RISE183

11/23 17:15 東京・後楽園ホール

第1試合/スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、上背とキャリアで優る星が中央を取り、山田はその周囲を回る。星がストレート、左フックの上下打ちとプレッシャーを掛ける。山田はガードの後ろから星を見据え、カーフキックを返す。ボディへのヒザで攻勢する星だが、山田もボディ打ちとヒザで応戦する。

 2R、星が再びボディへのヒザとストレートで前進。山田はサークリングして星のプレッシャーをいなす。しかし星は山田を逃がさず、ヒザとボディ打ちで押していく。打ち返して反撃する山田だが、バッティングとなってしまい、星に回復のインターバルが与えられる。再開すると山田は左右フックを回転。星は依然パンチとヒザで攻める。

 3Rも前に出る星だが、山田はカウンターの左フックでとらえる。星もしかし右ストレートと左フックで応戦し、前に出る圧力で上回って山田を下がらせる。左右フックの連打で山田が前に出るが、星は首相撲でストップしてヒザを返す。

 判定は30-29(星)、29-28(山田)、30-29(星)の2-1で星。これで11連勝とした。

第2試合/ミニフライ級(-49kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、167㎝と身長のあるチンロンは離れた位置からローを飛ばすが、登島も右ストレート、左フックと強振して脅かす。登島の左フックがとらえ、チンロンはややヨロめく。

 2R、前蹴りを飛ばすチンロンだが、登島は変わらず右ストレートと左フックを強振。これで入りづらく、チンロンは接近できない。登島はパンチに力のこもる距離を保ち、ボディストレート、左フックと当てていく。

 3R、登島はやはり右ストレートから左フックを連係していくが、チンロンはそこにストレートをカウンターする。前蹴りから攻め手を探るチンロンに対し、登島はこの蹴り足をキャッチして止めリズムに乗らせない。

 判定は29-28(登島)、30-29(チンロン)、29-29でドロー。延長戦で勝負を決する。

 EXR、登島は距離を詰めて右ストレートと左フックのコンビネーションで攻める。ラウンド中盤、チンロンがパンチからヒザを繋いで前進を開始。両者組み合いとなり手が出ない。パンチからローに繋げてヒットを上げるチンロンに対し、登島は左右フックが冴えヒットして終了する。

 判定は10-10、10-9、10-9の2-0で登島。接戦を制し勝利した。

第3試合/ウェルター級(-67.5kg) 3分3R

2R・KO

 1R、両者オーソドックスで和田がカーフキック、右ストレート、左フックと振るう。狂狼もしかし動じずカーフ、左フック、右ストレートと返す。ボディフック、バックスピンキックと放つ狂狼だが、和田はカーフキックを蹴り溜めていく。

 2R、和田はパンチで狂狼を下がらせ、さらにカーフキック。前蹴りで遠ざけんとする狂狼だが、和田は三日月蹴りを送り、カーフキックを追加してダウンを奪う。和田はパンチで上に振ってからカーフキックで蹴り倒し、2度目のダウンでKOを決めた。

第4試合/スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R

2R・KO

 1R、GUMPは前に出て左右のローを連続で当てる。ロー&パンチにスリップダウンを喫した岩郷はローが嫌か、一瞬構えをサウスポーに変える。圧力を見せるGUMPは岩郷を下がらせ、ハイキックと右ローの波状攻撃。GUMPはこの打ち下ろし系のローを連発する。

 2RもGUMPは右ローを当てて効かせ、かと思いきや右ハイでも脅かす。岩郷をコーナーに詰め、GUMPはパンチとヒザでラッシュ。岩郷も左右のフックを強振して対抗するが、GUMPはパンチとヒザでなお猛攻し、最後は左ハイをアゴに決め、ストレートをフォローしてKOした。

 勝利したGUMPはマイクを持ち「僕めちゃくちゃ強いと思うんですけど、来年のトーナメントに僕どうですか? 検討よろしくお願いします。(那須川)龍心、繋いだぞ!」とアピールした。

第5試合/フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R

3R・KO

 1R、サウスポーの寺山は右回りして右ジャブ、右フック、蹴りと繰り出す。龍蔵はこれにスピードのある右ローで対抗。寺山は左ストレート、左ハイと放って脅かす。小気味よくパンチを振るっていく寺山に対し、龍蔵は蹴りを放っていく。

 2R、寺山は右回りを基調にしながら、突如放った左ストレート、左オーバーフックと当てる。龍蔵が出てくると寺山は左ミドルをヒット。かと思えば顔への左ストレート、右フックでもとらえる。しかしここでバッティングとなってしまい龍蔵にインターバルが与えられる。寺山は龍蔵の攻撃を先読みするかのようにかわし、パンチとミドルを当てる。

 3R、龍蔵が圧力を掛けんと前に出るが、寺山はバック&サイドステップでかわし、ジャブが当たる距離を保ち、ミドルとパンチで翻弄する。そして左三日月蹴りを当て、龍蔵をダウンさせる。立ち上がった龍蔵だが、寺山は左ストレートでダウンを追加し、最後も右フックとストレートで打ち倒してKOした。

