ドジャース、“天敵”ブレーブスとの地区シリーズを展望 相性最悪でも優位? 40度近い酷暑と先発陣がカギ
先発力ではドジャース、ブルペンではブレーブス
試合開始前、レフトポール際でクレイトン・カーショウのブルペンを見ていたが、立っているだけで汗が吹き出した。
改めて確認すると、あの日の最高気温は39.4度。ただ、夕方5時11分試合開始だったので、カーショウも試合後、「ウォームアップ中は暑かったが、試合が始まって太陽が沈むと、それほど暑く感じなかった」などと話している。
ブレーブスとの地区シリーズ初戦にはタリク・スクバルが先発予定だが、試合開始時の気温は今回も39度を超える見込み。しかもデーゲーム。そこがまずは、どうなるか。
暑さゆえ、その後の指針にはならない可能性があるが、ドジャースがこのポストシーズンでどう先発投手を起用していくのか、それも興味深いところ。
そこを掘り下げる前に、ブレーブスとのマッチアップについて。
シーズンの対戦成績は1勝5敗。ドジャースは初戦に勝ったあと5連敗。しかも、6試合の総得点はわずか15点。打率.196、出塁率.281、長打率.299、OPS .580、50三振は、今季の対戦相手別では軒並みワースト。
とはいえ、怪我などもあり、現在のブレーブスで安定している先発はクリス・セールのみ。しかも彼はワイルドカードゲームの第1戦で先発し、3戦目でリリーフ。登板できるのは早くても2戦目。回復次第では3戦目にずれ込む可能性がある。ドジャースは8月27日の試合でセールに完封されており、いきなり初戦で一番嫌な相手と顔を合わせることはなさそう。
先発に関しては、山本由伸、スクバル、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーの4人が万全な状態でシリーズに臨むドジャースとは大きな差があるが、彼らとしてはその差をどうブルペンで補うか、という構図だ。
ブレーブス打線に関しては、面白いデータがある。それは、左の先発投手に対する強さ。相手先発が左の場合の勝敗は24勝9敗でMLBベスト。スクバル、スネルを抱えるドジャースにとっては、不利なデータだ。
以上を踏まえて整理すると、見どころはこんなところ。
① ブレーブスは第1戦で、どんな投手起用をするのか?
② 山本らドジャース先発陣がアクーニャの出塁を阻止し、オースティン・ライリー、マット・オルソンらの前に彼を出さない展開を作れるか
③ ドジャース打線が「対ATL OPS .580」を払拭できるか
④ スネルなど左腕 vs ATL。対左腕24勝9敗のデータを覆せるか
⑤ 両チームともシーズン204本塁打。どちらがより効果的な本塁打を放つか
ちなみに大谷は6試合で26打数5安打、打率.192、0本塁打。四球はゼロで、勝負を避けられたわけではなく、きっちり抑えられている。二塁打と三塁打が1本ずつあるが、三塁打は、レフトのレーン・トーマスによる緩慢な守備が原因であり、割引いて考える必要がある――他の球場なら本塁打になっていたかもしれないが。
平均打球初速は88.0マイル、同打球角度は11°、ハードヒット率は27.8%。サンプルが少ないとはいえ、やはり、しっかりと抑えられていることを物語る。対策が功を奏したのか、大谷の状態が悪かったのか――。少なくとも8月後半に対戦したときは、その可能性が高い。