クリッパーズとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝 NBAの舞台でも八村塁との“共闘”は実現するか?
八村とともにトレーニングキャンプに臨む
この2人は8月15日、有明アリーナで行われた韓国代表との親善試合で、2024年のパリ五輪以降では初めてとなる“共闘”。八村が22得点、河村が12得点をマークし、88-68と20点差をつけて韓国を下す勝利に大きく貢献した。
「時間帯に応じて塁さんや自分の1対1の場面が生まれるのは、チームにとってプラスになる。アジア、世界(の戦い)になればなるほど、個で打開しないといけない時間帯も必要となってくる。そういったときにこの2人が入ることによって、(個人で打開していく)役割も増えてくるんじゃないかなと思います」
試合後、会見に登場した河村は自身の個人技をまるで人ごとのように語っていたが、実際にNBAで腕を磨いてきた2人のスキルが日本代表の大きな武器であることは間違いない。今後、一緒にプレーし続けることによって両者のケミストリーが磨かれればと、より大きな夢も見たくなる。
バスケファンならすでにご存知の通り、日本最高の選手である2人のプレーを、来季はNBAの同じフロアでも見ることができるかもしれない。
ロサンゼルス・クリッパーズは8月10日、河村とエグジビット10契約で合意したことを発表した。それ以前にロサンゼルス・レイカーズからFAになった八村も、クリッパーズと2年契約を結んだばかり。両雄は同じチームのメンバーとして、少なくともトレーニングキャンプにはともに臨むことが確かになったのだ。
昨季のブルズで感じた数字以上の手応え
過去に馬場雄大、渡邊雄太、富永啓生も得たことから、日本のファンの間でもおなじみになったこの契約形態は、分かりやすくいえば無保証ながらトレーニングキャンプに参加できる契約だ。開幕ロスター入りが保証されているわけではないが、アピール次第で開幕までに2ウェイ契約(NBAチームとその傘下のGリーグチームの両方でプレー)に切り替えることもできる。
開幕前に解雇されたとしても、傘下のGリーグチームで60日間プレーすればボーナスが得られる。各チームのエグジビット10契約枠は最大6人であり、河村はそのうちの1人としてロスター入りのチャンスを窺うことになる。
昨年は7月中旬の時点でシカゴ・ブルズと2ウェイ契約を結んでいたことを思い返せば、“一歩後退”に映らなくもないだろう。
「今の自分は試合に出ただけで合格点という立場ではない。もう2年目なので、勝利に貢献できるというところを見せないといけない。自分の中でもそこの心構えというのは、去年以上に強くなっています」
昨季終盤、ブルズの一員としてより重要な時間帯でのプレーも任されるようになり、河村はそんなふうに力強い言葉も残していた。2年目はNBAで18試合に出場し、平均11.6分のプレーで3.4得点、2.6アシストをマークしたが、そうした数字が示す以上の手応えを感じていたのだろう。