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パワーリフティング

競技概要

パワーリフティングは重りのついたバーベルを押し上げ、その重量を競う競技の総称だ。そのうちパラリンピックでは、台上に仰向けに横たわった状態からバーベルを押し上げるベンチプレス競技が行われている。特に下肢に障がいのある選手を対象としているため、腕や肩、胸など上半身の筋力だけが武器だ。上半身だけで、自身の体重の約3倍の重量を持ち上げる選手もいる。

東京1964大会からパラリンピックの正式競技となったが、当時はウエイトリフティングという名称で行われ、さらに脊髄損傷の男子選手のみ出場が認められていた。ソウル1988大会からパワーリフティングという名称に変更され、脳性まひやポリオ、下肢欠損など、対象とする障がいも拡大された。シドニー2000大会からは女子の部も実施されるようになり、近年、競技選手は110カ国以上に広がっている。

東京2020大会では男女各10階級が実施される予定だ。ルールはオリンピックで行われているウエイトリフティングとほぼ同じで、試技は一人1回ずつ順番に行い、3回の試技で最も重いバーベルを挙上した選手が勝者となる。また、障がいの内容や程度によるクラス分けはなく、試合は体重別で行われる。男女各10階級に分かれるが、下肢の一部を切断している選手は、切断の範囲に応じて選手自身の体重に一定の重さを加算した重量で分類される。

競技見どころ

筋肉隆々の上半身で一気に押し上げる。一瞬で決まる成否に、息詰まる緊張感。

アフロスポーツ

選手がベンチプレス専用の台に仰向けに横たわった状態で、試合が開始される。台は長さ2.1メートルで最大幅は61センチメートル。上半身部分の幅30センチメートル。高さは床から48センチメートルから50センチメートルまでとなる。一般のベンチプレス競技では足を床に着けた状態で行うが、パラリンピックでは足も台に乗せた状態で行われるので、足でふんばることができない。バランスを保つため、足をベルトで固定することもあるものの、足を床につけない状態での競技がいかに難しいか想像してみよう。

続いて、選手はラックから外したバーベルを腕が完全に伸びた状態で支える。そして審判の指示でバーベルを胸の位置で止めて、肘を真っ直ぐに伸ばしながら元の位置まで一気に押し上げる。

左右どちらかに傾いたりせず、正しい姿勢でバーベルを上げたまま静止し、主審が「ラック」と合図したらバーベルをラックに戻す。試技は3人の審判によって判定され、白いランプが2個以上点灯すれば成功。逆に、赤いランプが2個以上点灯すれば不成功を意味する。鍛え上げられた筋肉と一瞬の集中力が試される会場は独特の緊張感に包まれ、成功を示すランプが点滅すると、大歓声がこだまする。

選手はこの試技を3回行うことができる。申告した重量の少ない選手から1回ずつローテーションし、3回目の試技を終えた時点で最も重い重量を持ち上げた選手が勝ちとなる。

厳しいトレーニングよって見事に鍛え上げられた上半身、特に胸、肩、腕の三頭筋などの発達も見どころ。パラリンピックの中でも多くの観客を集める人気競技の一つだ。

・2020に向けたパワーリフティングの展望(外部サイト)

引用:東京2020組織委員会

競技会場(外部サイト)

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