三冠右腕、最多勝右腕、胴上げ投手…このままでは終われない 2026年一軍登板がない実力者たち
投手三冠右腕に2ケタ勝利経験者…
阪神時代の2022年に「投手三冠」に輝いた青柳晃洋(ヤクルト)は、MLB挑戦から半年足らずでNPBに復帰して今季が勝負の2年目だったはずだが、春季キャンプ中の2月にハムストリングを痛めて離脱し、開幕後の4月に実戦復帰を果たすも二軍暮らしが続いている。ファームでは15試合に登板して5勝6敗、防御率4.34。2022年は一軍で162回1/3を投げて32四球8死球だったが、今季はファームでの64回1/3イニングで28四球7死球。打たせて取るタイプ的にも制球面の改善は不可欠になる。ただ、経験、実績は十分。一軍で試せば、案外、ハマる可能性もある。まだ32歳。老け込む歳ではないはずだ。
同じく32歳の大貫晋一(DeNA)も今季一軍未登板だ。原因は昨年10月に右肩手術(右肩鏡視下クリーニング手術)。ようやく6月6日に約8カ月ぶりの実戦復帰を果たしたが、ここまでファーム8試合で2勝2敗、防御率6.75と、まだまだ調整段階だ。2020年、2021年と2ケタ勝利をマークした実績を持ち、打者のタイミングをずらす投球術が魅力。チームは夏場に入って急浮上してCS争いを続けている。シーズン終盤、大貫の出番はあるはずだ。
2022年に2ケタ10勝をマークしたサブマリン右腕、與座海人(西武)も二軍での登板が続いている。30歳となって迎えた今季、開幕前の3月に右肩痛を発症し、5月に実践復帰。ファームで5試合2勝1敗、防御率1.71と順調な回復ぶりを見せていながら6月16日の登板を最後にマウンドから離れると、8月16日に自らのSNSで「先日、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けました」と報告。今季中の復帰は絶望となっている。
実績十分、百戦錬磨のリリーバーたちは?
同じくリリーフとして実績を残してきた34歳の森原康平(DeNA)も一軍未登板のままだ。楽天でも結果を残した右腕は、2022年7月に交換トレードでDeNAに加入すると、翌2023年から勝ちパターンの一角に入り、守護神も務め、2024年の日本一の際には胴上げ投手にもなった。だが今季はコンディション不良で開幕二軍スタートになると、4月に右肘内側側副靱帯を補強するインターナルブレース術の手術を実施。今季はリハビリに専念することになっている。
現在33歳の酒居知史(楽天)は、2025年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、今年はリハビリからのスタート。そして7月に入って実践復帰を果たすと、そこから登板を重ね、ここまでファームで26試合(25回1/3イニング)に登板して防御率1.78と順調すぎる回復ぶり。シーズン20ホールド以上を4シーズン記録した力を取り戻してきている。急ぐ必要はないが、いつ一軍での復帰登板があってもおかしくない。
もう一人、29歳の右腕、西口直人(楽天)も復活が待たれる男だ。2023年9月のトミー・ジョン手術を経て、2025年に52試合で31ホールド&防御率1.07と圧倒的なピッチングを披露。迎えた今季は先発転向を目指していたが、春季キャンプで右肘のコンディション不良で実戦から遠ざかり、6月25日にファームでようやくマウンドへ。その後、好投した試合もありながら、成績的にはファーム13試合(57イニング)で1勝2敗、防御率4.15となっている。ここから調子を上げての一軍復帰が待たれる。