2025ドラフト候補選手ランキング
記事
ドラフト中継番組の解説者としてもおなじみの野球ライター・西尾典文氏に「投手」と「野手」をそれぞれ6項目で採点してもらい、その合計点で2025年のドラフト候補ランキング上位30人を選出した。
ランキング上位と解説コラムはスポーツナビアプリのみで見ることができます。
※各項目10点満点、合計60点満点
※項目は横にスクロールします
|
${item.title} |
||
|---|---|---|
|
|
|
${title.number} ${title.sub} |
スポーツナビアプリ 無料ダウンロード
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
解説
今年の候補全体で圧倒的な目玉と言えるのが立石正広(創価大・二塁手)だ。2年春に三冠王に輝くと、昨年秋の明治神宮大会では4試合で15打数10安打、2本塁打、6打点と圧倒的な成績を残した。180センチとそこまで大柄ではないが、長打力は圧倒的なものがあり、昨年12月に行われた大学日本代表候補合宿でのフリー打撃では広い坊っちゃんスタジアムで場外弾を放ち、視察したスカウト陣を驚かせている。引っ張るだけでなく右方向へも強く打つことができ、対応力も年々向上している印象だ。同じ右の強打者タイプの大学生で昨年上位指名でプロ入りした西川史礁(青山学院大→ロッテ1位)、渡部聖弥(大阪商業大→西武2位)と比べてもあらゆる面で上であることは間違いない。今年は即戦力が期待できる投手が少なく、野手も立石が完全に頭一つ抜けている印象だけに、史上最多の8球団1位指名に並ぶ可能性もありそうだ。
立石以外の野手も大学生に上位候補が多いが、打撃の評価が高いのが小島大河(明治大・捕手)、松下歩叶(法政大・三塁手)、小田康一郎(青山学院大・一塁手)の3人だ。小島は2年春から正捕手となると、2年秋から4年春まで4季連続で3割以上の打率をマークしている。タイミングをとる上手さは天才的なものがあり、軽く振っているようでもスタンドまで届く長打力も魅力だ。守備面は評価が分かれそうだが、打てる捕手は貴重なだけに上位でないと獲得は難しいだろう。松下は東京六大学で現役最多の10本塁打を放っているスラッガー。打球の角度をつけるのが上手く、打った瞬間にホームランと分かる当たりが多い。2季連続で打率3割を超えるなど確実性も向上しており、内野ならどこでも守れる守備力の高さも魅力だ。立石の重複を嫌う球団がいきなり1位で狙う可能性もありそうだ。小田は常勝軍団のチームで下級生の頃から不動のレギュラーとして活躍している左の強打者。スムーズにヘッドが走るスイングで広角に強い打球を放ち、ホームラン打者ではないがスタンドまで運ぶ力も備えている。6月の大学選手権でも高谷舟(北海学園大)の外角の149キロをとらえて左中間スタンドに叩き込んで見せた。チームではファーストを守っているが、高校時代はサードとピッチャーとしてもプレーしており、他のポジションを守れるだけの守備力は備えている。対応力の高さは大学球界でも屈指だけに、早くから一軍の戦力となることも期待できそうだ。
需要の高いショートでは大塚瑠晏(東海大)と松川玲央(城西大)が双璧。大塚は東海大相模時代からその守備には定評があったが、大学でさらに堅実さが増した印象を受ける。細かいステップで素早く動きながらバウンドを合わせ、柔らかいハンドリングと正確な送球も一級品だ。打撃も今年の春は4割近い打率を残し、大学選手権でも2本のホームランを放って成長ぶりを見せた。二遊間のレギュラー候補が欲しい球団は1位で指名する可能性もありそうだ。一方の松川は183センチの大型で抜群のスピードが持ち味。大塚に比べると少し細かいステップやハンドリングには不安が残るが、守備範囲の広さと肩の強さは十分だ。打撃は広角に打ち分ける巧さがあり、一部二部合わせて73試合の出場で45盗塁を決めるなど走塁に関しては圧倒的な存在と言える。春は故障もあって不本意な成績に終わったが、秋に本来のプレーを見せれば上位指名でのプロ入りも見えてくるだろう。外野手では抜群の長打力と脚力が魅力の平川蓮(仙台大)と、高い打撃技術が光る秋山俊(中京大)が筆頭候補。ともに日米大学野球でも結果を残しただけに、高く評価する球団も多くなりそうだ。
高校生で評価が高くなりそうなのが垣内凌(浦和学院・外野手)と大栄利哉(学法石川・捕手)の2人だ。垣内は元々プロでも上位に入る強肩が持ち味だったが、一冬超えて打撃が見違えるほど力強くなった。無理なくスムーズに引っ張り、長打力も申し分ない。高校生の外野手ではトップと言える存在だ。大栄は強肩強打の高校ナンバーワンキャッチャー。投手としても140キロを超えるスピードを誇り、打撃も長打力と確実性を兼ね備える。将来の正捕手候補が欲しい球団は高い順位で指名する可能性も高い。また櫻井ユウヤ(昌平)も打つ以外は課題は多いが、貴重な右の大砲候補だけに面白い存在となりそうだ。
社会人では守備力が高いショートの成瀬脩人(NTT西日本)、石井巧(NTT東日本)、長打力が魅力の村上裕一郎(ENEOS・外野手)、高橋隆慶(JR東日本・三塁手)の4人が有力候補。成瀬と石井は社会人でともに打撃が大きく成長しており、村上と高橋は圧倒的な飛距離が光る。彼らも展開次第では高い順位で指名される可能性もあるだろう。
関連リンク
- ドラフト迫る!元西武GM・渡辺久信氏の注目選手チェック! スポーツナビ
- ドラフト直前!プロ野球敏腕スカウトの選手評価 スポーツナビ
- 【YouTube企画】赤星・西尾ドラフト対談 スポーツナビ
- 12球団別戦力の「穴」 2025年ドラフト指名ポイントは? スポーツナビ
- 教え子たちとのドラフト秘話 スポーツナビ
- スカウトが振り返る、あの年のドラフト指名 スポーツナビ

