「相手に考えさせる」のが真骨頂?野村監督のスゴさ&真中と五十嵐が便利サイト活用で競馬予想!結果は?【スポナビ野球×佐賀競馬コラボ】
「一流選手は口説くのがうまい」——野村克也監督がかつて残したこの言葉の真意とは?
スポナビ野球と佐賀競馬のコラボ企画『データで見る野球&佐賀競馬』第2回は、元ヤクルトの真中満さんと五十嵐亮太さんが、野村監督のID野球の本質を語り尽くします。進行は佐賀競馬のライブ配信でおなじみの佐藤有里香さん。さらに後半では、データサイトを駆使した佐賀競馬の実践予想にも挑戦。野球と競馬、「データの使い方」をめぐる熱いトークをお届けします。
スポナビ野球と佐賀競馬のコラボ企画『データで見る野球&佐賀競馬』第2回は、元ヤクルトの真中満さんと五十嵐亮太さんが、野村監督のID野球の本質を語り尽くします。進行は佐賀競馬のライブ配信でおなじみの佐藤有里香さん。さらに後半では、データサイトを駆使した佐賀競馬の実践予想にも挑戦。野球と競馬、「データの使い方」をめぐる熱いトークをお届けします。
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ID野球の申し子が語る野村監督のスゴさ‼ 昔のデータはアナログだった
佐藤:野球界のデータといえば、何を思い浮かべますか?
五十嵐:データはいろいろあったけど、やっぱり今のデータと昔のデータはもうちょっと違いますよ。AIが入ってきてから一気に加速してるので。
佐藤:お二人は元ヤクルトですから、野村克也監督のID野球、ど真ん中のテーマですよね。
五十嵐:今はデータがしっかりしているのでより細かいのですが、昔はスコアラーが見て、「ここにこういうボールを投げてくる」「こういう傾向だ」っていう情報をチームに伝えるわけです。でも今のデータは細かくて正確です。データといっても、当時はめちゃくちゃアナログでした。
真中:僕らはそのデータを生かしてやるんだけど、100%じゃないから、あくまでも参考にっていう程度。今だったら「AIのデータだから正しいんじゃない」ってなるけど、当時はスコアラーが見てるデータの中での参考資料として使うということだったんですよ。ですから、データの使い方が今と当時では違うのかなという気がします。
五十嵐:データはいろいろあったけど、やっぱり今のデータと昔のデータはもうちょっと違いますよ。AIが入ってきてから一気に加速してるので。
佐藤:お二人は元ヤクルトですから、野村克也監督のID野球、ど真ん中のテーマですよね。
五十嵐:今はデータがしっかりしているのでより細かいのですが、昔はスコアラーが見て、「ここにこういうボールを投げてくる」「こういう傾向だ」っていう情報をチームに伝えるわけです。でも今のデータは細かくて正確です。データといっても、当時はめちゃくちゃアナログでした。
真中:僕らはそのデータを生かしてやるんだけど、100%じゃないから、あくまでも参考にっていう程度。今だったら「AIのデータだから正しいんじゃない」ってなるけど、当時はスコアラーが見てるデータの中での参考資料として使うということだったんですよ。ですから、データの使い方が今と当時では違うのかなという気がします。
「ID野球」の本当のスゴさは心理戦にあった
真中:野村監督が監督就任時、マスコミに「どういう野球を目指すんですか」と聞かれて、データを活用する『ID野球』というキャッチフレーズを出した。そのフレーズを周りが取り上げるので、なおさら浸透していく。ヤクルト=ID野球が浸透したことによって、他球団が「ヤクルトってデータめちゃくちゃ集めてますよね。うちのピッチャーもバッターも丸裸になってますよね」って思わせる。
五十嵐:確かに。
真中:思わせるってのも作戦ですよ。僕の解釈ですが、相手に考えさせるってためのIDでもある。自分たちは何もしなくても、相手が勝手に動く。野村監督がうまくマスコミを使ってやっていた感じはしますよね。
五十嵐:野村監督は、やっぱりマスコミの使い方うまかったですよね。心理戦の持っていき方がうまかった。だから野村監督は「一流選手は口説くのがうまい」と言ってましたよね。
真中:今は乗っかりたくないけど。まあ、それに関しては家族も見てますんで……やめて!そういうのは…(笑)。
五十嵐:確かに。
真中:思わせるってのも作戦ですよ。僕の解釈ですが、相手に考えさせるってためのIDでもある。自分たちは何もしなくても、相手が勝手に動く。野村監督がうまくマスコミを使ってやっていた感じはしますよね。
五十嵐:野村監督は、やっぱりマスコミの使い方うまかったですよね。心理戦の持っていき方がうまかった。だから野村監督は「一流選手は口説くのがうまい」と言ってましたよね。
真中:今は乗っかりたくないけど。まあ、それに関しては家族も見てますんで……やめて!そういうのは…(笑)。
バッターとして、ピッチャーとしてのデータ活用&首振りサインという心理戦
佐藤:当時、真中さんはどんなデータを生かしていました?
