MLBオールスターHR競争

7月13日

2021/7/13 09:00

メッツ・アロンソが連覇、大谷は激闘も1回戦敗退

トーナメント表

総括

HR競争連覇を果たしトロフィーを掲げるアロンソ【Getty Images】

 2年ぶりに実施されたMLBのホームランダービー。日本人として初出場した大谷翔平(エンゼルス)は、1回戦でフアン・ソト(ナショナルズ)に再延長の激闘の末に28対31で敗退。前回2019年に優勝したピート・アロンソ(メッツ)が圧巻のパフォーマンスで、史上3人目の連覇を成し遂げた。

 日本のみならず全米から最も注目された大谷。結果としては悔しさが残るものになったが、「楽しかったです」と笑み。「延長、延長なので、疲れましたね。最後の30秒が本当に長くて、すごい疲れました。こんなに疲れたことはないですね。シーズン中もこんなに(バットを)振ることがないので」と息を切らしながらも、打席内、休憩中、終了後も終始リラックスした表情を見せ、「雰囲気もすごく良かったですし、いい経験になったなと思います。みんなで楽しめていると思うので、引き続き楽しみたい」と笑顔で振り返った。

 その大谷に代わって主役となったアロンソは、1回戦で新記録となる35本塁打を放つと、準決勝では大谷を破ったソトを難なく撃破。ガン克服からの復活で注目されたマンチニと対戦した決勝戦でも、最初の2分間で7スイング連発を含む17本塁打。迎えたボーナスタイムではミスなしの6連発で、マンチニの22本塁打を上回り、時間をたっぷりと残した状態で、ケン・グリフィーJr(1998年、99年、マリナーズ)、ヨエニス・セスペデス(2013年、14年、アスレチックス)に続く、史上3人目の連続優勝を決めた。「今日は最高だった。自分の力を信じていた」と興奮気味に話したアロンソ。破格の賞金100万ドル(約1億1000万円)を手にした。

HR競争出場選手が入場

  • セレモニーが始まって選手の紹介が行われる。コロラド州デンバー・クアーズフィールドが舞台。
    ホームランダービーに出場する8人全員がハンク・アーロンの背番号44を付けて登場。
    各選手が1人ずつ紹介され、大谷翔平に対してはひと際大きな声援が上がる。

    「すごくわくわくしている、楽しんでいきたい」と直前インタビューに大谷は答える。

    Getty Images

1回戦マンチニvs.オルソン

  • トレイ・マンチニ(オリオールズ)の打席

    緊迫感のある中でスタート。序盤はタイミングが合わず、8球を打って2本塁打。53秒が経過した時点でタイムアウトを取る。水を飲み、仕切り直すと、再開以降は大飛球を連発。最初の3分を終えて計19本塁打を放った。約145メートル(475フィート)以上も2本放ち、ボーナスタイム合計60秒を獲得した。

    ボーナスタイムでは5本塁打を放ち、計24本塁打で終了。息を切らしながら、他の選手たちとハイタッチ、ハグを交わす。

  • マット・オルソン(アスレチックス)の打席

    2球目にライトへ豪快なホームラン。その後も、左打席からの豪快なスイングでライトスタンドへ大飛球を連発。1分45秒が経過した時点でタイムアウトを取る。
    最初の3分を終えて計17本塁打を放った。約145メートル(475フィート)以上の打球を2本放ってボーナスタイム合計60秒を獲得。

    ボーナスタイムではやや焦りの色も、連発態勢に入って猛追。残り15秒でマンチニと2本差の22本。その後1本打ち、ラストスイングでライトポール際へ大飛球を放つも、惜しくもファウル。マンチニと笑顔で健闘を称えあう。

1回戦ストーリーvs.ガロ

  • トレバー・ストーリー(ロッキーズ)の打席

    地元ロッキーズファンの大歓声を受けて登場。初球見逃し、3スイング目で1本塁打目。その後も左中間スタンドへ大飛球連発。
    ホームランダービー歴代最長飛距離となる157.9メートルもマーク。1分36秒、7本塁打の時点でタイムアウトを取る。

    再開後も1スイングごとに大声援。最初の3分が経過して16本塁打。ボーナスタイム合計60秒を獲得した。

    1分の休憩後、3スイング目で17本塁打目。しかし、その後はなかなか飛距離が伸びず。それでもラストスイングで意地のサク越え。計20本塁打で終了する。

  • ジョイ・ガロ(レンジャーズ)の打席

    今季24本塁打を放っている注目バッター。しかし、序盤は硬さの見えるスイング。
    50秒ほど経過してからようやくペースアップ。残り1分16秒、4本塁打でタイムアウト。

    休憩明け、約145メートル(475フィート)以上も放ってボーナスタイム合計60秒も獲得したが、3分間終了時点では11本塁打で9本差。

    ボーナスタイムは目の覚めるような大飛球を連発。スタンドのボルテージが上がる中で猛追。しかし、計19本塁打で終了。1本差で敗れる。

1回戦ペレスvs.アロンソ

  • ピーター・アロンソ(メッツ)の打席

    前回チャンピオン。右打席からのパワフルなスイングで序盤からハイペース。途中、雄叫びを上げながら大飛球を連発。156.1メートルの大アーチも。
    1分29分経過、13本塁打でタイムアウトを取る。

    再開後も大飛球連発で順調に数を増やし、最初の3分を終えて25本塁打を放つ。

    60秒間のボーナスタイムでも豪快なスイングで、最終的に1回戦の新記録となる35本塁打をマーク。史上3人目の連覇へ向けて好発進を切る。

  • サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の打席

    目の前で「衝撃の35本」を見せられた直後に登場。右打者ながらライトスタンドへも放り込むなど順調なペース。1分16秒、9本塁打でタイムアウトを取る。

    再開後もセンター方向を中心にリズムよく柔らかいスイング。3分終了で17本塁打をマークする。

    気合を入れ直して60秒間のボーナスタイム。レフト方向への打球も増やしながら追い上げを見せる。最終的に28本塁打を放つも、アロンソの35本には及ばず。

1回戦大谷vs.ソト

  • フアン・ソト(ナショナルズ)の打席

    左打席からシャープなスイング。4スイング目で初アーチ。30秒過ぎからペースアップし、1分18秒経過、9本塁打でタイムアウト。最長飛距離を更新する158.5メートルの大アーチも放つ。
    休憩明けも順調に本数を増やし、最初の3分で18本塁打。

    60秒間のボーナスタイム、初球でいきなりサク越え。だが、その後は本数を伸ばしきれず、最終的に22本塁打で終了。笑顔を見せる。

  • 大谷翔平(エンゼルス)の打席

    満を持して最終打者として登場。
    捕手役は水原一平通訳。投手役はブルペン捕手のジェイソン・ブラウン。
    名前のアナウンスとともに球場は大歓声に包まれる。
    初球は右方向へ低い打球。その後もなかなか打球が上がらず。30秒経過の段階でノーアーチ。
    50秒過ぎでようやく1本目。1分20秒、ライナーでライトポール直撃の2本目。その後、3本のアーチを放ち、1分40秒経過、5本塁打でタイムアウトを取る。

    休憩中は「疲れた!」と苦笑い。再開後、1スイングごとに笑顔を見せながらも徐々に打球が上がり出す。
    最初の3分間を終了して16本塁打。膝に手を当てる。

    6本差を追いかけての60秒間のボーナスタイム。連発スタートでスタンドは大歓声。残り30秒で20本塁打。
    残り10秒で2本差あったが、そこから2発! 22本で並び、1分間のタイブレークに突入した。
    終了後はグラウンドに両膝をつきながら苦笑い。

  • 大谷vs.ソトはタイブレークに

    ソトはなかなかサク越えが出ず、最初の30秒で1本塁打。だが、そこからペースアップして5本塁打。タイブレーク6本塁打で、合計28本塁打。

    大谷が打席に入る。初球、2球目、3球目と打球が上がらずも、4球目で本塁打。そこから特大アーチを連発してペースアップ。
    残り10秒の段階で28本塁打。だが、ラストスイングは惜しくもライトフェンス直撃。28対28で、3スイングのみのサドンデスへ。

  • タイブレークでも決まらず3スイング制のサドンデスへ

    ソトはボールを慎重に見極めながら初スイング、さらに2スイング目でもサク越えをマーク。
    3スイング目もセンターへ本塁打。3スイングで3本塁打を放ち、大谷に大きなプレッシャーをかける。

    大谷が笑顔を見せながら打席へ。
    1球目は見逃し。2球目をスイングにするも、ファースト方向へのゴロ。この時点で敗退が決定。激戦終了で大谷は天を見上げる。その後、ソトと笑顔で抱き合い、健闘を称えあう。

