2026年夏の甲子園「注目プレーヤー10選」 織田や末吉だけではない! 2年生にも楽しみな逸材が

西尾典文

平山護:東筑(福岡)/3年/捕手

 旧チームから不動のレギュラーとして活躍している強肩捕手。素早く小さい動きで強いボールを投げることができ、2.0秒を切れば強肩と言われるセカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークする。今夏の福岡大会は接戦が多かったが、安定した守備で少ないリードを守り抜き、9年ぶりとなる夏の甲子園出場に大きく貢献した。

 1番を打つ打撃は、福岡大会の打率こそ.211と低かったが、6試合で7四死球を記録しており、しぶとさが光る。東筑OBである父の勝さんは、1987年夏に甲子園に出場したものの初戦で敗れているだけに、まずは初戦突破が目標になるだろう。

神崎翔斗:健大高崎(群馬)/2年/遊撃手

 力のある下級生が多い健大高崎の中でも、攻守に抜群の存在感を示しているショートストップ。打球への反応が素晴らしく、流れるようなフットワークと柔らかいハンドリングも2年生とは思えない。投手として最速146キロを誇るほど肩も強く、矢のような送球は目を見張る。

 打線では1番を打ち、群馬大会5試合でホームラン2本を含む長打4本を放つなどパンチ力は申し分ない。脚力と積極的な走塁も持ち味だ。春の関東大会では横浜の織田翔希に3打数ノーヒットと抑え込まれただけに、甲子園では高いレベルの投手を相手にも結果を残したいところだ。

田山纏:仙台育英(宮城)/3年/外野手

2年生で出場した昨夏の甲子園でインパクトを残した。攻走守のすべてでスケールアップして、最後の檜舞台に臨む 【写真は共同】

 今年の東北を代表する強肩強打の外野手。昨年夏の甲子園では1番を任され、3試合でツーベース3本を放つ活躍を見せた。2年秋からは中軸を担うことも増え、冬の間に体つきが一回り大きくなり長打力がアップ。4番に定着し、この夏の宮城大会では初戦で満塁ホームランとスリーベース2本を放つと、5試合で長打7本、11打点と打線を牽引する活躍を見せた。

 体を鋭く回転させるスイングでヘッドの走りが素晴らしく、ライナー性の打球がよく伸びる。ライトから見せる強肩も目を見張り、逞しい体格でスピーディーに駆けるベースランニングは迫力十分だ。今年の仙台育英は下級生が多いだけに、経験を活かしてチームを引っ張り、昨年を上回る成績を残してもらいたい。

竿谷凛斗:履正社(大阪)/3年/外野手

その快足は一見の価値あり。大阪大会決勝の箕面学園戦で4安打を放つなど打力も十分だ 【YOJI-GEN】

 大阪大会7試合で66得点という強力打線を誇る履正社。そのなかで圧倒的なスピードで存在感を放つのが2番を打つ竿谷凛斗だ。

 小学生時代にオリックスジュニアに選出された実績も持つ韋駄天は、トップスピードになるまでが早く、一塁到達タイムは楽に3.8秒台をマーク。大阪大会決勝の箕面学園戦ではキューバ代表のロエル・サントス(元ロッテ)を彷彿とさせる走り打ちも見せ、その時の一塁到達は3.48秒という驚異的な数字だった。ミート力も高く、大阪大会7試合で5四死球としぶとさもある。相手チームにとっては警戒する打者が多いなかで、抜群のスピードを誇る竿谷は厄介極まりない存在となりそうだ。

田中皐晴:日南学園(宮崎)/3年/投手兼外野手

 背番号1を背負うエースながら、打撃を高く評価されている左の強打者。昨年12月の九州地区選抜チームの台湾遠征でも中軸を務め、力強いバッティングで注目を集めた。上半身も下半身もよく鍛えられた逞しい体格で、引っ張るだけでなく左方向にも強烈な打球を放つことができる。大型選手だが内角のさばきがうまく、スイングの軌道も理想的だ。

 宮崎大会ではホームランこそ出なかったものの、5試合で10安打、打率.556という見事な成績を残した。投手としても140キロ前後のスピードをマークしており、ライトから見せる強肩にも注目だ。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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