軟鉄鍛造の打感と「左へ行きにくい」が好印象! ブリヂストン新作ウェッジ「BITING SPIN 2」をコースで試打。直営店及び試打会限定の新作ドライバーも!
すでに2026年9月4日に発売された新作ウェッジ「BITING SPIN 2」に加え、9月18日には「B-Limited BX TOUR MAX」、10月9日には「B-Limited BX★★TOUR」と、2つの新作ドライバーが発売されます。
前回の記事では、新作アイアン「B-FORGED 100CB/200CB+」(2026年9月4日発売)を紹介しましたが、今回はその続編として、新作ウェッジ「BITING SPIN 2」とドライバー2モデルを紹介します。
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まず紹介したいのが「BITING SPIN 2」です。
ウェッジというと、どうしてもスピン性能に目が行きがちですが、実際に打って筆者が最初に感じたことは、軟鉄鍛造らしい打感でした。
さらに、「左へ行きにくい」という特徴も強く印象に残りました。
では、その理由を詳しく見ていきましょう。
「BITING SPIN 2」はスピン性能をさらに進化
新たに採用された「マルチアングルミーリング」は、異なる方向のミーリングをフェース面に施したもの。
ウェッジはフェースをスクエアに使うだけでなく、アプローチやバンカーでは開いて使う場面も多くあります。
そこで斜め方向とスコアラインに平行な方向のミーリングを組み合わせ、さまざまなフェース角でもボールを捉えやすくしています。
さらにスコアラインを従来の15本から19本へ増やし、さまざまなコンディションでのスピン性能を追求したといいます。
メーカーによる40ヤードのロボットテストでは、濡れた状態でもスピン低下を抑えることが確認されたという説明もありました。
実際に打ってまず感じたのは、軟鉄鍛造らしい気持ちいい打感
実際に打って、まず印象に残ったのが打感です。
BITING SPIN 2は軟鉄鍛造ヘッドを採用していますが、きれいにコンタクトできたときの感触は非常に気持ちよく、ボールがフェースに乗ってから飛び出していくような感覚がありました。
実際、試打直後の筆者自身のメモにも、「うまく打てた時の打感は気持ちいい」と残していました。
そしてもうひとつ、打感と同じくらい強く印象に残ったのが「左へ行きにくい」ことでした。
筆者が機能面でもっとも印象的だったのは「左へ行きにくい」こと
ところがBITING SPIN 2では、
「あ、今のはちょっと引っかけたかな」
と思ったショットでも、想像していたほどフック回転が入らず、左への曲がり幅が小さかったのです。
これはメーカーが狙った性能とも重なります。
ウェッジは構造上、ネックが長く重心距離が短くなりやすいため、フェースが返りやすくなる傾向があります。
メーカーによると、BITING SPIN 2ではホゼル下部に穴加工を行い、その重量をブレード上部へ再配分することで、重心位置をフェースセンター方向へ寄せる設計としています。
メーカーが狙った「つかまりすぎを抑える」という性能を、筆者自身も実際のショットで感じることができました。
フェースを開いても使いやすい
ここでも扱いやすさを感じました。
BITING SPIN 2では、ロフトやバウンス、用途に応じてソール形状を変えており、リーディングエッジ側やトレーリングエッジ側の削り方もそれぞれ最適化されています。
実際にバンカーで打ってみても、バウンスが必要以上に邪魔するような感覚はありませんでした。
フェースを開いて入れても、ソールが砂の中を自然に抜けてくれます。
試打時にも56度、58度の両方とも「変にバウンスが邪魔する感じもなく、バンカーショットも打ちやすかった」と感じました。
「ものすごく抜ける」というよりも、
余計なことをしなくても、きれいに砂を飛ばせる。
そんな感覚に近かったです。
打感、スピン性能、左への行きにくさ、そしてフェースを開いたときの扱いやすさを感じました。
ただ、ひとつ欲を言えば、56度や58度あたりに、バウンス角6度や4度といったローバウンスの選択肢があっても面白いと感じました。
フェースを開いて使うことが多いゴルファーや、硬いライ、薄い芝からよりシビアにボールを拾いたいゴルファーにとっては、もう少しバウンスを抑えたモデルがラインナップされていると、さらに選択肢が広がりそうです。
桑木志帆プロも48度、52度を実戦投入
先日海外メジャー「AIG全英女子オープン」で優勝を果たした桑木志帆プロも今年5月から48度と52度を実戦投入しています。
BITING SPIN 2をバッグに入れてから、すでに3勝を挙げています。
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そして新作ドライバーは、同じシリーズとは思えないほど違った
こちらも非常に興味深い2モデルでした。
同じB-Limitedシリーズに属するドライバーですが、実際に打ってみると、そのキャラクターは想像以上に違います。
まず、2つのドライバーの立ち位置を整理しておきましょう。
TOUR MAXは、その名の通り高慣性モーメントを狙ったモデルです。
メーカーによると、B3MAXをベースにヘッド形状を見直し、ツアープレーヤーの中にもいる「高慣性モーメントを求めるプレーヤー」に向けて、やさしく飛ばせる性能を持たせたといいます。
一方の★★TOURは、ヘッド体積を大きくしながらフェースをフラット方向に設計し、しっかり振っても左へ行きにくい性能を狙ったモデルです。
メーカー自身もTOUR MAXを「適正なスピン量と高い許容性」、★★TOURを「左を恐れず叩けるツアーモデル」と位置付けています。
この説明だけを聞くと、
「TOUR MAXはやさしいモデル、★★TOURは少しハードなモデル」
くらいの違いを想像するかもしれません。
ところが実際に打ってみると、同じシリーズとは思えないほどキャラクターが異なっていました。
