昨年の都市対抗優勝コンビ! ゲームを作れる実戦派左腕、走攻守に高レベルな強打の外野手
縦の変化球で打者を翻弄!試合を作る能力の高さが魅力の実戦派左腕
【将来像】小島和哉(ロッテ)
フォームは少し違うが変化球の使い方が上手く、小島のような先発左腕になれる可能性も
【指名オススメ球団】ヤクルト
山野太一以外に安定した左の先発投手がいないチーム事情から
【現時点のドラフト評価】★★☆☆☆
支配下での指名濃厚
昨年の都市対抗で21年ぶり2度目の優勝を果たした王子。MVPにあたる橋戸賞を獲得した九谷留(現・楽天)とともに投手陣を牽引する活躍を見せたのが左腕の樋口新だ。千葉経大付では3年夏にエースとして千葉県の独自大会で活躍したものの、当時は全国的には無名の存在だった。
愛知工業大進学後も3年までは結果を残すことができなかったが、4年春から中村優斗(現・ヤクルト)とともに二枚看板を形成。4年秋には最優秀防御率、最多奪三振のタイトルも獲得している。王子でも入社直後から投手陣の一角に定着。昨年の都市対抗では4試合、19回を投げて自責点3、20奪三振という成績を残し、チームの優勝にも大きく貢献した。
今年は前年度優勝チームということで都市対抗予選が免除されたこともあってアピールの機会は逆に少なくなったが、そんな中で多くのスカウトが視察に訪れたのが6月30日に行われた西武三軍とのプロアマ交流戦だ。1回にいきなり先頭打者にヒットで出塁を許すなど立ち上がりから走者を背負う場面が続き、5回を投げて被安打3、4四死球ながらもなんとか無失点に抑え、試合を作って見せた。
特に効果的だったのが縦の変化球だ。大きいカーブで緩急をつけ、スライダー、スプリットもしっかり低めに集めることができる。昨年の都市対抗の時と比べても重心の上下動が小さくなり、体の開きもしっかり抑えられているように見えた。時折クイック気味に投げるなどボールだけでなくフォームに変化をつけられるのも持ち味で、走者を背負っても慌てることがなかった。
一方で気になるのはストレートだ。大学4年時は150キロに迫ることも珍しくなかったが、社会人では140キロ台前半が多く、西武三軍戦での最速も144キロにとどまっている。スピードガンの数字が全てではないが、プロで先発として勝負するにはもう少しストレートの勢いが欲しい印象だ。貴重な先発タイプのサウスポーだけに、都市対抗ではどこまで球威が戻ってくるかが大きな注目ポイントとなりそうだ。