2026年セパ交流戦・戦力ランキング

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 シーズン開幕から2カ月が経過し、5月26日に2026年のセ・パ交流戦が開幕する。そこで改めてセ・パ12球団の戦力を数値化。「打力」(30点満点)、「機動力」(10点満点)、「投手力」(30点満点)、「守備力」(10点満点)、「選手層」(10点満点)、「経験」(10点満点)の6項目に分けて評価した。ペナントレースの優勝争いを左右する3週間を戦い抜く「戦力」が整っている球団は、果たしてどこだ!? (成績はすべて5月20日終了時点)

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解説

開幕前のトップ3評価のソフトバンク、阪神、日本ハムに変動!?

上々の滑り出しで首位争いを続ける阪神。交流戦でも貯金を増やせるか【写真は共同】

 開幕前に12球団トップの総合力「87」評価だったソフトバンク。開幕5連勝スタートを切り、4月12日に貯金6としたが、4月中旬以降は不安定な戦いぶりが続き、4連敗を喫した5月16日にはついに借金1となった。栗原陵矢が本塁打&打点でリーグトップで5月以降は4番に座り、WBCで不振だった近藤健介も3・4月の月間MVPを受賞するなど奮闘を見せているが、打線全体としては低迷。柳田悠岐、山川穂高のベテランが平凡な成績で、柳町達は不振で2軍落ち。

 そして投手陣ではモイネロの調整遅れでの未登板が誤算で、開幕ローテ入りしたスチュワート・ジュニア、大関友久、徐若熙がいずれも防御率5点台以上と振るわず。リリーフ陣は安定しているが、投打ともに開幕前よりマイナスで総合力「81」まで評価を下げた。ただ、交流戦前に正木智也が1軍昇格で1番打者として結果を残し、高卒3年目の前田悠伍がブレイクの兆し。トレード加入した山本佑大も早速、スタメンで存在感を見せた。交流戦での巻き返しは十分に期待できる。

 代わって総合力「85」でトップ評価となったのが、阪神だ。開幕5カード連続勝ち越しの後、5月3日に最大貯金9とした後、やや停滞。現時点ではヤクルトに首位の座を明け渡しているが、上々の滑り出しを見せている。豊富な人材が揃う先発投手陣は交流戦でも強みとなり、特に今季すでに4完封の髙橋遥人には注目だ。ただ、中継ぎ陣が心配の種。昨季はリーグトップの救援防御率1.96を誇ったが、石井大智の長期離脱だけでなく、他の面々の不安定さも目立ち、今季の救援防御率はリーグワースト2位の3.83となっている。

 それでも打線がカバー。4番・佐藤輝明が目下、三冠王の圧巻のパフォーマンスを見せ、不動の1番・近本光司が左手骨折による長期離脱で交流戦も不在も、代役リードオフマンとして髙寺望夢、岡城快生、福島圭音の若手が奮闘中だ。そして故障を乗り越えてのプロデビュー戦で即ヒットを放ったドラフト1位入団の立石正広が、交流戦へ向けてのプラス材料。選手層も厚く、藤川球児監督への信頼も揺るがない。

 2年連続2位から優勝への期待を高めて今季開幕を迎えた日本ハムは、開幕前よりもマイナス3ポイントの総合力「80」の評価だ。打線は4番・レイエスが好調で、清宮幸太郎、万波中正、野村佑希もまずまず。チーム打率はやや不満も、チーム本塁打数57は12球団断トツのトップで打力の評価は高い。それでも4月9日の貯金2が最大で、長く借金生活が続いた原因は、リーグワースト防御率3.53の投手陣だ。12球団ワースト失策数の守備の乱れも大きな誤算。

 だが、伊藤大海、北山亘基、達孝太、加藤貴之、細野晴希と先発の駒は揃っており、不振の有原航平もこのまま低迷する投手ではない。中継ぎ陣ではトレード加入の島本浩也が抜群の安定感を示しており、22歳の柳川大晟が新守護神として信頼感を高めている。新庄剛志監督の采配にも注目が集まる交流戦で一気に浮上する可能性は、大いにありそうだ。

台風の目となっている西武&ヤクルトは?

