ドジャース先勝、3連覇へのチェック項目を一つずつクリア 初戦で見えた好材料と次なる焦点とは?
テレビではおそらく、外野や内野のポール際に空席が目立ったはず。チケットが売れなかったのではない。観客数は5万194人。暑くてじっと座っていられないのだ。多くの観客は日陰に座り込み、近くのテレビモニターを見ながら試合経過を追っていた。この日のチケットが再販サイトで50ドル台まで下がったのも、当然か。
さて、試合は六回、ショーン・マーフィーのソロ本塁打で1点差となったが、その裏、ドジャースはカイル・タッカーとマックス・マンシーに本塁打が出て5対1に。その時点で勝負あった。
大谷は第1打席にヒットを放ち、4打数1安打。状態を判断できるほどの内容ではなかったが、シーズン中に見られたブレーブスの攻めが、この日も継続されていたことは確認できた。
大谷に対するブレーブス投手陣の攻めは継続
そのボール球を追いかけるカウントも特徴的だ。大谷が振ったボール球23球のうち、9球が0-0、もしくは1-0のカウントだった。つまり、追い込まれてから仕方なくゾーンを広げたというより、早いカウントからそういう傾向が見られた。また、高めの速球を追いかけるパターンも多かった。
そんなデータを知っていると、この日の第1打席にブレーブス先発のダイラン・ドッドが、1ストライクからの2球目に高めに外れるシンカーを投げたことも理解できる。打ち取れればベスト。ファウルなら追い込める。しかし、大谷はその球をしっかり見送った。
これはシーズン中とは違うところ。カウントは1-1。ここから1-2になるか、2-1になるかで、その後の被打率は大きく変わってくる。リーグ平均では、2-1になった後の打率が.247なのに対し、1-2では.178。大谷は、ボール球を見極めたことで優位に立った。かくしてトッドは3球目にカットを真ん中低めに投げたが、それを大谷は捉え、右前へ。ここは、大谷の勝ちだった。
実は、その攻め方を教えてくれたのは、あるブレーブスのリリーフ投手である。
「翔平は、高めのボール球に手を出す。早いカウントでストライクを稼ぐのに有効だ」
それはいまさら秘密でもないが、徹底できるかどうか。そして、そこへ投げ切れるかどうか。そこに投手力の差が出る。一歩間違えば、長打のリスクもあるからだ。
第4打席もブレント・スーターが2球目に内角高めへシンカーを投げ、空振りを奪った。
彼らとしては、この攻めを徹底するつもりなのかもしれない。であるなら、逆に対策も立てやすい。大谷がボール球を見極められるかどうか。第2戦以降、そこが見どころとなる。
先発投手の起用は、昨年同様、長いイニング?
もちろん、101°Fは彼にとって初めてだったが、アリゾナ州に住んでいたこともある彼は、こう明かした。
「127°F(摂氏52.8°C)で投げたことがある。リトルリーグの試合だけど」
さすがにジョークだろうが、最速が101.1マイルだったことについても聞かれると、こんな冗談を飛ばした。
「気温と同じ数字にしようと思って」
テオスカー・ヘルナンデス、カイル・タッカーは好調維持
この勢いをポストシーズンに持ち越せるかが注目されていたが、ともに貴重な本塁打を放ち、存在感を示した。
ヘルナンデスは、「調子が悪かったことは、過去のこととして消去した。9月に自信を取り戻せた」。
ドジャースにとって、この2人がそろって2安打、2打点をマークしたことは大きな意味を持つ。
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