真中:バッターなんで、ピッチャーがどういう球を投げるかが一番気になるんですよ。カウント球——このピッチャーが一番ストライクを取りやすい球は何なのか。ストレートなのかスライダーなのか。その得意な球を頭に入れておくと、困ったときにそのボールが来るって意識を持てるので、そういう待ち方ができる。バッティングにはすごく生きましたね。
五十嵐:僕は野村さんの下で直接試合に出てはいないんですけど、古田敦也さんの情報の取り込み方がうまかった。投げているバッターの得意・不得意の情報は全部分かってるんです。さらにスポーツ紙に出てきた情報まで使う。相手チームのコーチや監督が打者に結果を求めているなら、結果を出すことに集中するので、そのバッターは比較的、ボールを振っちゃうよね、と。そういうたくさんの情報をどうバランスとりながら配球するかっていう面白さは、投げてて感じましたね。僕はまっすぐとフォークでやってたんですけど、古田敦也さんだからこそ、この二つの球種でできたっていうのは当時あったと思います。首振りサインもありました。
真中:五十嵐はまっすぐとフォークのピッチャーなんで、首を振ったら、もう二択なわけですよ、相手からしたら。でも一回、二回、三回も四回も首振ったら、「え、次何になるの?」ってちょっと迷ったりするじゃないですか。「今首振れ、首振れ、首振れって、まっすぐ出す」とか、そんなこともやってましたもんね。
五十嵐:オーソドックスすぎるから、バッターにも考えさせなきゃいけないよねっていうときに、首振りのサインがあったんですよ。このへんの心理戦、うまかったですよね。
真中:結局、相手にそういう意識がある。古田敦也=野村ID。いろんなデータを持って配球しているってイメージが各バッターにあるから、その時点でちょっと優位に立てる感じはありました。
五十嵐:だから考える人ほど、古田さんは優位に立てたんだよね。
真中:バッターなんで、ピッチャーがどういう球を投げるかが一番気になるんですよ。カウント球——このピッチャーが一番ストライクを取りやすい球は何なのか。ストレートなのかスライダーなのか。その得意な球を頭に入れておくと、困ったときにそのボールが来るって意識を持てるので、そういう待ち方ができる。バッティングにはすごく生きましたね。
五十嵐:僕は野村さんの下で直接試合に出てはいないんですけど、古田敦也さんの情報の取り込み方がうまかった。投げているバッターの得意・不得意の情報は全部分かってるんです。さらにスポーツ紙に出てきた情報まで使う。相手チームのコーチや監督が打者に結果を求めているなら、結果を出すことに集中するので、そのバッターは比較的、ボールを振っちゃうよね、と。そういうたくさんの情報をどうバランスとりながら配球するかっていう面白さは、投げてて感じましたね。僕はまっすぐとフォークでやってたんですけど、古田敦也さんだからこそ、この二つの球種でできたっていうのは当時あったと思います。首振りサインもありました。
真中:五十嵐はまっすぐとフォークのピッチャーなんで、首を振ったら、もう二択なわけですよ、相手からしたら。でも一回、二回、三回も四回も首振ったら、「え、次何になるの?」ってちょっと迷ったりするじゃないですか。「今首振れ、首振れ、首振れって、まっすぐ出す」とか、そんなこともやってましたもんね。
五十嵐:オーソドックスすぎるから、バッターにも考えさせなきゃいけないよねっていうときに、首振りのサインがあったんですよ。このへんの心理戦、うまかったですよね。
真中:結局、相手にそういう意識がある。古田敦也=野村ID。いろんなデータを持って配球しているってイメージが各バッターにあるから、その時点でちょっと優位に立てる感じはありました。
五十嵐:だから考える人ほど、古田さんは優位に立てたんだよね。
データが通じない「ギャンブル型」バッター
五十嵐:考えるバッターは比較的やりやすいんですよ。読めるから。でもたまに、配球の読みがギャンブルなバッターっているんです。
佐藤:例えば?
五十嵐:松田宣浩がそうなんですよ。マッチは配球がギャンブル。今だから言えますけど、バッターボックスに立つ前から「一球目は地蔵」とか言うんですよ。
佐藤:地蔵?
真中:打たないっていう意味?
五十嵐:そう。何が来ても打たない。動かない。で、そのカウントを「地蔵」って宣言するんです。とてつもないクソボールを振ることもあるし、「そこでそれ打つか」っていうこともある。だからそういうバッターはめちゃくちゃ苦手。こっちのデータが意味ないんですよ。彼の感性でしかないから。感覚で自由にやられると、データ野球は太刀打ちできない。その上で感性が大事だと思うので、その感性が特化したのが野村監督と古田さんだったと思います。
佐藤:例えば?
五十嵐:松田宣浩がそうなんですよ。マッチは配球がギャンブル。今だから言えますけど、バッターボックスに立つ前から「一球目は地蔵」とか言うんですよ。
佐藤:地蔵?