投打ともに開幕前の予想を上回る数字を残している西武。交流戦でも勢いを持続したい【写真は共同】

 評価4位以下は大混戦だ。その理由が、開幕前は低評価を覆して首位争いを続けている西武とヤクルトの躍進ぶりだ。

 開幕前は総合力「72」だった西武は、4ポイントアップの「76」評価。開幕8試合を2勝6敗スタートで4月18日の時点で借金5も、そこから半月で借金完済。5月6日から7連勝を飾り、同17日に首位に立った。大きく評価が上がったのが打線。昨季までの貧打が嘘のように打線が繋がり、特に5月に戦列復帰したネビンが大爆発中。プロ2年目の渡部聖弥が3番に定着し、現役ドラフト2年目の平沢大河も好調だ。打力が3ポイント増の評価「24」となった。元々、評価の高かった投手力も髙橋光成、平良海馬が2枚看板として圧巻のピッチングを続けており、先発防御率2.49は12球団トップ。波に乗って交流戦に臨むことができそうだ。

 開幕前の低評価を覆して西武以上に評価がアップしたのが、セ・リーグ首位に立つヤクルトだ。選手個々を見ると決して戦力的に整ったとは言えないが、池山隆寛新監督の好采配の下、開幕5連勝スタートで波に乗ると、その後も3連敗が1度のみで5月9日にはシーズン2度目の貯金10に到達した。先発投手ではすでに5勝を挙げた山野太一と松本健吾の活躍が大きく、キハダ、星知弥、荘司宏太、清水昇、廣澤優、木澤尚文の救援陣も奮闘している。12球団トップの11盗塁をマークしている岩田幸宏を中心に機動力も活かされている。投手力、打力とも「23」、機動力は「8」で総合力「75」の評価。対戦相手が変わる交流戦で、どこまでこの勢いが続くか。ファームで結果を残しているドラフト1位ルーキーの松下歩叶にも期待したい。

急浮上の巨人と我慢の戦いが続くDeNA

 そのヤクルトよりも上の総合力「76」となったのが巨人、そしてDeNAは「74」評価で続いた。

 巨人は開幕前から2ポイント増。戸郷翔征と山﨑伊織のエース2人を欠いた状態で開幕を迎えたが、ドラフト1位ルーキーの竹丸和幸が順調に白星を重ね、ベテランの田中将大が復活の投球を継続。リリーフ陣は田中瑛斗、大勢、マルティネスが盤石。そして戸郷が5月19日に今季初白星をマークした。打線では岡本和真の穴を感じる試合がまだまだ多いが、平山功太、佐々木俊輔、浦田俊輔らの若手がスタメン起用されて経験を積み、世代交代を推し進めている。その中で5月10日から7連勝を飾って急浮上。投打が噛み合った戦いを続け、交流戦へも自信を持って臨めるチーム状態になっている。ここから吉川尚輝や泉口友汰が状態を上げられるか。

 DeNAは開幕4連敗スタートで躓き、4月17日から6連勝を飾って勝率5割復帰。だが、そこからは連勝と連敗を繰り返す不安定な戦いが続いている。投手陣ではエースの東克樹が今季も安定感抜群。デュプランティエ、コックスの外国人投手は誤算だが、島田舜也や深沢鳳介の新鋭も頭角を現している。そして元々評価の高かった打線では、度会隆輝の好調ぶりが頼もしく、勝又温史が打者転向5年目でブレイク。そして筒香嘉智に続いて、交流戦では長期離脱していた牧秀悟が交流戦から復帰できる見込みだ。しかし、5月20日の試合で宮﨑敏郎が自打球で負傷退場。また、正捕手・山本祐大の電撃トレードの影響がどう出るか。まだ21歳で経験不足の松尾汐恩がどこまではチームを勝たせられるか。不安点は多くあり、チームとして未完成の部分はあるが、それらが噛み合った際に好成績を残せる戦力は整っている。

パ・リーグ首位を争うオリックス、最下位に沈んだ楽天は?