 勝利した寺山は「自分のジムがオープンすることになったので注目お願いします。パワーがないと言われたのでKOで勝ちたくて、いい結果が残せたと思います。来年タイトル戦線お願いします」とファン、運営にアピールした。

第6試合/フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R

1R・KO

 1R、翔がリング中央に出るが、久津輪は鋭い前蹴りを上下に飛ばしてけん制。翔はしかしこれを捌いてコーナーポストに詰め、右ボディフックから刈り取るような左フックでダウンを奪取。久津輪は立ち上がるもダメージが深く、翔が左右フックで畳み掛け、久津輪陣営からもタオルが入り翔の勝利となった。

 初回で勝負を決めた翔は、「みなさん、初めまして。福岡から来た翔です。久津輪選手が打ち合いに来てくれたので、こういう試合になったと思います。伊藤代表、RISE WESTを本気でデカい舞台にしたいと思っているので、みなさんよろしくお願いします」と自分はもちろん、RISE WESTもアピールしリングを後にした。

第7試合/ライト級(-63kg) 3分3R延長1R

判定

 1R、北井はオーソドックス、塩川はサウスポーで向き合う。177㎝の上背が目立つ塩川は左ミドル、左ロー、右前蹴りと飛ばす。これで北井の進入を阻み、顔面前蹴りの後でストレート。直撃を受けた北井は顔が紅潮する。

 2Rも塩川は距離を取り、北井の前足に関節蹴りのようにキックを放つ。北井はしかし前進を強行しストレートをヒット。被弾した塩川だがすぐに再び距離を空け、バックスピンキック、顔面前蹴り、跳びヒザとやはり多彩な蹴り技を見せる。追う北井に塩川は左ストレートをカウンターする。

 3R開始とともに北井はパンチで打ち合いを仕掛けるが、塩川はこれにヒザで応じて北井を下がらせる。北井がそこから前に来ると塩川は左ストレート、右フックをカウンター。北井もしかしガムシャラに左右フックを振るっていく。

 判定は30-28、30-27、30-27の3-0で塩川。勝利すると「倒してチャンピオンにアピールしたかったんですけど、北井選手がタフで倒せませんでした。でも63㎏のベルトに挑戦するのは僕しかいないと思うのでお願いします」と語り、さらに「61.5に落とすので僕も出場させてください」と来年予定される61.5㎏トーナメントへの出場も希望した。

第8試合/ライト級(-63kg) 3分3R延長1R

1R・KO

 1R、両者カーフの蹴り合いから伊藤がジャブを好打して髙橋をフラつかせる。これでペースを握った伊藤はカーフを効かせ、髙橋をロープに追い詰める。髙橋がカーフで反撃すると伊藤はしかし深追いしない。少し下がって再び髙橋にカーフを当てる。伊藤はそこから再度プレッシャーを掛けていくが、髙橋は下がらせられながらも右ハイキック。これに伊藤は膝から崩れ落ちて前方に倒れ、髙橋の鮮烈KO勝利。伊藤はダメージが深く、担架での退場となった。

 髙橋は「RISEのみなさん、初めまして。厳しい戦いになると思っていたんですけど、狙っていた攻撃が入って勝てて嬉しいです。僕が一番ベルトに近い人間じゃないかと思ってます。最短ルートでベルトを狙っていこうと思ってます」と初参戦でインパクトを残し、リングを後にした。

第9試合/バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R

1R・TKO

 1R、ともにサウスポーで向き合い、長谷川が左右カーフキックを蹴っていく。マットが滑るか足を取られる場面を見せた京谷は、続いて長谷川に首相撲で転倒させられ、京谷は右足に異常を訴えドクターが状態をチェックする。

 長くドクターが状況を確認した後でゴングが打ち鳴らされ、京谷が足が攣ってしまい続行不可能と判断されたことから長谷川のTKO勝ちとなることをレフェリーが説明。

 京谷は涙でリングを降り、長谷川も複雑な表情での勝ち名乗りとなった。

第10試合/RISEフライ級(-51.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R

1R・KO

 1R、那須川がサウスポーの数島にジャブから右ストレートで切り込むが、バッティングとなってしまい一時中断。再開すると、那須川は速い動きで数島を翻弄。右ストレート、左フックと当て、数島はこれにローを返す。那須川は数島のジャブに右ストレートをカウンターし、そこから繋いだ左フックで数島はダウン。立ち上がる数島だが目が覚束ず、足もフラついてしまい、ここでレフェリーがストップした。

 快勝でベルトを手にした那須川は「数島選手がいたから僕もここまで仕上げてこれました。スパーしてくれた(田丸)辰、ありがとう。倒せないと言われて見返してやろうと頑張ってきました。僕はキックボクシングが一番面白いと思っているので、盛り上げていける器になれるように頑張っていきます。ここまで育ててくれた父親、母親のおかげで強くなることができました。これからも親孝行ができればと思ってます。キックボクシング界を盛り上げます。12月の幕張、参戦お願いします。RISE最高!」と声を弾ませた。

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