4年になって猛アピール! 東都現役最多ホームランのサード、攻守に堅実さが光るセカンド
春はキャリアハイの4本塁打!東都を代表する強打のサード
【将来像】山口航輝(ロッテ)
ポジションは違うが、豪快に引っ張ってスタンドに運ぶ打撃スタイルは山口とイメージが重なる
【指名オススメ球団】西武
外野手登録の渡部聖弥が最も多くサードを守っており、長距離打者も欲しいチーム事情から
【現時点のドラフト評価】★★☆☆☆
支配下での指名濃厚
牧秀吾(DeNA)、森下翔太(阪神)など近年強打者タイプのOBがNPBで活躍している中央大。今年その流れを受け継ぐ選手として面白い存在になりそうなのが伊藤櫂人だ。岐阜県の出身で、西濃ボーイズ時代にはボーイズ日本代表として世界大会にも出場した経歴を持つ。大阪桐蔭でも2年秋から不動のトップバッターとなり、3年春に出場した選抜高校野球で2本塁打を放ちチームの優勝に大きく貢献。続く夏の甲子園でも5割を超える打率を残し、U18侍ジャパンにも選出された。
中央大進学後も1年春からいきなり2本塁打を放つ活躍を見せたが、その後はなかなか打撃が安定せずに低迷。昨年秋は7試合の出場でわずか3安打、打率.136という成績に終わっている。ようやく打撃が上向いてきたのは今年の春だ。第3節の亜細亜大との試合で2試合連続ホームランを放つと、勝ち点を落とせば入替戦となる最終節の東洋大との試合でも3試合で11打数5安打、2本塁打の大活躍でチームの一部残留に大きく貢献した。4年春に残した打率.316、4本塁打はいずれもキャリアハイであり、サードとしては初のベストナインも受賞している(2年春には指名打者で受賞)。
持ち味は豪快なスイングを生かした長打力だ。高校時代も思い切りの良さには定評があったが、大学の4年間で体つきも大きくなり、さらにスケールアップした印象を受ける。特に速いボールに対する強さが光り、春のリーグ戦では最速158キロを誇る川尻啓人(亜細亜大4年)のストレートを完璧にとらえてセンターの左に放り込んで見せた。
秋のリーグ戦では6試合を終了した時点で21打数4安打、打率.190と少し出遅れているものの、9月9日の青山学院大戦では左腕の田端竜也(2年)の変化球に少し体勢を崩されながらもホームランにするなど、対応力も徐々についてきている印象を受ける。ちなみにリーグ戦通算12本塁打は渡部海(青山学院大4年・捕手)の11本塁打を上回り、現役ではトップの数字だ。
守備と走塁にはそこまで突出したものはなく、三振の多さなど課題も目立つものの、これだけしっかり振れて、長打にできる選手は貴重である。近年はサードの長距離砲が減っているだけに、打線を強化したい球団には狙い目の選手となりそうだ。