木下稜介プロが評価したフェースの「ミーリング」
実際に見ると、フェース全体に細かなミーリングが施されています。
このミーリングについて、試打会で木下稜介プロが特に評価していたのが「スピン量の安定性」でした。
木下プロによると、一般的にはヒール側にミスヒットするとスピン量が増え、特にアゲンストでは飛距離をロスしやすくなります。
しかし今回のドライバーでは、ヒールヒットでもスピン量が増えにくいといいます。
さらに木下プロは、「一回フェースに乗る感じがある」とも表現。
ボールがフェースに食いつくような感覚があることで、球をコントロールしやすいと話していました。
また、★★TOURとTOUR MAXでは、同じミーリングを採用しながらもスコアラインの入れ方が異なります。
★★TOURはフェース面の向きが分かりやすく、構えやすさや雨天時などのコンディションも考慮してフェース中央部にもスコアラインを採用。
一方、TOUR MAXはフェース中央部にスコアラインを入れず、両サイドに残すデザインです。
中央部をすっきりと見せることで「飛びそう」というイメージを持ちやすくする狙いもあるといいます。
性能だけでなく、構えたときの見え方まで2モデルで作り分けられているのです。
TOUR MAXを打って感じたのは「ミスが大きなミスにならない」
ドライバーでは飛距離ももちろん欲しいのですが、それ以上にコースで大きなミスが出にくいことを重視しています。
そんな筆者がTOUR MAXを練習場で打って、まず感じたのが非常に高い寛容性でした。
と思ったショットでも、想像していたほど曲がらず、幅の中に収まってくれます。
10.5度を試打したこともあって、高さも十分に出しやすく感じました。
さらに好印象だったのが純正シャフトとの組み合わせです。
一発の飛距離だけを追求するなら、カスタムシャフトを入れた方が飛ぶ可能性はあるかもしれません。
しかし、ドライバーはコースで14回近く使うクラブです。
最大飛距離が数ヤード伸びること以上に、大きなミスを減らしてくれることの方がスコアにつながります。
その意味で、TOUR MAXと純正シャフトの組み合わせには非常に好印象を持ちました。
ただ、ドライバーは練習場で良くても、コースへ持っていくと印象が変わることがあります。
そこで実際のラウンドでもTOUR MAXを中心に使用しました。
すると、評価はさらに上がりました。
この日のラウンドでは、大きく曲がるショットがほとんど出ませんでした。
もちろん、すべて芯で完璧に打てたわけではありません。
「ちょっとスライスしたな」
と思ったショットが、想像ほど右へ行きません。
逆に、
「これは少しつかまりすぎたかな」
と思ったショットも、左の林まで行かずに耐えてくれます。
つまり、ナイスショット以上に、ミスしたと思ったショットが大きなミスにならなかったことが印象に残りました。
ラウンドを通して、大ケガにつながるようなティーショットが一度も出ませんでした。
これはコースで使うドライバーとして、大きな魅力です。
最近は高慣性モーメントをうたうドライバーが増えています。
ただ、TOUR MAXを打った筆者の感覚としては、「とにかくヘッドが動かなくて真っすぐ」というタイプとも少し違いました。
しっかりつかまって球も上がる。それでいて、つかまりすぎない。筆者にとって、そのバランスが非常に良かったのです。
★★TOURは……正直、筆者にはかなり手強かった
「★★TOURも、もう少しロースピンで叩けるタイプなのだろう」
くらいに考えていました。
ところが打ってみると、まったく印象が違いました。
まず球が低い。
今回試打した★★TOURが9度だったことも影響していると思いますが、それを差し引いても明らかに弾道は低く感じました。
そして、つかまりもかなり抑えられています。
アドレスしたときの顔も違います。
TOUR MAXは後方にボリュームがあり、つかまりをイメージしやすい形状。それに対して★★TOURは、より洋ナシ型に近く、スクエアからやや逃げて見える印象でした
そして率直に言ってしまうと、★★TOURは筆者にはかなり手強かったです。
久しぶりに、
「これは自分には打てないな……」
と思ったドライバーでした。
ただし、これは★★TOURの性能が低いという意味ではもちろんありません。
むしろ、ターゲットが非常に明確なドライバーなのだと思います。
実際、木下稜介プロは試打ラウンドで★★TOURを使用していましたが、強烈な弾道でドローとフェードを自在に打ち分けていました。
ヘッドスピードがあり、しっかり振り切れるゴルファーなら、その印象はまったく違ってくるはずです。
思い切って振っていきたい。
そして何より、
「左へのミスをできるだけ消したい」
そんなゴルファーにとって、★★TOURは強烈にハマる可能性を持ったドライバーだと思います。
一般的なヘッドスピードのアマチュアが「ロースピンモデルの方が飛びそうだから」という理由だけで選ぶクラブではない――というのが、筆者が実際に打った印象です。
コースで打つからこそ分かった、それぞれの個性
筆者自身、普段は海外メーカーのクラブを使うことが多いのですが、今回改めて感じたのは、それぞれのモデルで狙う性能が明確で、それを実現するために細かな部分までしっかりと作り込まれていることでした。
BITING SPIN 2で特に印象に残ったのは、軟鉄鍛造らしい気持ちいい打感と「左へ行きにくい」という部分です。
フェースを開いたアプローチやバンカーでも扱いやすく、実際のコースでさまざまなショットを打つことで、その特徴を感じることができました。
一方のドライバーでは、★★TOURとTOUR MAXのキャラクターの違いが非常に印象的でした。
★★TOURは筆者にはかなり手強かったものの、左を抑えてしっかり叩きたいゴルファーには明確な選択肢になりそうです。
そしてTOUR MAXは、筆者自身とても印象に残る一本でした。
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