高弾道でデッドにピンを狙う! 安定性と直線的な挙動でスチールユーザー違和感なしの新アイアンカーボンシャフト『MMT AMC Iron』

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【『MMT AMC Iron』を常住プロが試打】

三菱ケミカルは7月、新たなアイアン用のカーボンシャフト『MMT AMC Iron』を発売した。「MMT」は米国で誕生したアイアンシャフトブランドだが、今回新モデルの発売を皮切りに日本市場に初上陸した。そこでティーチングプロの常住充隆氏が同シャフトを試打。特徴を徹底解説する。

常住 今作の『MMT AMC Iron』ですが、私の周りでも噂になっており注目していました。

スペックだけを見ると、60g台と80g台なので、軽量カーボンシャフトのカテゴリーに入るかと思います。私の場合、ずっと重量帯のスチールシャフトでゴルフをしてきたので、今までは選択肢に入りませんでした。

しかし今作はカーボンにステンレスメッシュを融合することで全く違ったシャフトになっているとのこと。実際に試打してみたいと思います。

【動画】常住充隆が『MMT AMC Iron』を徹底試打

まずは動画で試打インプレッションを観てもらいたい。

【Red】軽量カーボンを感じさせない挙動安定性と球の高さ

常住 まずは60g台の「Red」から試打したいと思いますが、正直言うと60g台のカーボンシャフトはほとんど打ったことがないです。ワッグルするとスペック通り軽さは感じますね。

【『MMT AMC Iron』】

試打しましたが、第一声で「えっ!」と叫んでしまいました。振り感がスチールシャフトと遜色ないと言いますか、全く違和感がない。本当に60g台のカーボンですか? という感じ。

従来の軽量カーボンは普通に振ると、トップからダウンに移行する時に振り遅れてしまい、手で戻してしまう感覚があったんです。それにトルクを感じてしまうので、インパクトがどこかフワッとしてしまう。

【65R 7番アイアン試打データ】

ところがこのシャフトはしっかりとついてきてくれる。ダウンで手元がしっかりと下がるんですよね。これだけ挙動が安定するのは、やはりステンレスメッシュの影響なのかなと思います。

【ステンレスメッシュ】

データに関しても、ボールスピードは53.1m/sとしっかり出ていますし、スピンも約6500回転と適正値。一番驚いたのは着地角が49.2度とピッチング並みに高さが出ているということ。しっかり止められる球になっています。

【Blue】直線的な挙動でターゲットをデッドに狙える

常住 次に80g台の「Blue」ですが、さすがに「Red」に比べると重さは感じますね。

試打してみましたが、正直言って明日からこのシャフトに変えたいです。と言うのも、まずボールスピード55.1m/sと、出過ぎじゃないかと思うくらいの数値です。着地角も50度を超えてきました。

【85R 7番アイアン試打データ】

振り感に関しては、「Red」に比べて、インパクトに向けてさらにしっかりと手元が下がってくれて、ダウンスイング時のトルク感が安定しており暴れない。インパクトに向けて自分の意図する通りにシャフトが直線的に動いてくれます。ターゲットに向けて直線的に狙っていけるので、必然的に左右のブレが減ってくると思います。

【左右のブレが減る】

それにインパクトの瞬間に先端にしっかりとした重みを感じる。カーボンの頼りなさを消し、しっかりとボールを拾う上で、実はある程度の先端の重さは重要です。

普段私は120g台のスチールシャフトを使っていますが、同じ感覚で振っても全く違和感がない。それどころか、このシャフトの方が打ちやすい。

おそらく普段スチールを使っている方でも、このシャフトを打てば、「こっちの方が良い」となっちゃうかもしれない。本当に不思議な感覚のシャフトです。

対象ゴルファーとは?

常住 従来の軽量カーボンはトルクが大きく、手元が浮いてしまい球が弱々しく吹き上がってしまう印象がありましたが、今作では覆されました。

まず「Red」ですが、しっかりと球を拾ってくれるので、アイアンで球が上がらないゴルファーには最適です。

ただ、HSが55m/s以上など極端に速い方や、インパクトをガンと当てて終わるような方は、軽さを感じてしまうため注意が必要です。

とは言え、トルクの大きなカーボンシャフトを使っていて、インパクトでフェースが上を向いてしまい、打ち出しから縦距離が合わないゴルファーが使えば、しっかりと番手ごとの距離が出ると思います。

【スチールからのスイッチは全く問題ないモデル】

一方、「Blue」はもう少しスピード感を出して直線的にピンを攻めたいゴルファーに合います。

ただ、ヘッドの開閉が大きく、トルクを使って打っているゴルファーにとっては、シャフト特性が真逆なので注意が必要です。

今スチールを使っていて球が上がらずに悩んでいる方には非常に良いと思います。

いずれにしても共通して言えるのは、スチールからのスイッチは全く問題ないモデルだということ。衝撃を受けました。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

当サイトには一部アフィリエイトリンクが含まれています。

リンクから商品・サービスをご購入いただいた場合、スポーツナビに収益が発生することがあります。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント