専用ジャンプ台の急斜面を滑り降りて空中に飛び出し、飛んだ距離、空中姿勢と着地の美しさを競う。スキー板は長く太い。屋外競技のため、風など気象の影響を受けやすい。

 五輪では1924年の第1回冬季大会から実施され、日本は72年の第11回札幌大会70メートル級(現ノーマルヒル)で笠谷幸生、金野昭次、青地清二が金、銀、銅メダルを独占。「日の丸飛行隊」と呼ばれ、喝采を浴びた。88年カルガリー大会で団体を初実施。98年の第18回長野大会では個人ラージヒルで船木和喜、団体で日本チームが金メダルを獲得し、国内を沸かせた。女子は2014年ソチ大会から正式種目となった。今回は新種目として女子個人ラージヒルが追加され、これまで4人で実施されていた男子の団体に代わって2人1組で行うスーパー団体が行われる。

見どころ

写真:時事通信社

 男子の小林陵侑は2大会連続の金メダル獲得を目指す。前回の北京大会はノーマルヒルで金、ラージヒルで銀。2024~25年シーズンのW杯は序盤でスランプに陥るも、札幌大会で連勝するなど後半戦に3勝。W杯通算勝利数を歴代7位の35勝まで積み上げ、五輪イヤーに弾みをつけた。24~25年W杯総合優勝のダニエル・チョフェニヒらオーストリア勢が最大のライバルとなりそう。スーパー団体はW杯でも表彰台経験があり、メダル獲得が狙える。 女子は近年、ニカ・プレブツ(スロベニア)が頭一つ抜けた存在だが、表彰台争いは混戦模様。ともに4度目の五輪となる平昌五輪銅の高梨沙羅、伊藤有希らはメダル争いに加われるか。日本が前回4位だった混合団体では、女子2人の活躍が鍵を握る。

競技方式

 参加選手枠は100人(男子50、女子50)で、1カ国・地域で最大8人(男子4、女子4)。個人は各種目4人、男子スーパー団体は2人、混合団体は男子2、女子2。出場資格は2026年1月19日時点での過去2シーズンのワールドカップ(W杯)ランキングなどで決定。競技は飛躍を得点で評価し、個人は飛躍2回の合計得点で順位を決める(2回目に進めなかった選手は1回目の得点が最終得点)。2人でチームを組むスーパー団体は飛躍1人3回、計6人分の合計得点で争う(2、3回目に進めなかったチームはそれまでの合計得点が最終得点)。得点が並んだ場合は同順位となる。

▽男女個人(ノーマルヒル、ラージヒル)
 女子ラージヒルは新種目。予選は行われず、50人の選手で実施。試技を飛んだ後に飛躍1回目。試技、飛躍1回目ともに直近のW杯ランク下位からスタートする。30位タイまでが2回目に進み、2回目は1回目の成績下位から飛ぶ。

▽男子スーパー団体(ラージヒル)
 新種目。1チーム2人が出場。予選は行われない。飛ぶ順番を2グループに分ける。試技を行った後に飛躍1回目。各グループは直近のW杯国別ランク下位の国・地域からスタート。1回目を終え、2人の合計得点の上位12カ国・地域が2回目に進む。2回目は1回目と同じ順で飛び、上位8カ国・地域が3回目へ。3回目は2回目終了時点の合計得点(4人分の合計得点)が低い国・地域から順に飛ぶ。

▽混合団体(ノーマルヒル)
 1チーム男子2人、女子2人が出場。予選は行われない。直近のW杯国別ランク下位の国・地域からスタート。女子、男子、女子、男子の順に飛び、1回目で上位8カ国・地域が2回目に進む。2回目は1回目終了時点の合計得点が低い国・地域から順に飛ぶ。


◆飛躍の得点

 25年9月にテスト大会として実施されたグランプリの際のデータでは、ミラノ・コルティナ大会のジャンプ台はラージヒルがヒルサイズ(HS)143メートル、基準点のK点が128メートル。ノーマルヒルはHS109メートル、K点98メートル。得点は飛距離点+飛型点±ウインドファクター(風補正点)±ゲートファクター(スタート位置補正点)で決まる。

➀飛距離点=基準点のK点を60点として、K点との飛距離差を加点または減点する。ラージヒルは1メートルにつき±1.8点。ノーマルヒルは1メートルにつき±2.0点。飛距離は0.5メートル刻みで測定する。

 ②飛型点=飛型審判5人が20点満点の減点法で採点。最低点と最高点を除いた3人の点数を合計する。減点の最大数は空中動作が5点、テレマーク姿勢が求められる着地が5点、着地後の滑りが7点。テレマークとは両手を左右に広げ、両足を前後に広げて後ろ足をさらに深く曲げる姿勢で、ノルウェーの地名が由来。

 ③風補正点=空中で不利な追い風なら加点、有利な向かい風なら減点する。計算式はジャンプ台によって変わる。

 ④スタート位置補正点=本戦開始時のゲートを基準に、ゲートを下げたら加点、上げたら減点。計算式はジャンプ台によって変わる。

競技一覧

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