現役ドラフト組12人の2026年シーズンは? 「飛躍」「苦闘」それぞれの現在地
躍動する「脚のスペシャリスト」
育成入団のプロ1年目から自慢の俊足で二軍戦を舞台に盗塁を重ねて支配下登録を勝ち取ると、2年目の2024年に本塁ヘッドスライディングで今江敏晃監督就任後初勝利に貢献した。しかし、同年一軍2試合出場のみ。育成契約として再スタートを切った2025年も最終的にイースタントップの31盗塁を記録して再び支配下登録されたが、一軍昇格ならず。そこに到来したのが、現役ドラフトでの広島への移籍だった。
そして新天地では開幕から一軍に定着し、ここまで53試合に出場している。スタメンは4試合のみで、打率は.167(18打数3安打)と打撃面での貢献度は低いが、自慢のスピードを武器にチームトップかつリーグ3位となる22盗塁をマーク。そのすべてが代走出場での盗塁となっており、まさに“脚のスペシャリスト”と言える働きを見せている。
惜しまれるのは、チームが下位に低迷していること。それでも辰見はまだ25歳。現役ドラフトをきっかけにして飛躍を遂げ、今後のレギュラー獲得への期待も高まる充実のシーズンを過ごしている。
「本塁打&猛打賞」デビューの外野手は?
プロ6年目だった昨季、ソフトバンクで自己最多となる104試合に出場し、打率.239、5本塁打、18打点、10盗塁をマーク。特にシーズン終盤の8月以降は打率.356を記録して飛躍を予感させていた。そのタイミングでの現役ドラフトによる移籍だった。
新天地となった楽天では開幕一軍入りを果たし、オリックスとの開幕戦の終盤に守備固めで移籍後初出場する。そして開幕第3戦に「1番・右翼」で出場すると、初回の第1打席でいきなりの三塁打で先制のホームを踏むと、5回には移籍後初本塁打を放って猛打賞もマーク。試合には敗れたが、強烈なインパクトを残した。
その後もスタメン出場を続けた佐藤だったが、徐々に成績を落とすと、7月2日にコンディション不良を理由に登録抹消。約1カ月後の7月31日に再登録されたが、調子が上がらず。ここまで出場65試合で打率.252、6本塁打、19打点、3盗塁という成績となっている。残りのシーズンで開幕当初の勢いを取り戻せば、この現役ドラフトの印象は良くなるが、果たしてどうなるか。