ファンが選ぶ!高校サッカー選手権・歴代最強校ランキング
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スポーツナビで投票を募った「高校サッカー選手権・歴代最強校ランキング」企画。1976年以降の高校サッカー選手権で優勝を果たした学校の中で、「最強」だと思う学校に投票してもらいました。
果たして、1位に輝いた学校は!?
順位 | チーム名(年度) | 主な選手 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 東福岡(97年) 総体、高円宮杯、選手権の高校3冠。1シーズン無敗 | 本山雅志、手島和希ら | 23.14% |
2 | 国見(03年) 怪物・平山相太が国立を席巻。決勝6-0は記録に | 平山相太、中村北斗ら | 18.03% |
3 | 野洲(05年) 華麗で多彩なセクシーフットボールが観衆を魅了 | 乾貴士、青木孝太ら | 16.94% |
4 | 国見(00年) 大久保嘉人が得点王。国見は国体、総体も制す | 大久保嘉人、松橋章太ら | 13.18% |
5 | 清水市商(93年) Jリーグ開幕後初の選手権で静岡の雄が4度目の戴冠 | 川口能活、田中誠ら | 10.85% |
6 | 清水東(82年) 決勝では韮崎を4-1で破り初優勝。青島秀幸が得点王 | 長谷川健太、堀池巧ら | 10.68% |
7 | 市立船橋(02年) 決勝を戦った国見、市船両校先発のほとんどがプロ入り | 小川佳純、増嶋竜也ら | 8.67% |
8 | 市立船橋(94年) 決勝では帝京を5-0と衝撃の粉砕。森崎嘉之が得点王 | 北嶋秀朗、茶野隆行ら | 7.88% |
9 | 東海大第一(86年) サントスが伝説のバナナシュートを突き刺す | アデミール・サントスら | 7.29% |
10 | 青森山田(16年) 高円宮杯に続き選手権も制した青森山田が初優勝 | 廣末陸、高橋壱晟ら | 6.03% |
11 | 流経大柏(07年) 流経大柏の初優勝。決勝は藤枝東を4-0と圧倒 | 大前元紀、比嘉祐介ら | 5.30% |
12 | 市立船橋(99年) 驚異の6試合無失点優勝。鉄壁市船の象徴的チーム | 羽田憲司、黒河貴矢ら | 4.82% |
13 | 東福岡(15年) 決勝では國學院久我山を5-0。赤い彗星が17年ぶり戴冠 | 中村健人、藤川虎太朗ら | 3.65% |
14 | 前橋育英(17年) 前橋育英が強く激しく美しく初優勝。流経大柏を下す | 松田陸、田部井涼ら | 3.45% |
15 | 浦和南(76年) 首都圏開催初の王者。静岡学園との死闘は語り草 | 水沼貴史、田中真二ら | 2.94% |
16 | 富山第一(13年) 国立”最蹴章”での決勝、星稜相手に演じた逆転優勝 | 大塚翔、西村拓真ら | 2.86% |
17 | 帝京(79年) 決勝では韮崎に圧勝。わずか1失点での優勝 | 名取篤、川添孝一ら | 2.38% |
18 | 帝京(77年) 決勝で四中工を5-0の大差で下し、2度目の戴冠 | 早稲田一男、宮内聡ら | 1.68% |
19 | 山梨学院(09年) 柴崎岳擁する青森山田を破って初出場初優勝の偉業 | 碓井鉄平、中田寛人ら | 1.23% |
20 | 南宇和(89年) 前評判を覆す快進撃から四国に初めての優勝旗 | 西田吉洋、實好礼忠ら | 0.98% |
寸評
伝説となった「雪の決勝」など、東福岡の三冠は今でも語りぐさとなっている(写真:アフロスポーツ)
高校サッカー選手権「最強」に選ばれたのは、唯一の20%超えとなる支持を集めた1997年度の東福岡だった。この年の東福岡は夏の高校総体、秋の高円宮杯を含む「高校3冠」を達成。MF本山雅志、宮原裕司、DF手島和希、金古聖司らキラ星のごときタレントを擁したチームは、年間を通して公式戦無敗という圧倒的な記録を残した。
次点に入ったのは「平成の怪物」平山相太がエースとして圧倒的な存在感を見せての戴冠となった2003年度の国見だ。平山と2トップを組んだ兵藤慎剛、当時はトップ下だった渡邉千真、すっぽんマークの中村北斗といった個性豊かな選手たちが圧倒的なハードワークで他校を凌駕(りょうが)した大会だった。
3位は、ここから初優勝校が続発することとなり、高校サッカー選手権の流れを大きく変えたと評される2005年度の野洲。MF乾貴士らが織り成す「セクシーフットボール」の異名通りのテクニカルなサッカーで観衆を魅了した。決勝の鹿児島実業戦での決勝点は、大会史に残るベストゴールの一つ。
また、Jリーグ開幕以前の時代からは5位に1982年度の清水東が入った。得点王となった青島秀幸がチームを引っ張り、のちに日本を代表する選手となる長谷川健太、大榎克己、堀池巧の三羽ガラスを擁し、決勝で韮﨑に4ー1で快勝するなど、確かなインパクトを残した。(文・川端暁彦)