故障者続出ながらもパ・リーグで首位争いを続けるオリックス【写真は共同】

 4月下旬からパ・リーグの首位争いを続けるオリックスは、総合力「74」の評価となった。先発投手ではエスピノーザと九里亜蓮に加えてプロ3年目の髙島泰都が白星を重ね、守護神マチャドが球団新の11試合連続セーブをマークするなど安定感抜群だ。だが、宮城大弥、山下舜平大の2人が長期離脱中であり、中継ぎ陣が安定せずに救援防御率3.89はリーグワースト。野手でも頓宮裕真、廣岡大志と離脱者が多く、戦力的な余裕は感じない。守備は安定しているが、投打の数字は平凡だ。それでもお互いがカバーしながら勝負どころで見事な打線の繋がりを見せて白星を積み重ねてきた。その上で、投手では昨年11月に手術を受けた東晃平、野手では両膝痛で離脱していた杉本裕太郎が実戦復帰を果たしており、交流戦中の1軍復帰が期待できそうだ。

 開幕前に総合力「75」評価だった楽天は、3ポイント下げての「72」となった。4月前半に2度の4連勝(引き分けを挟む)を飾るなど白星を先行させて貯金を4にまで増やしたが、4月下旬から6連敗、さらに5月上旬も5連敗を喫して借金生活に突入。5月20日に最下位に転落した。選手個々を見ると、先発では早川隆久が開幕5試合連続でHQS(7回以上・自責点2以下)、リリーフでは藤平尚真が防御率0点台と好調。しかし、得点力不足が非常に深刻。来日2年目で主砲として期待されたボイト、開幕4番の新外国人マッカスカーの2人が大不振。プロ2年目の宗山塁も離脱中で、チーム得点数はリーグワーストとなっている。交流戦期間中にボイト、マッカスカーが復調し、宗山が復帰できれば大きなプラス材料。NPB復帰後未勝利の前田健太が交流戦で起爆剤になりたいが…。

低迷する中日、広島、ロッテ

 前評判の高かった中日は、総合力「69」の評価。開幕前は「75」だったが、開幕5連敗スタートの後も黒星が積み重なり、4月22日の時点で借金13。その後、借金8まで巻き返したが、5月20日には7点差逆転負けで今季ワーストの借金14を背負った。「ホームランウイング」が導入された本拠地バンテリンドームでは借金2(10勝12敗)も、ビジター球場では3勝16敗1分け。髙橋宏斗、金丸夢斗、柳裕也、大野雄大、マラーに、中西聖輝、櫻井頼之介のルーキーコンビが加わった先発陣の戦力値は高いが、救援防御率4.76というリリーフ陣の崩壊が、交流戦でも大きな足枷になる。外国人打者のボスラー、カリステが、パ・リーグと投手相手に爆発できるか。離脱中の岡林勇希、上林誠知、サノーの野手陣が復帰できれば得点力は上がるはずだが、井上一樹監督の求心力が低くなっている点は大きな気がかりだ。

 広島も開幕前から2ポイント数字を下げ、総合力「67」の評価となった。大きな理由は深刻な得点力不足。開幕直後こそ白星が先行したが、4月11日以降は借金生活となり、5月9日はシーズン6度目の完封負けを喫するなど、チーム打率、チーム得点数ともに12球団ワースト。ビジターでの6勝11敗2分という成績も非常に気になる。先発転向で4勝&防御率0点台の元守護神の栗林良吏、さらにプロ2年目の岡本駿は交流戦でも期待でき、床田寛樹、森下暢仁、大瀬良大地、ターノックと先発の駒は揃う。とにかく打線が奮起できるか。昨季交流戦では12球団トップの打率.265をマークしたが、果たして…。

 ロッテも同じ総合力「67」となった。最下位に終わった昨季からサブロー新監督によるチーム再建が期待されたが、開幕9戦目で借金生活に突入して以降、低空飛行が続いている。野手陣では藤原恭大、西川史礁、佐藤都志也、友杉篤輝らが奮闘しているが、投手陣がリーグワーストの防御率。エース・種市篤暉がアキレス腱断裂の大怪我で今季絶望となった中、その他の先発ローテ陣が軒並み苦しんでおり、先発防御率3.93は12球団ワーストの数字となっている。ただ、リリーフ陣は救援防御率2点台をキープしており、チーム自体も交流戦を前に白星先行。右肩亜脱臼で離脱中の藤原が復帰すれば、さらに勢い付く。戦力値ほど上位と差はないかも知れない。

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