2026ドラフト候補選手ランキング

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ドラフト中継番組の解説者としてもおなじみの野球ライター・西尾典文氏に「投手」と「野手」をそれぞれ6項目で採点してもらい、その合計点で2026年のドラフト候補ランキング上位30人を選出した。

ランキング上位と解説コラムはスポーツナビアプリのみで見ることができます。

※各項目10点満点、合計60点満点
※項目は横にスクロールします

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解説

甲子園優勝、4度の大学日本一と実績十分の青山学院大の正捕手・渡部海。攻守においてプロでも早くから戦力となれる優れた能力を持つ【写真は共同】

 野手で最も評価が高くなりそうなのが渡部海(青山学院大・捕手)だ。智弁和歌山では2年夏に甲子園優勝。青山学院大進学後も1年春から正捕手となり、チームリーグ戦6連覇と4度の大学日本一に導いた。強肩を生かした安定したスローイング、スタンドへ運ぶ力と勝負強さを備えたバッティングも魅力だが、それ以上に光るのが投手の良さを引き出すインサイドワークだ。大学日本代表でも3年時から正捕手を務めており、国際大会でも見事なプレーを見せた。早くから一軍の戦力となる可能性も高いだけに、正捕手候補が欲しい球団にとっては垂涎の存在だ。

 渡部とともに有力な1位候補になりそうなのが榊原七斗(明治大・外野手)と藤沢涼介(東京ガス・外野手)の二人だ。榊原は報徳学園時代は投手としても活躍していたが、大学進学後に外野手に専念して大きく才能が開花。落下点に入るスピードは抜群で守備範囲が広く、ホームまで一直線に届くスローイングも迫力十分だ。打撃も上背はなくてもパンチ力は抜群で、東京六大学で現役最多となる11本塁打を放っている。大学日本代表にも渡部とともに3年時から選出され、今年行われたWCBCでも5割を大きく超える打率を残してMVPに輝いた。打力と脚力を備えたセンターとして高く評価している球団は多いだろう。一方の藤沢は右投右打の大型外野手。横浜国立大時代には大学日本代表候補合宿に召集された実績を持つ。強豪の東京ガスでも1年目から不動の中軸となり、今年の都市対抗予選でも5試合全てでマルチヒットを放つ活躍を見せた。レベルの高い社会人でも公式戦の打率は4割を超え、スタンドに運ぶパワーも申し分ない。長打力と確実性を兼ね備えた打撃の安定感はアマチュア全体でもトップクラスだ。運動能力の高さも十分で、貴重な右打ちの強打者という点も評価が高くなりやすいポイントだ。

 ここまで挙げた3人以上にある意味注目を集める存在となりそうなのが投手でも上位にランクインしていた菰田陽生(山梨学院・投手兼内野手)だ。下級生の頃は粗さが目立ったが、昨年夏の甲子園で右肘を痛めてから野手での出場が増えたこともあって大きく成長。春の選抜では第1打席で初球のカーブを一振りで仕留めてレフトスタンドに運び、左手首の骨折から復帰初戦となった夏の山梨大会での韮崎戦でも左中間の上段に叩き込んで見せた。年々タイミングのとり方が上手くなり、力任せではなくスイングに柔らかさがあるのも持ち味だ。投手としても魅力だが、希少性の高さという意味では長距離打者の方が上回ると判断して野手として評価する球団も多いだろう。また同じ高校生でピッチャーを兼任している選手では保西雅則(日本航空石川・投手兼外野手)も長打力は抜群で、面白い存在となりそうだ。

 スラッガータイプでは牟礼翔(九州国際大付・外野手)と春山陽登(大阪商業大・外野手)の二人も評価が高い。牟礼は入学直後からレギュラーとなり、1年夏の福岡大会でいきなり2本塁打を放って話題となった。2年秋の明治神宮大会でもセンター左に一発を放ち、チームの優勝に大きく貢献している。軽く振っているようでもヘッドが走り、飛距離が出るのが魅力だ。今年の夏は脚の肉離れで出遅れたものの、ライト方向へのホームランを放ち改めてそのポテンシャルの高さを示した。春山は関西の大学球界を代表する強打者。2年秋にリーグ新記録となる1試合3本塁打を放ってブレイクし、今年は大学日本代表にも選出された。少し引っ張る打球が多いが、芯でとらえた時の打球の速さと飛距離は大学生でも屈指だ。守備には不安が残るものの、来年からセ・リーグでもDH制が導入される点も追い風となりそうだ。

 一方でスピードが大きな武器となるのが岡田啓吾(明治大・二塁手)だ。昨年12月に行われた大学日本代表候補の強化合宿では光電センサーで計測した50メートル走で歴代トップとなる5.69秒をマーク。今年春のリーグ戦ではランニングホームランも放った。単純に足が速いだけでなく、年々打撃の力強さも増しており、セカンドの守備も動きの良さが光る。足の一芸選手は外野手ということが多いだけに、内野手という点も評価が高くなりやすいポイントだ。

 プロからの需要の高いショートは上位指名が確実という選手は不在だが、大学生では山里宝(亜細亜大)、高校生では福島陽奈汰(東海大熊本星翔)、高田瑛大(都城)、池田聖摩(横浜)などが有力候補となる。山里は巧みなハンドリングとパンチ力が魅力で大学日本代表でも活躍。脚力は突出しているわけではないが、走塁の上手さは抜群だ。福島は攻守ともプレーの形の良さが特長。高田は“牛若丸”と形容したくなるような軽快な守備が持ち味で、池田は圧倒的な強肩を生かしたスローイングが光る。ショートを守れる選手は評価が高くなることが多いだけに、展開次第では高い順位での指名に踏み切る球団が出てくることも考えられるだろう。

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