「100CB」と「200CB+」どっちを選ぶ? ブリヂストンの新作アイアン『B-FORGED』をコースで打ち比べてみた
100CBは操作性と打感を追求したアスリートモデル。一方の200CB+は、ツアーアイアンらしいフィーリングを残しながら、寛容性を高めたモデルという位置づけです。
今回、メディア向け試打会で開発担当者による製品説明を聞き、契約プロによる試打を見た上で、筆者も練習場、そして実際のコースで両モデルを打ち比べる機会を得ました。
試打前は「自分ならロング〜ミドルアイアンを200CB+、ショートアイアンを100CBにしたい」と考えていましたが、コースで使ってみると、その考えが少し変わりました。
一般アマチュアにとって、この2モデルはどう違うのでしょうか。そして100CBと200CB+、どちらを選ぶべきなのでしょうか。実際に打って感じた違いを紹介していきます。
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ブリヂストンが鍛造アイアンで大切にする「打感・顔・抜け」
今回のB-FORGEDでも、この基本思想そのものを大きく変えたわけではありません。ツアープロやアマチュアゴルファーから得たフィードバックをもとに、細かな部分を磨き上げています。
ボールがインパクトするエリアの肉厚を前作より約20%厚くすることで、打感を追求。また、アドレスしたときの見え方やソール形状にも手が加えられており、トウ側とヒール側にも削りを入れることで、傾斜地などさまざまなライからの抜けの良さを追求しています。
一方の200CB+は、「キレと寛容の黄金比率」がテーマです。
前作よりフェース内部の開口面積を約20%拡大することで、芯を外したときにも初速と高さを確保しやすい構造としています。また、打感を考慮した内部構造にも改良が加えられています。
つまり、100CBがより打感や操作性を追求したモデルなのに対し、200CB+はそこに「やさしさ」を加えたモデルと考えると分かりやすいでしょう。
ただ、実際に打ってみると、この2モデルは想像していた以上に近い存在でした。
契約プロは100CBをどう評価した?
「いい意味で241CBとほぼほぼ同等」
241CBの良さを残しながら、ソール形状やインパクトエリアなどを細かくアップデートしており、「すんなり替えられる」と評価していました。
また、「マット上で打ち比べたら241CBと100CBでほとんど差を感じなかった。ただ、ソール形状のアップデートによって楕円形のきれいなターフが取れる気がする」とコメント。前作の良い部分はしっかりと残しながら、ソールの削り方やインパクトエリアの厚さなどを変更しており、違和感なく移行できそうだといいます。
ツアープロがアイアンに求めるのは、必ずしもモデルチェンジするたびに大きく性能が変わることではありません。長年培ってきた距離感や弾道のイメージを変えずに、必要な部分だけが進化することにも価値があるからです。
実際に打つと、100CBは「柔らかすぎない」打感が気持ちいい
ちなみに筆者はHC10前後で、競技にも参加しています。普段のラウンドでは、アイアンに飛距離よりも方向性や距離感の合わせやすさを求めています。
まず100CBで印象的だったのが、やはり打感です。
軟鉄鍛造らしい気持ち良さはあります。しかし、ただ柔らかいという感じではありません。
個人的には、ブリヂストンの鍛造アイアンには独特の「しっかり感」があると思っています。
インパクトでボールがフェースに当たった感触が適度に手に伝わってきます。柔らかさの中に少し芯があるというか、ボールをとらえた感覚がはっきりしています。
そして100CBという名前から想像するほど、難しさも感じませんでした。
7番アイアンでは十分な飛距離が出ていましたし、アスリートモデルだからといって「しっかり芯に当てないと飛ばない」という印象ではありません。
ただし、200CB+と比べると違いはあります。
200CB+は球が上がる。そして、曲がり幅が小さい
200CB+は「あ、ちょっと曲がっちゃったかな」と思ったショットでも、思ったほど左右に散らばらずに耐えてくれます。
一方の100CBは、良くも悪くも打った通りの球が出る印象があります。
これは100CBの操作性の高さの裏返しでもあるでしょう。
そして、200CB+は明らかに球を上げやすく感じました。
筆者のヘッドスピード(ドライバーで42〜43m/s)では、100CBのほうがやや低めの弾道でスピンを入れて飛ばすイメージ。それに対して200CB+は、もう少し楽に高さを出せる印象でした。
この感覚は契約プロの試打とも共通しています。
