データ分析・二軍で光る男たち2026

【二軍で光る男たち】今季引退の打撃職人が優れた選球眼を発揮 オリックスは台湾出身の20歳がデビュー間近か

データスタジアム株式会社

【写真は共同】

 各球団のファームでは、若手やベテラン選手たちが一軍昇格を目指して奮闘している。今回はソフトバンク、オリックス、ロッテのファームで一軍で活躍が期待される選手や支配下昇格を目指す選手の動向をデータから追っていきたい。

※表データはすべて2026年9月6日終了時点。本文は9月10日時点

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現ドラ左腕のツーシームが威力を発揮

【データ提供:データスタジアム】

 ソフトバンクの二軍で最もボール球を振らせているのは中村稔弥で、得意のツーシームに限っては61.2%を記録。独特の軌道で球種別奪空振り率も33.8%をマークし、落ちる系球種のファーム平均17.1%と比べてもずばぬけている。8月以降は二軍でロングリリーフ要員として安定した投球を続けているだけに、一軍でも持ち味を生かして躍動したいところだ。2位の大竹風雅はスライダーとフォークが特に優れ、いずれも20打数以上の対戦で被打率1割未満と力を発揮している。3位のロドリゲスは、7月に念願の支配下契約を勝ち取った来日5年目右腕。二軍ではここまで防御率2.89、奪三振率10.13をマークしている。さらにアピールを重ねて一軍救援陣に割って入ることができるか。

今季限りで引退のベテランが卓越した選球眼を示す

【データ提供:データスタジアム】

 ボールゾーンスイング率でチームトップに立ったのは、今季限りでの引退を表明している中村晃。2014年に最多安打のタイトルを獲得したバットコントロールに加え、卓越した選球眼で19年にわたってソフトバンク打線を支えた。36歳となった今季もファームで打率を大きく上回る出塁率.364を残しており、衰え知らずのバッティング技術を示している。引退セレモニーが行われる9月27日の一戦で、背番号7が見せる最後の勇姿に注目したい。2位の廣瀨隆太は、前年まで2割台にとどまっていた出塁率が、今季は.323まで良化。8月19日に今季初アーチ、25日には走者一掃の適時二塁打を放つなど、長打力でもアピールしている。

20歳の台湾出身右腕が驚異的な被打率をマーク

【データ提供:データスタジアム】

 オリックスのファーム投手陣では、来日2年目の陳睦衡がチームトップに立った。右打者に対して35打数1安打と圧倒的な成績を残しており、左打者を含めても18回1/3を投げて3本しかヒットを許していない。今季の公式戦初登板は7月10日と出遅れたものの支配下昇格を果たしており、一軍デビューを果たす日も近そうだ。大型右腕のマシューは育成ルーキーながら、ここまで21試合に登板して防御率0.84、チームトップの10セーブをマーク。左右の打者に対して計14打数無安打と強力なフォークに加え、右打者には8打数1安打を記録するスライダーも有効に使っている。3位はトミー・ジョン手術を経て2年ぶりの一軍登板を果たした吉田輝星。現在は二軍調整となっているものの、直近3登板はいずれも1回無失点と状態を上げている。

高卒3年目捕手が内角球に無類の強さを発揮

【データ提供:データスタジアム】

 内角長打率では堀柊那がチームトップの数字を残した。7月31日にはインコースをさばいて公式戦初本塁打を放つなど、前年打率.192と苦戦したコースに対し、今季は同.477をマーク。プロ入り後に挑戦したオープンスタンスに加え、ホームベースからやや離れて構えるフォームが成果として表れている。2位の内藤鵬はここまでチームトップの9本塁打を誇り、そのうち6本を内角球からマーク。確実性にはまだ課題が残るものの楽しみな存在だ。9月4日に一軍再昇格を果たした池田陵真は、母校・大阪桐蔭高の吹奏楽部による応援イベントが実施された5日の試合でスタメン出場。第3打席に適時二塁打が飛び出し、見事期待に応えた。

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