これまでは差す競馬一辺倒だったが,前走の中山記念(G2)では,アッと驚く先行策で後続を完封し,重賞4勝目を挙げた。4勝している1800Mがベストといえそうだが,マイルでも関屋記念(G3)勝ちや,安田記念(G1)5着,マイルCS(G1)5着があり,このメンバーならば十分に立ち回れる。斤量58キロでの良績が無いのは気掛かりだが,前走で新味を引き出してみせた横山典弘騎手のレース運びに再度期待したい。

2004年のダービー3着馬。その後は故障などで不振にあえいでいたが,昨年12月の鳴尾記念(G3)で鮮烈な復活Vを遂げた。暮れの有馬記念(G1)こそ大敗したものの,前々走の東京新聞杯(G3),前走の中京記念(G3)では,ともに0．2秒差の5着とマズマズの結果を出しており,復調は本物とみてもよさそう。直線の長いコースを得意としており,鳴尾記念と同じ阪神外回りコースならば,再びの激走もありうる。

昨秋に1000万クラスを勝ち上がると,準OPのレベルにも早々に適応し,昇級4戦目の斑鳩Sを2馬身半差の快勝。古馬OPとの初の対戦となった前走のダービー卿CT(G3)でも先行策から0．3秒差の6着に粘ってみせ,ここに来ての地力アップを示した。今週の追い切りではポリトラックで好時計をマークしており,調子は万全といえそう。やや新鮮味を欠くメンバーにあって,この馬の上昇度は魅力的だ。

4月に行われた過去8年,連対馬は(8)(1),(2)(3),(1)(8),(1)(4),(3)(1),(3)(7),(1)(2),(9)(2)番人気の組み合わせで決着した。

馬連配当は
3けた……………4回
3000円台……2回
4000円台……1回
万馬券………1回

1??3番人気が毎年連に絡んで,上位人気馬同士の決着も3回。極端な人気薄狙いは得策ではない。

ステップは中山記念組が6連対,高松宮記念組2連対の順。

年齢別は4??7歳馬が34,26,32,15頭出走して,3,6,5,2連対。連対率は9,23,16,13％。連対数,率で5歳馬が他世代を上回っている。

牡馬は95頭で14連対(連対率15％),牝馬が18頭で2連対(同11％)。牝馬は劣勢だが,ここ2年は連続で2着。巻き返す勢いを見せている。

前走のキングストレイルはダッシュが鈍く,道中外を回るロス。さらに休養明け,トップハンデ58キロと悪い条件の中で2馬身3/4差の11着に健闘した。たたき2戦目,得意のマイル戦ならば勝てる。

馬単は(13)←→(3),(13)←→(11),(13)←→(6),(13)←→(15),(13)←→(14)。3連単は(13)←→(3)から(11)(6)(15)(14)と,(13)←→(11)から(3)(6)(15)(14)への3着流し。