一方、堀川未来夢プロは100CBと200CB+の違いについて、100CBはボールを潰すような感覚でスピンを入れて止めるのに対し、200CB+は打ち出しが高く、高さで止めるアイアンと表現。
同じ「グリーンに止める」という性能でも、そのアプローチには明確な違いがあるようです。
これはアマチュアにとって、かなり大きな違いだと思います。
ロング〜ミドルアイアンでグリーンを狙うとき、スピンをしっかり入れて止めるには、ある程度のヘッドスピードが必要になります。
その点、200CB+のように自然に高さを出して上から落とせるアイアンは、一般アマチュアにとって大きな武器になるでしょう。
「200CB+=飛び系」ではないところがいい
100CBより多少飛距離が出る印象はあったものの、突然ボールが弾かれて飛んでいくような感覚はありません。しっかりスピンが入り、高さも出ます。
そして何より、100CBから持ち替えてもフィーリングに大きな違いを感じませんでした。
ブリヂストンは今回、100CBと200CB+を組み合わせて使うことも想定しています。2モデルはデザインを近づけているだけでなく、ロフト設計やシャフトの組み合わせまで考慮し、例えばショートアイアンは100CB、ロングアイアンは200CB+といったコンボセッティングでも、スムーズにつながるよう設計されています。
実際に打ってみても、その狙いには納得できました。
最初は「コンボ」がいいかなと思っていたが、コースで考えが変わった
例えば5〜7番を200CB+にして、それより下の番手を100CBにする。
ロング〜ミドルアイアンでは200CB+の高さと寛容性を使い、ショートアイアンでは100CBの操作性と打感を生かす。
これはかなり理にかなった組み合わせだと思います。
実際、契約プロからもショートアイアンは100CB、7〜8番あたりから200CB+にするコンボについて「あり」という話が出ていました。
ところが、実際にコースで200CB+を5番からPWまで使ってみると、少し考えが変わりました。
「全部200CB+でもいいんじゃないか?」と思ったのです。
飛距離性能を高めたアイアンの場合、ショートアイアンになると距離感が出しにくかったり、必要以上に飛んでしまったりするモデルもあります。
しかし200CB+では、筆者はそうした違和感を感じませんでした。
100CBとの飛距離差も想像していたほど大きくなく、ショートアイアンでも距離を合わせやすく感じました。
それなら、あえて100CBを入れず、200CB+の寛容性をすべての番手で享受するという選択肢も十分にありだと思います。
似たモデルが多い中で、ブリヂストンは何が違う?
メーカーの開発担当者によると、「今回、特にこだわったのがフェース面の処理」だといいます。
100CB、200CB+ともに「バイティングフェース」を採用。通常アイアンのフェース面に施されるブラスト加工の種類や工程を見直し、表面の粗さを最適化しています。
狙いは、「スピン量の安定化」。単純にスピン量を増やすことではなく。ドライやウェット、ラフなど状況が変わってもスピン量が大きく増減しにくくいように研究を重ねて開発。さらにPWにはミーリング加工を施し、アプローチでも安定してスピンをかけやすい設計としています。
「スピン量の安定化」が、今回のB-FORGEDにおける他社モデルとの差別化ポイントのひとつになっています。
100CBか200CB+か。一般アマチュアにはどちらがおすすめ?
ある程度ヘッドスピードがあり、自分で弾道を作りながらピンを狙っていきたいゴルファーなら100CB。
一方、ツアーアイアンらしい打感や見た目は欲しい。でもアイアンにはある程度の高さと寛容性も欲しい――そんなゴルファーには、200CB+がちょうどいい選択肢になりそうです。
そして、その中間に「コンボ」という選択肢があります。
個人的には、試打する前よりも200CB+への評価がかなり上がりました。
簡単すぎるわけでもなく、難しすぎるわけでもありません。
いかにも「やさしいアイアン」という見た目でもないのに、コースではちゃんと助けてくれます。
100CBの良さはもちろん分かります。
それでも、もし筆者がいまB-FORGEDでアイアンセットを組むなら――。
当初考えていたコンボではなく、まずは200CB+を全番手で試してみたいと思います。
今回100CBと200CB+を打ち比べて感じたのは、スペックやモデルの位置づけだけでは、どちらが合うかを簡単には決められないということです。100CB、200CB+、そして両モデルを組み合わせたコンボ。ぜひ実際に打ち比べて、自分に合ったセッティングを見つけてみてください。
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