2026ドラフト候補選手ランキング完全版

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10月8日にプロ野球志望届の提出が締め切られたことを受け、最新の動向を反映させた2026年ドラフト候補ランキングの「完全版」。

ドラフト中継番組の解説者としてもおなじみの野球ライター・西尾典文氏に「投手」と「野手」をそれぞれ6項目で採点してもらい、その合計点で2026年の上位30人を選出した。

ランキング上位と解説コラムはスポーツナビアプリのみで見ることができます。

※各項目10点満点、合計60点満点
※項目は横にスクロールします

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解説

甲子園優勝、4度の大学日本一と実績十分の青山学院大の正捕手・渡部海。攻守においてプロでも早くから戦力となれる優れた能力を持つ【写真は共同】

 投手は上位候補と見られていた大学生が秋に調子を落とすケースも目立ったが、野手についてはどの選手もしっかり実力を発揮している印象を受ける。まず不動のトップ評価となっているのが渡部海(青山学院大・捕手)だ。春に続いて秋のリーグ戦もチームは苦しい戦いとなっているが、渡部自身は開幕から6試合連続ヒットを記録し、2本のホームランを放つなど4番としてしっかり結果を残している(10月2日終了時点)。守備についても評価の高さは不動で、これだけ高いレベルで打撃と守備を兼ね備えた捕手というのはなかなか出てくるものではない。複数球団による1位指名の可能性も高いだろう。

 大学生野手でもう一人の1位候補である榊原七斗(明治大・外野手)も秋のリーグ戦で開幕から4試合連続マルチヒットを記録するなど好調をキープしている。以前は少し外角のボールを引っかけるような打撃も目立ったが、現在はセンターを中心にしっかり弾き返しており、ヒットゾーンは年々広くなっている。センターの守備についてもプロに入っても上位のレベルにあり、スピードも申し分ない。1年目から外野のレギュラー争いに加わる可能性も高く、長くセンターを任せられる選手が欲しい球団にとっては垂涎の存在と言えるだろう。

 社会人では藤沢涼介(東京ガス・外野手)がナンバーワンの評価を得ている。都市対抗では初戦で敗れ、社会人日本代表として出場したアジア大会では体調不良からわずかな出場に終わったが、チームに復帰した後の日本選手権予選では2試合続けてヒットを放つなどさすがの安定感を見せている。バットのヘッドがかなり投手の方を向いて構える独特のスタイルを危惧する声もあるものの、レベルの高い社会人でこれだけ安定した成績を残し続けているのは見事という他ない。即戦力の外野手が欲しい球団は1位指名の可能性もあるだろう。

 ここまで挙げた3人以上にスケールの大きさが魅力なのが菰田陽生(山梨学院・投手兼内野手)だ。軽々と振っているように見えてもスタンド上段に運ぶ長打力は圧倒的なものがあり、確実性も年々向上している。本人は投手と野手の二刀流を継続することを希望しているが、希少性の高さという意味ではやはり長距離砲の素材である野手の面が上回っている印象だ。二刀流を容認しながら大きく育てたい球団も複数出てくる可能性は高いだろう。

 この秋に評価を上げてきたのが春山陽登(大阪商業大・外野手)だ。秋のリーグ戦で既に3本のホームランを放ち、通算13本塁打のリーグ新記録を樹立するなど、飛ばす力に関しては大学生ではナンバーワンだ。またこれまでは引っ張る打球が多かったが、新記録となった13本目のホームランはライトポール際に運んだものであり、右方向にも打てることを証明したのも大きなプラス要因である。守備と走塁は平凡だが、貴重なスラッガーの素材だけに高い順位での指名となりそうだ。

 逆に圧倒的なスピードが武器なのが岡田啓吾(明治大・二塁手)だ。昨年12月に行われた大学日本代表候補合宿では光電センサーを使用しての50メートル走で5.69秒という驚異的なタイムをマークして大きな話題となった。脚力に関してはプロでも上位であることは間違いない。また打撃についても年々力強さがアップしており、春のリーグ戦でもサク越えのホームランとランニングホームランを放っている。今年は二遊間の候補が少ないということもあって、人気を集めることになりそうだ。

 上位指名を狙える存在としてはここまで挙げた選手までの可能性が高いが、希少性の高さで上位に浮上してきそうなのが牟礼翔(九州国際大・外野手)と山里宝(亜細亜大・遊撃手)の二人だ。牟礼は昨年秋の明治神宮大会でバックスクリーン左に一発を放ち、チームの準優勝に大きく貢献。夏は少し故障で出遅れたが、それでも右方向へ放り込んで長打力をアピールした。長距離砲の素材という意味では高校生では菰田に次ぐ存在であり、センターを守れる運動能力があるのも魅力だ。一方の山里は高校時代から守備力の高さに定評のあるショート。特にハンドリングの良さは抜群で、ショートとセカンドの両方をしっかり守れるのが強みだ。打撃も大学でパンチ力が大幅に向上し、リーグ戦で通算9本塁打を放っている。ショートが欲しいチームは高い順位で狙うことも十分考えられるだろう。

 外野手は候補が多いが即戦力と言う意味で藤沢と並ぶのが柴崎聖人(王子)だ。上背はないが長打力も申し分なく、今年の都市対抗でもセンター右に特大の一発を放った。俊足と強肩も高レベルで、外野の守備も安心して見ていられるレベルにある。打線と外野を強化したい球団には打ってつけの選手と言えそうだ。

 投手に比べると上位候補は少ない印象だが、それでも打撃に特長のある選手が目立ち、また捕手でランクインした選手が多いのも今年の特徴である。投手を後回しにして、まず野手を上位で確保するという戦略をとる球団が出てくる可能性もありそうだ。

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