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水泳

競技概要

パラ水泳は第1回パラリンピックローマ1960大会から行われている。競技はできるだけ条件を揃え公平に行えるよう、選手は障がいの種類や程度、運動機能などによりクラス分けされ、それぞれのクラスごとに競う。選手はそれぞれの障がいに応じて全身を駆使し、独自のスタイルで泳ぐ。その個性豊かなフォームは、「残されたものを最大限に活かす」というパラリンピックの精神を強く体現する。
ルールはオリンピックとほぼ同じだが、選手の障がいに合わせて、スタート方法など一部が変更されている。

競技見どころ

工夫してつくりあげた多様なスイムスタイルでゴールを目指す

アフロスポーツ

パラ水泳は、日常的に車いすを使う選手から、四肢切断や脳原性まひ、視覚障がいや知的障がいなど、多様な障がいを対象とする。選手は障がいクラス別に競技するが、たとえ同じクラスでも、それぞれの身体の状態は千差万別だ。そのため選手は試行錯誤の末、自分の身体に最も合う泳ぎ方を見つけ、練習をくり返すことで泳ぎを磨き上げていく。

競技の勝敗は「誰よりも速く泳ぐこと」。そのために抵抗を少なく推進力を最大にし、まっすぐ最短コースでゴールを目指すのだが、障がいがあるとその「早く泳ぐ技術」が難しいのである。

例えば下半身が麻痺しキックができない選手は、上半身の筋力や動きで補うことが必要だ。腕や脚に欠損や変形がある選手は、できるだけ姿勢を水の抵抗の少ない理想の形(ストリームライン)に近づけ、上下左右のバランスをとりながら泳げるよう身体の使い方を工夫する。

視覚障がいクラスの選手の中には、自分の位置を目で確認することが難しい選手もいる。そのため、まっすぐ泳げずにタイムロスすることも少なくない。練習を繰り返し、バランスの良いフォームを身につけたり、左右どちらかのコースロープに身体を触れさせて位置を確認したりするなど、自分なりの方法を体得していく。個性あふれる泳ぎ方を見比べて、それぞれの工夫を知ることもできる。

また、プールの壁を目で確認できない選手もいる。そのため、ターンやゴールのときに壁にぶつかってケガをしないよう安全のため、コーチなどがプールの上から選手に合図を送る。特にS11(全盲)クラスの選手には合図を送ることが義務付けられている。合図は選手の頭や身体に棒でタッチ(タッピング)して行う。合図を送る人を「タッパー」、合図を送る棒を「タッピングデバイス」と呼ぶ。選手はタッパーのおかげで、恐怖心を取り除き、思い切って泳ぐことができる。ただし、最適なタイミングでタッチすることは難しく、タッピングが勝負を分けることもある。タイミングは選手のスピードや泳法によって調整が必要であり、選手とタッパーは日々練習を重ね、信頼関係を高め、コンビネーションを磨く。

競技ルールはオリンピックの競泳にほぼ準ずるが、障がいに合わせて一部変更されている。特にスタート方法は多種多様だ。自由形や平泳ぎ、バタフライは飛び込み台からスタートすることが基本だが、障がいによって台からの飛び込みが難しい場合は水中からスタートすることもできる。水中スタートや背泳ぎはスタート台に設置されたスターティンググリップを握り水中からのスタートを基本とするが、握力の関係や切断などの障がいによりグリップを握ることが難しい場合は、ベルトなどの補助具を使用したり、ひもやタオルを口にくわえたりしてスタート体勢を取ることも認められている。ゴールも同様だ。両手タッチが原則の平泳ぎやバタフライであっても、障がいによっては上半身の一部でのゴールタッチが認められている。

・2020に向けたパラ水泳の展望(外部サイト)

引用:東京2020組織委員会

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