「ボクシング日本歴代パウンド・フォー・パウンド」ランキング

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 スポーツナビでユーザー投票を実施した「ボクシング日本歴代パウンド・フォー・パウンド」。のべ450人以上のボクシングファンが選んだ、日本人最強ボクサーは誰だ!?今回は20世紀編のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 主な獲得王座/防衛数 得票率
1 具志堅用高 WBA J・フライ/防衛13 72.59%
2 勇利・アフバチャコフ WBC フライ/防衛9 29.17%
3 ファイティング原田 バンタム/防衛4ほか 28.95%
4 渡辺二郎 WBA J・バンタム/防衛6ほか 25.22%
5 辰吉丈一郎 WBC バンタム/防衛2ほか 19.52%
6 畑山隆則 WBA ライト/防衛2ほか 18.86%
7 大場政夫 WBA フライ/防衛5 13.16%
8 輪島功一 J・ミドル/防衛6ほか 9.21%
8 竹原慎二 WBA ミドル/防衛0 9.21%
10 川島郭志 WBC J・バンタム/防衛6 8.77%
11 浜田剛史 WBC J・ウェルター/防衛1 5.04%
12 白井義男 フライ/防衛4 3.51%
12 薬師寺保栄 WBC バンタム/防衛4 3.51%
14 ガッツ石松 WBC ライト/防衛5 3.29%
15 大橋秀行 WBC ストロー/防衛1ほか 2.87%

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解説

1976年にライトフライ級世界王者となった具志堅用高氏は、2位に2.5倍の得票差をつけ1位に輝いた【写真は共同】

 20世紀編で2位に2.5倍の得票差をつけ1位に輝いたのは具志堅用高。1976年10月、ファン・グスマン(ドミニカ)をKOで降し、わずか9戦で世界王者となったが、これは当時の日本最短記録。戴冠後、「自分はカンムリワシになりたい」と語ったことから、この“狙った獲物は絶対に逃がさない”と言われる特別天然記念物が具志堅のニックネームとなった。

 闘争心あふれる鋭いファイトで、当時最軽量のジュニアフライ級(現ライトフライ級)ながらKOを連発。V3のモンシャム・マハチャイ(タイ)戦(77年10月)からV8のアルフォンソ・ロペス(パナマ)戦(79年4月)までノンタイトル戦を挟んで7連続KOを記録し、列島にブームを巻き起こした。

 具志堅以前は小林弘と輪島功一の世界6連続防衛が日本記録であったが、具志堅は王座に4年半在位し、防衛13と大幅に記録を更新。

 ファンのコメントでも「具志堅用高の存在はずば抜けています」「具志堅選手は防衛回数、また今のようにボクシング協会、まだチャンピオンも乱立していなかったので、正にチャンピオンです」と別格に捉える向きが多く、それが投票結果にも反映された。

 まだ本土復帰から間もなく、沖縄に対する偏見や差別があった当時、具志堅の戦いは広く国内に沖縄を広めるものであった。

 2位と3位はほぼ同率、極めて僅差で勇利・アルバチャコフとファイティング原田がランクイン。旧ソ連のペレストロイカを受け来日した勇利は、攻守ともに優れた元アマチュア世界王者の実力を発揮。世界フライ級王者として日本のジムに所属した選手では過去最多の防衛回数を誇る。精密機械を思わせるボクシングは「防御、攻撃全てが超一流、特筆するべきはクロスカウンター歴代の王者の中でもNo.1」「ディフェンスが素晴らしい。打たせずに打つ」とファンの脳裏にも鮮明だが、その強打ゆえ右拳の故障に度々悩まされた。

 ファイティング原田はフライ級とバンタム級の2階級を制覇。現行の階級制度に分けられる前であり、フェザー級でも実質勝利した内容ながら不可解なホームタウンデシジョンに泣き幻の3階級制覇となっている。「黄金のバンタム」ことライバルであったエデル・ジョフレの生涯戦績は78戦72勝(50KO)2敗4分で敗北はわずか原田に喫した2敗だけ、アメリカの「スポーツ・イラストレイテッド」誌は原田のラッシュを「狂った風車」と評し、「ファイティング」はJBCで欠名扱いとなり現役選手は名乗ることができない、など逸話も多い。

 第4位はWBAスーパーフライ級王者としてWBC王者との王者対決に臨むも、WBAが統一戦を認めず王座を剥奪したため、これも幻の統一王者となった渡辺二郎。日本拳法出身、サウスポーの正確なボクシングで、生涯戦績28戦26勝(18KO)2敗のうち世界戦では14戦12勝(8KO)2敗と滅法強さを見せた。

 第5位は“浪速のジョー”辰吉丈一郎。「記録の具志堅、記憶の辰吉」「あれだけのカリスマ性のあるボクサーは不世出」「実力以外も加味して辰吉丈一郎。あれほど魅了されたボクサーは後にも先にも彼だけ」とユーザーの多くも辰吉のカリスマ性に言及。度重なる目の負傷、そして敗戦からの復活とドラマチックな人生模様を繰り広げ、ボクシング界を超え多くの支持を集めた。

(文:長谷川亮)

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