    Getty Images

準決勝マンチニvs.ストーリー

  • トレバー・ストーリー(ロッキーズ)の打席

    1回戦は20本塁打。最初の1分間では2本塁打と本数を伸ばせず。
    だが、そこから30秒間で3本塁打を放って地元ファンを沸かせる。1分32秒経過、5本塁打でタイムアウト。

    再開後、ライナー性の打球を放つも、なかなか本数を伸ばせず。やや疲れも見える中、最初の3分を10本塁打で終了。飛距離も伸ばせず、ボーナスタイムは30秒のみ。

    ボーナスタイムでは2本塁打を放ち、計12本塁打でマンチニの結果を待つことになった。

  • トレイ・マンチニ(オリオールズ)の打席

    1回戦は24本塁打。2スイング目でセンター方向へのサク越え。最初の30秒で3本塁打をマークする。その後、停滞した時間があったが、1分過ぎから本数を増やし、1分21秒経過、7本塁打でタイムアウトを取る。

    再開後も力強いスイング。2分過ぎから本数を増やし、2分30秒から12本目、13本目と連発。この時点でストーリーの12本を上回り、決勝進出が決定する。

準決勝アロンソvs.ソト

  • フアン・ソト(ナショナルズ)の打席

    1回戦で22本塁打の後、延長、再延長戦の末に大谷を撃破した22歳。疲れも見せず、18秒過ぎにライトへの大飛球で1本目。
    その後もリズムよくスイングし、1分14秒経過、7本塁打でタイムアウトを取る。

    しかし、再開後は思うように飛距離を伸ばせず。センター方向へ2本、ライト方向へ1本、最後にレフト方向に1本のアーチを放ち、計11本塁打で3分間を終了。

    60秒間のボーナスタイムは20秒過ぎから連発。最後の1スイングでレフトのサク越えも、惜しくもタイムアップでカウントされず。15本塁打で終了した。

  • ピーター・アロンソ(メッツ)の打席

    1回戦でで35本塁打を放った前回チャンピオン。2スイング目でレフトポール際へ1本目。その後も145メートル超えの大飛球を飛ばしながら1分経過の時点で7本塁打。
    1分30秒過ぎから連発態勢に入り、スタンドは大歓声。1分57秒経過、14本塁打でタイムアウトを取る。

    再開後も快音連発で、2分12秒の時点で16本塁打に到達。余裕たっぷりに決勝進出を決める。

決勝アロンソvs.マンチニ

  • トレイ・マンチニ(オリオールズ)

    2分+ボーナスタイムで争われる決勝戦。15秒経過で1本目、そこから2本、3本と連発態勢に入り、43秒経過、5本塁打でタイムアウト。
    給水後、1スイング目でセンターへ6本目を放つと、残り1分過ぎから再び連発態勢に入り、1分30秒経過で13本塁打。そこからラストスパート。ボーナスタイムも獲得し、17本塁打で最初の2分を終了。

    60秒間のボーナスタイム。ここでも勢いは止まらず、日が沈んで暗くなってきた空に大飛球を飛ばして5本をプラス。合計22本塁打で終了した。

  • ピーター・アロンソ(メッツ)の打席

    球場のアナウンス、ファンの大歓声に後押しされて登場。初球、1スイング目でレフトへ1本目のアーチを放つと、最初の30秒で4本塁打。さらに1分過ぎから大飛球連発で7スイング連続アーチを記録。1分24秒、12本塁打でタイムアウトを取る。

    休憩明け。集中力を高め直し、首でリズムを取りながら打席へ。2スイング目で13本目。残り20秒から4スイング連続アーチで17本塁打で最初の2分間を終えた。

    ラスト60秒間のボーナスタイム。1スイング目から迫力満点のスイングでスタンドに放り込み、ボーナスタイムでミスなしの6スイング連続アーチを披露し、合計23本塁打で19年に続く連覇達成。ガッツポーズで雄叫びを上げる。

ルール

・1回戦と準決勝は制限時間3分、決勝は2分で行われる
・各打者はラウンドごとに45秒のタイムアウトを1回取ることができる。
・規定の制限時間終了後、1分間の休憩時間を挟んでボーナスタイム30秒が各打者に追加される。
 また、制限時間内に475フィート(約144.8メートル)のホームランを1本以上放った場合、ボーナスタイムは60秒に延長される。ボーナスタイム中はタイムアウトを取ることができない。
・本数が並んだ場合には60秒のサドンデスが行われる。
・サドンデスでも決まらない場合には、3スイング制のサドンデスとなる。
・優勝選手には賞金100万ドル(約1億1000万円)が贈られる。

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