真中:打たないっていう意味?
五十嵐:そう。何が来ても打たない。動かない。で、そのカウントを「地蔵」って宣言するんです。とてつもないクソボールを振ることもあるし、「そこでそれ打つか」っていうこともある。だからそういうバッターはめちゃくちゃ苦手。こっちのデータが意味ないんですよ。彼の感性でしかないから。感覚で自由にやられると、データ野球は太刀打ちできない。その上で感性が大事だと思うので、その感性が特化したのが野村監督と古田さんだったと思います。
もし野村監督がAIを野球に活用したら……
佐藤:もし野村さんが今も監督だったら、どんなデータを駆使した野球をすると思いますか?
真中:野村監督もよく言ってたんですけど、監督業で一番難しいのは投手交代だって。押さえたら成功だけど、打たれたら失敗。その辺りが難しいので、三周り目、100球くらいになったら打たれる傾向があるとか、先発ピッチャーのスタミナ部分とか、投手交代のタイミングに、AIのデータをすごく利用するんじゃないかな。
五十嵐:僕は配球面をより生かすんじゃないかなと思います。捉えるポイント、空振りしやすいポイント。カウント別の傾向……そこを含めて「なぜそうなったか」の読みがすごい方。配球面を生かした上で、よりいい配球をしてくるのではないか。データを生かした上で自分がどう判断するか。この「先の部分」がうまい方なので、そうするのかなと。
佐藤:逆にこのデータは無視するだろうなっていうものはありますか?
五十嵐:無視することはないと思います。いらないデータも含めて判断した上で、「じゃあこうしようかな」と。データがたくさんある中で、野村さんがどのデータを大切にするのかは気になりますよね。今の時代だったらどの球団もAIを使うわけじゃないですか。だからこそ、そのAIを「どのチームのどこを使ってるのか」っていうところを聞きそうですね。
佐藤:現代版のID野球で飛躍できそうな選手っていますか?
真中:僕はどっちかというと感性型だったんで、データを活用できないタイプだと思います。誰かができるのかな。
五十嵐:今までいろんな選手と話してて、ダルビッシュ有投手はデータの活用がめちゃくちゃうまかった。球種別、シチュエーション、カウント別まで見てて。それを踏まえた上での勝負にもしっかり生かせてる。それを今のヤクルトでうまくできそうなのは、小川泰弘とか。性格的にもフィットしそうな気がしますね。
佐藤:ズバリ、ID野球のスゴさとは?
真中:当時はそこまで細かいデータは取っていなかったと思います。だからこそ相手にプレッシャーをかけるっていうところが、スゴさなんじゃないかな。自分たちがデータを生かすよりも、それによって相手にじわじわとプレッシャーをかけていく。
五十嵐:騙しましたもんね、うまく。勝つための戦略です。ID野球は。
真中:野村監督もよく言ってたんですけど、監督業で一番難しいのは投手交代だって。押さえたら成功だけど、打たれたら失敗。その辺りが難しいので、三周り目、100球くらいになったら打たれる傾向があるとか、先発ピッチャーのスタミナ部分とか、投手交代のタイミングに、AIのデータをすごく利用するんじゃないかな。
五十嵐:僕は配球面をより生かすんじゃないかなと思います。捉えるポイント、空振りしやすいポイント。カウント別の傾向……そこを含めて「なぜそうなったか」の読みがすごい方。配球面を生かした上で、よりいい配球をしてくるのではないか。データを生かした上で自分がどう判断するか。この「先の部分」がうまい方なので、そうするのかなと。
佐藤:逆にこのデータは無視するだろうなっていうものはありますか?
五十嵐:無視することはないと思います。いらないデータも含めて判断した上で、「じゃあこうしようかな」と。データがたくさんある中で、野村さんがどのデータを大切にするのかは気になりますよね。今の時代だったらどの球団もAIを使うわけじゃないですか。だからこそ、そのAIを「どのチームのどこを使ってるのか」っていうところを聞きそうですね。
佐藤:現代版のID野球で飛躍できそうな選手っていますか?
真中:僕はどっちかというと感性型だったんで、データを活用できないタイプだと思います。誰かができるのかな。
五十嵐:今までいろんな選手と話してて、ダルビッシュ有投手はデータの活用がめちゃくちゃうまかった。球種別、シチュエーション、カウント別まで見てて。それを踏まえた上での勝負にもしっかり生かせてる。それを今のヤクルトでうまくできそうなのは、小川泰弘とか。性格的にもフィットしそうな気がしますね。
佐藤:ズバリ、ID野球のスゴさとは?
真中:当時はそこまで細かいデータは取っていなかったと思います。だからこそ相手にプレッシャーをかけるっていうところが、スゴさなんじゃないかな。自分たちがデータを生かすよりも、それによって相手にじわじわとプレッシャーをかけていく。
五十嵐:騙しましたもんね、うまく。勝つための戦略です。ID野球は。
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