三冠右腕、最多勝右腕、胴上げ投手…このままでは終われない 2026年一軍登板がない実力者たち

三和直樹

【写真は共同】

 2026年のプロ野球シーズンも8月半ばを迎えた。消化試合数は全12球団が100試合を超え、残すところおよそ3分の1。優勝争い、CS争い、そして来季を見据えた若手の抜擢が本格化する一方で、ここまで一度も一軍の舞台に立てていない実績十分の選手たちも多くいる。(成績はすべて8月16日時点)

NPB現役最年長投手の25年連続勝利達成は?

 プロ25年目の46歳、現役最年長投手の石川雅規(ヤクルト)は、シーズン開幕前の3月の実戦登板で上半身を負傷した影響で出遅れると、ここまで二軍暮らし。ファームリーグでは10試合(計23イニング)に登板しているが、0勝2敗、防御率7.83と振るわず。チームは現在CS争いの真っ只中であり、功労者であろうとも登板させる余裕はない。現在通算188勝をマークしているが、直近3年間で計5勝という成績を考えると200勝達成へさらなる奮起が求められる。

 その石川以外に40歳以上の投手は計4人。開幕直後に一軍2試合に登板した42歳の平野佳寿(オリックス)はすでに今季限りで引退を発表。その一方で41歳の岸孝之(楽天)は7試合3勝3敗、防御率2.72、40歳となった涌井秀章(中日)も8試合で3勝2敗、防御率3.15と今季も戦力として働いている。41歳の宮西尚生(日本ハム)は8月16日に一軍初登板(1回3安打2失点)を果たした。

 40オーバーの彼らが健在ぶりをアピールする中、37歳の石山泰稚(ヤクルト)が一軍未登板だ。リリーバーとして昨季は42試合登板で7ホールド&14セーブで防御率2.21と“バリバリ”に働いていたが、今季は4月5日のファームでの登板以降は右肘の状態が思わしくなく、スロー調整を続けている。ファンからは待望論が沸き起こっており、後半戦での一軍登板に期待が寄せられているが、まだ状況は不透明のままだ。

パ・リーグのチーム一筋、左右の先発投手

【写真は共同】

 36歳の東浜巨(ソフトバンク)も今季一軍未登板が続いている。2017年に最多勝に輝いたことのある先発右腕は、右肩の違和感によって5月からプロ14年目で初めての長期離脱を経験した。だが、8月16日にファームで約3カ月ぶりの実戦登板(3回3安打無失点)を飾ると、最速147キロを計測して今後へ向けては明るい材料。チームは若返りが進められているが、経験豊富な男が先発ローテの最後の枠に入り、シーズン終盤で華麗な復活を遂げる可能性は大いにある。

 プロ18年目、現在35歳の先発左腕の辛島航(楽天)は、昨年10月に左肘の関節クリーニング手術を受けた影響で出遅れて一軍未登板。6月に実戦復帰を果たしたが、まだ本来のピッチングではなく、ここまでファーム7試合で2勝1敗、防御率4.29という成績となっている。今季が4年契約の最終年。チームは現在最下位に低迷しているが、辛島にとっても崖っぷちのシーズンとなっている。

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著者プロフィール

1979年1月1日生まれ。大阪府出身。学生時代からサッカー&近鉄ファン一筋。大学卒業後、スポーツ紙記者として、サッカー、野球を中心に、ラグビー、マラソンなど様々な競技を取材。その後、野球専門誌所属を経て、現在はフリーランスとして幅広く取材、執筆活動を続けている。

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